釣って、笑って、食べて!
大分・竹田のヤマメ釣りで触れた釣りの原点

「パパ、釣れたよ!」
竹田の空に長女の声が響きます。その声を聞いて、ふと自分が初めてヤマメを釣ったころのことを思い出しました。

私が釣りを始めたのも小学2年生のころ。父が読んでいた「釣りキチ三平」を見て、ヤマメ釣りをやってみたくなったのがきっかけでした。竿は竹、ラインは何号かも分からない、エサは牛舎にいるミミズ(笑)。今考えると、かなり大雑把な釣りです。でも、それが楽しかったんですよね。

そして今、目の前には当時の自分と同じ小学2年生になった長女と、4歳の次女がいます。「この子たちにも釣りの楽しさを知ってもらいたい」そんな気持ちもあり、今回は家族みんなで大分県は竹田の「やまめの釣り堀」に行ってきました。

手ぶらでOK!釣って食べて楽しめる「やまめの釣り堀」

01_ やまめの釣り堀

今回やってきたのは、大分県竹田市にある「やまめの釣り堀」です。ここは阿蘇の伏流水が湧き出ているそうで、水がとにかくキレイです。春には菜の花も咲いていて、釣りをしながら景色を楽しめるのもいいところです。

私たちが持ってきたのは氷を入れたクーラーボックスくらい。竿などの道具はレンタルできますし、エサも無料で練りエサを用意してくれます。
渓流釣りというと、「道具をそろえないといけない」「川に入らないと釣れない」というイメージがあるかもしれません。私自身、普段の渓流釣りでは遊漁券を買って川に入り、石をひっくり返して虫を探したり、ブドウ虫やイクラを用意したりしています。でも今回は釣り堀。4歳の次女も一緒なので、安全な場所で楽しむことにしました。

竿を借りて、エサをもらったら準備完了! これなら子どもでも始めやすいし、女性でも気軽にできます。しかも釣ったヤマメは、その場で焼いたり唐揚げにしてもらうこともできます(有料)。釣るところから食べるところまで、家族みんなで気軽に満喫できるのも、この釣り堀の魅力です。

やまめの釣り堀

住所:〒878-0404 大分県竹田市直入町大字下田北1349
TEL:090-5288-0278
Instagram:https://www.instagram.com/yamamenoturibori.ozuru/

練りエサでヤマメを攻略!
家族で挑戦して分かった釣りのコツ

今回使用するのは、子どもでも扱いやすい練りエサ。虫エサのように触るのをためらう必要もなく、女性や釣り初心者でも気軽に扱えます。
ただし、練りエサにはちょっとしたコツがいります。乾いていると水中ですぐにバラけてしまうことがあるため、そんなときは指先を少し水で濡らしてからエサを付けます。水分を含ませ過ぎると逆に柔らかくなり過ぎるので、ほんの少し湿らせるくらいがポイント。ハリを隠すように、ヤマメが食べやすい大きさにまとめます。

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私自身、普段の渓流釣りでは川の石をめくって水生昆虫を探したり、ブドウ虫やイクラを使ったりしています。虫エサはエサ持ちもよく、渓流ではひじょうに頼りになるエサです。とはいえ、今回は子どもたちと一緒に楽しむ釣り堀。虫エサを使わず、扱いやすい練りエサだけでヤマメを攻略してみます。エサの付け方や大きさは釣り場の方が親切に教えてくれるので、初めてでも心配ありません。

ヤマメは賢い魚?

「渓流の女王」と呼ばれるヤマメ。その美しい姿とは裏腹に、釣り人にとってはなかなか手強い魚です。ヤマメは警戒心が強く、渓流の中でも周囲の状況をよく見ながら暮らしています。とくに自然の川にいるヤマメは、人の気配や水面の変化にも敏感。近付き方や仕掛の流し方を少し間違えるだけで、魚が警戒してしまうこともあります。
また、ヤマメは流れのある場所を好む魚。流れの速い瀬や、岩の陰など、エサとなる水生昆虫が流れてきやすく、同時に身を隠せる場所を上手に利用しています。

私が普段、竹田の川で渓流釣りをするときは、まず「どこにヤマメがいるのか」を考えるところから始めています。川の流れを見て岩の位置を確認し、魚がエサを待っていそうな場所を探す。この“魚を探す”行為も、渓流釣りの面白さのひとつです。

