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暑さが少しずつ和らぎ、過ごしやすい日が増えてくる9月から10月。海ではさまざまな魚がエサを追い、堤防や港、船釣りなど幅広いスタイルで釣りを楽しめる季節です。
沿岸部では小魚の群れが見られることもあり、それを追って回遊魚や大型の魚が近付くこともあります。また、夏に生まれた魚が成長し、釣りのターゲットとして楽しめるようになる魚種も。気候がよくなることから、これから釣りを始めてみたいという人にもおすすめのシーズンと言えるでしょう。
そこで今回も、9月から10月におすすめの魚の中から、
- 堤防から初心者でも釣りやすい魚
- 堤防からねらう、経験者にも人気の魚
- 船釣りで人気のターゲット
という3つの視点で、秋の人気ターゲットを紹介しましょう。
秋はさまざまな魚をねらいやすい季節

9月から10月は、夏に比べて釣り場でねらえる魚の種類が増え、堤防や港、沖合など、さまざまな場所で釣果が期待できる時期です。地域によって魚の動きや釣れる時期に違いがありますが、秋ならではのターゲットをねらえるのも、この時期の魅力でしょう。
しかし、秋は魚だけでなく、釣り場の状況にも注意したい季節です。台風や低気圧の影響を受けることもあるため、釣行の際は天候の変化に十分注意しましょう。

なかでも、釣りの最中にとくに注意したいのが「雷」です。雷鳴が聞こえたり、空模様が急に変わったりした場合は、すぐに釣りを中断して安全な場所へ避難しましょう。ほかにも、釣り人あるあるですが、キャストしたライン(PEライン)がフワ~と浮いたまま落ちていかなかったり、竿を握る手元にビリビリと電気を感じたりするなど、雷の接近を感じるような異変があった場合も同様です。すぐに釣りを中断し、安全な場所へ避難してください。
釣り竿は屋外で長く伸ばして使用するうえ、通電しやすいカーボン素材でできているため、雷が発生しているときはひじょうに危険です。竿を持ったまま釣り場にとどまらないようにしましょう。
過ごしやすくなったからと油断せず、天候の変化にも十分注意しながら、安全を最優先に秋の釣りを楽しんでください。
9・10月にねらえる魚3選
ここからは、秋の釣りシーズンに注目したい魚の中から、堤防釣りと船釣りで人気の高い3魚種を紹介します。釣り方や特徴、食べ方もあわせて見ていきましょう。
堤防で手軽にねらえる人気魚「マイワシ」
群れに当たれば数釣りも楽しめる!
「マイワシ」はニシン目ニシン科に属する回遊魚で、日本各地の沿岸に広く分布しています。季節や地域によって回遊状況は異なりますが、港や堤防周辺に群れが入れば、初心者でもねらいやすい魚のひとつです。

代表的な釣り方は「サビキ釣り」です。複数の擬餌バリが付いた仕掛にコマセを使い、回遊している群れをねらいます。この時期の堤防サビキでは、マイワシをねらっていてもアジやサバが一緒に釣れることもあり、何が掛かるか分からない楽しさも魅力のひとつです。
マイワシをねらう場合は、表層から中層を意識して仕掛を入れてみるとよいでしょう。日中はアジが比較的深いタナにいることがある一方、サバは幅広いタナを回遊するなど、同じサビキ釣りでも魚によってねらう層が異なる場合があります。
マイワシの反応がなければ、仕掛を入れる深さを変えながら、その日の反応のよいタナを探してみましょう。
また、群れがいるタイミングに当たれば、一度に複数の魚が掛かることもあり、数釣りを楽しめます。ただし、マイワシは口が弱く、強く引っ張るとバレやすい魚です。魚が掛かったら慌てて巻き上げず、竿を大きくあおらないようにしながら、優しく取り込むのがコツです。
マイワシは食用魚としても広く親しまれており、栄養価の高い魚としても知られています。鮮度のよいものは刺身で楽しめるほか、塩焼きや煮付け、フライ、天ぷらなど、さまざまな料理で味わうことができます。

秋の堤防を代表する人気ターゲット「アオリイカ」
成長した小型個体をねらうエギングが人気!
「アオリイカ」はツツイカ目ヤリイカ科に属するイカで、釣りのターゲットとして高い人気を誇ります。地域によって時期や成長の状況には違いがありますが、秋は春から夏にかけて生まれた小型の個体が成長し、堤防からねらいやすくなるシーズンです。

