より快適なゴムボート釣行を!
安心・安全・快適を目指す「艤装」アイデア!

ゴムボートはお手軽にオフショアフィッシングを楽しむことができます! とはいえ、全長3m前後で全幅1.5m前後のサイズのゴムボートに2人乗船するだけで船内は窮屈になり、動けるスペースが限られてしまいます。これはゴムボーターにとっては、切り離せない問題です。

そこで今回は私の経験をもとに、安全およびスペース確保と利便性を考えて行った「艤装(ぎそう)」についてお話ししたいと思います。ぜひ参考にしてみてくださいね!

ゴムボートの艤装【安全編】

まずはじめに、「艤装」とは安全で快適なカスタマイズのことをいいます。個人的には過度な艤装はオススメしません。なぜなら準備・片付けに手間がかかってしまうからです。ゴムボートフィッシングを楽しむためにも艤装は必要最低限とし、釣行時間を長く確保できるようにしたいものですね!

ミニボートで大海原に出るにあたり、安全艤装は必須となります。

認証旗

これは、ゴムボートのみならず、ミニボートと呼ばれるものには確実に艤装してほしいと思っています。ミニボートはそのサイズからほかの船舶に見つけてもらいづらく、発見が遅れることで重大な事故につながる危険性もあります。

私の場合、写真のようにボートのトランサム(木部)に市販のアンブレラホルダーを2つビス留めし、フラッグポールを挿し込んで使用しています。ホルダーは片付けの際に折り畳めるので本体を傷付ける心配もありません。

フロアマット

フロアマットがなぜ必要か? 実体験ですが、釣り上げた魚がエアーフロアの上で暴れてヒレによって穴を開けられたことがあります。一気にエアーが漏れるわけではありませんでしたが、長時間釣行であったため、徐々にフロアが柔らかくなり安定した移動ができなくなってしまいました。
ほかにも、ルアーやハサミなどをうっかり落としてしまった場合のリスク軽減も考えると、フロアマットは必要といえます。

私はいろいろな素材でマットを作りましたが、写真のようにプラスチック段ボール(3分割)を下地にしてゴム製のマットを被せたものが、軽いうえに折り畳めるので一番しっくりきています。いずれもホームセンターで入手可能ですので試してみてください。

ゴムボートの艤装【スペース編】

私の愛艇はアキレスのAS-332IBという比較的大きめなゴムボートではありますが、ソロ出船の場合はさほど気にならないスペースも、2人以上乗るとなると窮屈になります。一度出船すると6時間以上は海上で過ごすことが多いため、少しでもゆったり過ごせるようなスペース作りが欠かせません。

ロッドホルダー

ロッドホルダーは市販のものを利用しています。BMO JAPAN 製の「IF3連ロッドホルダー」で、ボートの外側にロッドやタモを挿せるので場所をとりません。台座と本体を結ぶピンがなくなりやすいので、荷造りロープなどでつないでおくことをオススメします。

05_ ロッドホルダー

2人で乗る場合は、写真の通りロッドホルダー付きのクーラーボックスを使います。上蓋に市販のスポンジマット3WAYクッション(BMO JAPAN))を座布団として貼り付けてあるので、ゲストにはこれに座ってもらいます。魚が釣れると、クーラーボックスに入れるのに少々バタバタしますが…(笑)。

06_ ロッドホルダー兼クーラーボックス

ボートテーブル

ボートテーブルは釣れた魚のサイズを測ったり締めたりするのに有用です。小物置きにも活用しています。某メーカーさんのボートテーブルをヒントに作製しました。
本体はプランターの皿で、写真のように裏側にイレクターパイプで留めるだけのシンプル仕様です。いずれもホームセンターでそろいます。オールにピッタリはまるので場所もとりません。

ゴムボートの艤装【利便性編】

ゴムボートはお手軽と前述しましたが、ボート単体でも40kg前後、エンジンを載せるとさらに約15~30kg(出力によって変わります)重くなるので、可搬性を上げるための艤装も必要です。
そんな運搬ほか、快適に釣りを楽しむための艤装をご紹介します。

ドーリー

これだけ重いものを運ぶとなればドーリー(車輪)は必要です。2人でボート単体を波打ち際まで運び、エンジンをあとから運んで載せている光景を見かけたことがありますが、とても大変そうでした。

私のボートは後ろに固定ベース着脱式のドーリー(ランチングホイール(ジョイクラフト))を、前にはカラビナと本体側Dリングを結ぶだけの自作ドーリーを艤装しており、4輪で移動しているのでエンジンや荷物を載せた状態で1人でも楽々出船できます。

魚群探知機

魚群探知機は釣果にも影響があると思います。水深や地形を把握したり、GPSを利用して魚礁や根といったポイントを探りベイトの有無を確認するなど、情報を知るうえで必要不可欠なアイテムです。

11_ 魚群探知機

私は一度だけ、釣行中に急な強雨に見舞われて景色が真っ白になり、岸がどこかも分からない状況に陥ったことがあります。そんな際でもGPSの軌跡を頼りに帰港できたという経験があるので、GPS付きをオススメします。
ちなみに魚群探知機はホンデックスのもので、振動子を上げ下げできる「IFマルチ魚探マウント&アームフルセット(BMO JAPAN)」を使用しています。

シーアンカー

シーアンカーは風が強いときや潮の流れが速いときに使用します。以前はフォールディングアンカー(金属製)にロープを付けて海底に落としていましたが、回収が大変であることと、ジギングが主体になってからはゆっくりでも流されながらの方が釣果がよかったのでこちらに切り替えました。

12_ シーアンカー
シーアンカー(BMO JAPAN)

別名「パラシュートアンカー」とも呼ばれており、骨を抜いた傘のような形で風に対して流されるスピードを海水の抵抗によって抑える役割を果たしてくれます。風に流されやすいゴムボートには最適なアイテムです!

ここまでゴムボート艤装についてお伝えしましたが、私の艤装は比較的シンプルなものばかりです(これ以外に法定備品や空気入れは必ず積み込んでいます)。こだわりを持って艤装している知り合いのボートを見ながら情報交換することもありますし、実際に自分のボートに採用したものもあります。自分好みの艤装をすることでマイボートに対する愛着が湧くこと間違いなしです!
当記事がゴムボート艤装を考えている方や、これからゴムボートを所有するという方の一助になれば幸いです!

参考タックル

●ロッド

ヴァデルLJ 63XHB-2(ダイワ)

●リール:

リョウガ ベイジギング C1012PE-SH(ダイワ)

●ライン:

PE1.0号

●リーダー:

16lb

●ジグ:

ジャックアイ TG スイム(ハヤブサ) 60g ケイムラブルピンイワシ

●フック:

スーパーライトアシストフック ミディアムヘビーフラッシャー(ハヤブサ) フラッシュピンク
アシストフック ブレードチューン シングル(ハヤブサ) M


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レポーターREPORTER

城戸 祐介
プロフィール:城戸 祐介
釣り歴10年、ゴムボート歴9年。エサ釣りから始まり、最近ではおもにSLJやタイラバ釣行を神奈川や千葉で楽しんでいます。ゴムボート釣行の魅力をみなさんに知っていただくと同時に、ゴムボーター仲間を増やしていけたらと思っています。「きんどん」という備忘録をYouTubeにて公開していますので、よかったらチャンネル登録をお願いします♪
YouTube:きんどん