釣りバリ基礎講座!知って差がつく“魚との接点” No.7 釣果を左右する「釣りバリの大小」!
号数の仕組みとサイズ選びの基本

今回は「ハリの大きさ・号数の基準」そして「ハリの大小が釣りに与える影響」について解説しましょう。

同じ銘柄の釣りバリでも、大小幅広いサイズが存在します。当然、大きい魚をねらう場合は大きいハリ、小さい魚をねらう際は小さいハリを使います。しかし実際の釣りでは、魚の大小だけを基準にハリを選ぶと、痛い目を見ることもあります。
最終回となる今回は、ハリの大小が釣りに与える影響について解説したいと思います。

同じ「3号」なのに大きさが違う!?
釣りバリに共通規格がないワケ

少しでも釣りを経験すれば、釣りバリの大きさに関する表記が一律でないことに気が付くことでしょう。
たとえば、「チヌバリ・3号」はそこそこ大きくて扱いやすい、標準的なサイズに思えるはずです。ところが、同じ海で使うものなのに「伊勢尼バリ・3号」や「グレバリ・3号」というハリは、エサをセットするのも難しいような、極小のサイズに感じるのではないでしょうか。

というのも、工業製品である釣りバリには、実は「JIS規格」のような厳密な共通基準がありません。それぞれのメーカーやハリの種類で、実際の大きさや重さが異なるのが実情です。
ただし、後発メーカーが似たようなハリを発売する際に、あまりにもかけ離れたサイズにしてしまうと、ユーザーの混乱を招きかねません。そのため、先発メーカーの製品とほぼ同じようなサイズ表記で発売しているのが実際のところでしょう。

日本のエサバリは号数1号アップで7~8%大きくなる

日本のエサ釣り用のハリは、一般的に数字が大きくなるほどサイズも大きくなります。たとえばグレバリは、古くから伊勢尼のハリにほぼ準じています。また、同じメーカーの同魚種用のハリであれば、ある程度サイズ感は統一されています。ただし、同魚種用でも銘柄によっては、実際のサイズは微妙に異なっているようです。

しかし、日本の多くのエサ釣り用のハリに共通している規格は、「ハリの号数が1号増えると全体のフォルムが7~8%大きくなる」ということだそうです。線径(ハリの太さ)も号数が上がるごとに7~8%ずつ太くなる(号数が下がるごとに7~8%ずつ細くなる)ようです。
とはいえ、ワカサギ釣りのハリのように、強度的にそれ以上細くできない、ごく小さいハリの場合は、号数が違っても同じ線径の線材を使用することが多いとのことです。

03_ハリサイズバリエーション
日本のエサバリの多くは1号増えるごとに大きさが7~8%大きくなっている

また、各釣りバリメーカーに供給される線材は(直径)は決まっていますので、ちょうどよい線径のものがない場合は、微調整を行うこともあるようです。
たとえば小さいハリを作る際に、使用できる線材が太いものしかない場合、そのままではハリ全体が重くなってしまいます。そこで、全体のサイズをやや小さめにするなどの調整を行うこともあるようです。

ちなみに、大きいハリほど号数の数字も大きくなる日本のエサバリに対し、フライフックやルアーフックは、数字が小さいほど実際のフックサイズは大きくなります。#2より#1が大きいのはご存じの通りでしょう。さらに大きいサイズになると、#1/0、#2/0と表記されます。ここからは逆に、数字が大きくなるほどフックサイズも大きくなります。

大きいハリ・小さいハリ……それぞれに長短がある

さて、大小さまざまなサイズがある釣りバリですが、大きいハリ、小さいハリそれぞれにメリットとデメリットがあります。

小バリ、すなわち小さいハリは、線径が細く重量も軽いのが特徴です。「魚に吸い込まれやすい」「ゆっくり沈められる」「よって魚に違和感を与えにくい」などがメリットです。
しかしハリが小さいと、「ハリを外しにくい」「流れが速い場所では不安定」「深いタナには仕掛が馴染みにくい」といったことも。また、魚が掛かった際にはスッポ抜けなどハリ外れが起こりやすく、太いハリスが結びにくいなどの欠点もあります。

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魚体が小さいワカサギ釣りでは、当然、ごく小さいハリが使用されるが、そのまま大きい魚には使用できない

一方、大バリ、すなわち大きいハリは、フォルムの大型化に伴って線径が太くなるため、ハリは重くなる傾向にあります。特徴としては「魚に飲み込まれにくい」「口周辺に掛かりやすい」「歯が鋭い魚によるハリス切れを防ぎやすい」といった効果が期待できます。
さらに軸が太い分、太いハリスでも結びやすく、重量があることで「流れの速い場所でも仕掛が安定しやすい」「深いタナへ仕掛が早く馴染む」「海底で安定しやすい」といった特徴もあります。また、魚が掛かった際には「身切れを起こしにくい」「スッポ抜けやハリ外れを軽減しやすい」「掛かったハリを外しやすい」こともメリットと言えるでしょう。

ただし、ハリが大きい分、「魚に吸い込まれにくい」「フカセ釣りなどでは仕掛をゆっくり沈めにくい」といった弱点もあります。

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ハリの大小はターゲット、釣り方などで最適なサイズを選ぶことが大切

このように、ハリの大小が釣りに与える影響は計り知れません。ハリを1号小さくしただけで突然アタリが出たり、その逆もよくあることです。
ハリの大小が釣りに与える影響をしっかり頭に入れて、釣果アップを目指しましょう。