代表的な釣り方は、やはり「エギング」でしょう。エビなどに似せたルアー「エギ(餌木)」を海中に沈め、ロッドをシャクってエギにアクションを加えながらアオリイカを誘います。秋は比較的小型の個体が多いことから、2.5~3号程度のエギを使った数釣りが楽しめるのも魅力です。
釣れるサイズは、いわゆる「コロッケサイズ」と呼ばれる100~200g程度から、「トンカツサイズ」と呼ばれる300~500g程度が中心。シーズンが進むにつれて徐々にサイズアップし、成長した個体ほど引き応えも楽しめるようになります。春の大型ねらいとはまた違った、秋ならではのエギングの楽しみ方です。

一方で、秋のアオリイカは成長途中の個体も多いため、資源保護の観点から、胴長15cm未満の個体はリリースすることをおすすめします。
また、地域によっては禁漁期間やサイズなどのローカルルールが設けられている場合もあります。釣りに出掛ける際は、現地のルールや釣具店などで得られる情報も確認しておきましょう。
アオリイカは透明感のある身と、甘みのある味わいが特長です。新鮮なものは刺身でほどよい歯応えを楽しめ、少し寝かせることで、ねっとりとした甘みを味わうこともできます。そのほか、刺身だけでなく焼き物や天ぷら、煮付けなど、料理の種類も豊富。
スルメイカやケンサキイカほど一般の市場に出回る機会が多くないことから、釣り人だからこそ味わえる高級イカのひとつなのです。

秋から人気が高まる船釣りターゲット「カワハギ」
「カワハギ」はフグ目カワハギ科に属する魚で、独特の体形と硬い皮が特徴です。船釣りでは、秋から冬にかけて人気が高まるターゲットとして知られ、専門にねらう釣り人も少なくありません。とくに10月に入ると、数・型・味(肝はとくに!)の3拍子がそろうトップシーズンを迎えます。

代表的な釣り方は、アサリなどをエサにした船からのカワハギ釣りです。胴突仕掛を使うのが定番で、3~4本程度のハリが付いた仕掛を海底付近まで沈め、魚の反応を感じ取りながらねらいます。
カワハギは「エサ取り名人」と呼ばれるほどエサを取るのが上手く、そのアタリはひじょうに小さいのが特徴です。そんな小さなアタリを捉えて掛けていく釣りだけに、ゲーム性が高く、釣り人の腕の差がそのまま釣果の差につながりやすいのもカワハギ釣りの面白さ。
カンタンに釣れる魚とはいえませんが、レンタルタックルを利用したり、初心者向けに釣り方を指導してくれる乗合船を選んだりすれば、経験の浅い方でも楽しめます。まずは船長やスタッフのアドバイスを聞きながら、小さなアタリを捉えて魚を掛ける楽しさを味わってみるとよいでしょう。
そしてカワハギといえば、なんといっても肝醤油で味わう刺身が絶品です。濃厚な味わいの肝を、刺身や肝和えで楽しむのもカワハギならでは。ほかにも、一夜干しやみりん干し、煮付けなど、さまざまな料理で美味しく味わうことができます。


秋の釣りを安全に楽しむためのポイント
過ごしやすい季節を迎える秋ですが、9月から10月は、日中と朝晩の気温差が大きくなる時期でもあります。日中は暖かくても、早朝や夕方以降は肌寒く感じることがあるため、脱ぎ着しやすい上着などを用意し、気温の変化に対応できる服装を選びましょう。
また、日中はまだまだ日差しが強い日も多いこの季節。帽子や日焼け止めなどを活用し、長時間の釣行ではこまめに休憩を取りながら、水分補給も忘れないようにしましょう。とくに秋の行楽シーズンは、釣りに夢中になっているうちに体調管理がおろそかにならないよう注意が必要です。

なお、秋は台風や低気圧などによる天候の急変にも注意が必要。前述の通り、釣行前には天候や風、波の状況を確認し、悪天候が予想される場合は無理をしないようにしましょう。
堤防・船釣りともにライフジャケットを着用し、安全第一で秋の釣りを楽しんでください。

9月から10月は、堤防から手軽に楽しめるマイワシのサビキ釣りから、アオリイカをねらうエギング、船から挑戦するカワハギ釣りまで、さまざまな釣りを楽しめる季節です。
今回紹介したマイワシ、アオリイカ、カワハギも、それぞれ釣り方や魅力が異なる秋の人気ターゲット。「数釣りを楽しみたい」「ルアーでじっくりねらいたい」「繊細なアタリを味わいたい」など、自分に合った釣りに挑戦してみるのがよいでしょう。
心地よい秋の空気を感じながら、安全対策を万全にして、この季節ならではの釣りを満喫してみてくださいね!