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釣り方を教わりながら、少しずつコツをつかんでいきました

もちろん、今回の釣り場は管理された釣り堀なので、自然の渓流ほど難しくはありません。それでもヤマメは相手。「釣り堀だからかんたんに釣れるだろう」と思っていると、意外と苦戦するかもしれません。実際、今回も最初からかんたんに釣れたわけではありませんでした。しかし、難しいからこそ面白いのが釣り。少しずつコツをつかみながら、ヤマメをねらっていきました。

初めてのヤマメ釣りはすっぽ抜け

まずは長女が意気揚々と仕掛を投入。ところが、ウキが沈んだ瞬間にアワセられず、すっぽ抜けの連続です。「あー! 悔しい!」と、地団駄を踏む長女。私もお手本を見せようと竿を借ります。ところが、私もすっぽ抜け。やばい…父の威厳を見せないと(笑)。

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そんななか、最初に魚をヒットさせたのは、まさかの初心者の妻でした。しかも1投目。嬉しいような、悔しいような(笑)。
実は、妻が釣る前に練りエサを少しだけ水で濡らしていました。エサがすぐにバラけてしまっていたので、少し水分を加えて、ハリに残りやすくしたのです。これがよかったのか、妻が見事にヤマメをゲット。

一方、長女も負けていません。エサはちゃんと付いているのに、なかなかアワセるタイミングが合わず、「魚さんが頭いいからむかつく!」と悔しさをにじませながら、何度も竿を振っています。見かねた私が後ろから竿を支え、二人三脚でようやく1尾目をゲットしました。

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すると長女が「次は、自分1人でやってみたい」と、さらにやる気を見せます。その言葉が、なんだか嬉しく感じました。今度は私の手を借りず、自分で竿を持って挑戦します。何度もエサを取られ、悔しがりながらも、「次はどうすれば釣れるのか」と一生懸命考えているのが伝わってきます。その姿を見ていると、昔の自分を思い出しました。
そして、ついに竿がしなります。「釣れた! 1人で釣れたよ!」長女の嬉しそうな声が響きました。気が付けば、長女は1人で10尾ものヤマメを釣り上げるまでに。

また、4歳の次女も私と一緒に粘り続け、ついに家族一の大物をゲット! 自分の力で釣れたことが嬉しかったのでしょう。次女の顔もパッと明るくなりました。

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カボスとの相性も抜群で大満足!
釣ったヤマメを炭火焼き

さて、釣りを十分に楽しんだあとは、お待ちかねの食事です。今回は祖父(私の父)の誕生日祝いとして、釣果の一部をそのまま持って帰ることに。そして残りのヤマメは、釣ったばかりの新鮮なうちに炭火でじっくり焼いていきます。
香ばしく焼き上がっていくヤマメを見て、子どもたちも興味津々。渓流魚というと少しクセがあるように思うかもしれませんが、炭火で焼いたヤマメは身がふっくらとしていて、クセも少なく食べやすい味わいです。

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「これ、さっき私が釣った魚!」日ごろ魚が苦手な長女が、一番たくさん食べてくれました。大分県ではカボスをかけて焼き魚を食べますが、これが絶品です。自分で釣った魚だからこそ、子どもたちも普段以上に興味を持って食べてくれました。
「釣って、喜んで、最後は美味しくいただく」この一連の体験そのものが、子どもたちにとっては忘れられない思い出になるのではないでしょうか。

今回訪れた竹田の「やまめの釣り堀」は本当に水がキレイで近くには水汲み場まであります。自然豊かで景色もキレイで落ち着く場所です。今回は、ふと、子どものころ由布川渓谷で釣りをした日々を思い出し、長女と次女に私の昔話をしたのがきっかけとなりました。
長女と同じ、小学2年生で初めてヤマメを釣りに行き渓流釣りをした際、ハエ(オイカワ・カワムツ・ウグイなどの総称)しか釣れず悔しくて泣いたこと。川を渡るとき足を滑らせ危うく流されかけた話。初めてヤマメを釣って嬉しかったこと…など。壮大な川の景色、自然の怖さを体験できたいい思い出です。

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そんな話をしたあとに、子どもたちから「ヤマメが釣りたい、食べたい、じいちゃんにプレゼントしたい!」と言われ、「やまめの釣り堀」を訪れたというワケです。
当施設にはレンタルタックルもあり、小さな子どもでも安全に楽しむことができますので、みなさんもぜひ、機会があれば足を運んでみてはいかがでしょうか。


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レポーターREPORTER

プロフィール:西村 亨
遊漁船でスロージギングをメインにオフショアの釣りを中心に行うかたわら、自分の船ではエギやワーム、エサ釣りと、季節に合ったさまざまな釣りも楽しんでいます。最近は2人の娘が釣りに興味津々! 立派なアングラーになるため特訓中です。