BBQ上手は炭選びから!
炭の種類や着火・便利道具・消火までを徹底解説

楽しいBBQに欠かせない。なんとなく選んで、火をつけていませんか? ホームセンターやスーパーの店頭でかんたんに手に入るようになった炭ですが、扱い方によって、スマートな着火や食材の風味アップにもつながるのです。

今回は、BBQにおすすめの炭2種と、効率のいい着火方法、あると便利な着火用小物、そして安全な片付け方についてもしっかりご紹介します。

BBQ上手になれる炭はこの2種!

私がBBQにおすすめしたい炭は2つ。「成型炭」「楢の切炭」です。

「成型炭」は、炭の粉末やヤシガラ炭を型に入れて固めた炭です。組成が均質で、着火しやすいのが特長。形が整っているため熱の伝わり方が均等で、火力の調整がしやすく、BBQ以外にもダッチオーブンの上火などに向いています。
通常なら廃棄されるヤシの殻や炭の粉が原料なので、環境に優しいのも特長のひとつです。

そして「楢の切炭」はブナ科の広葉樹である楢を使用したもので、密度が高く硬質です。燃焼中でも崩れにくく、比較的長時間燃え続けるうえ、遠赤外線をたくさん出して食材を美味しく焼き上げてくれます

01_ 炭2種_01
成型炭(左)と楢の切炭(右)

すぐに火がつく!手軽な「成型炭」

成型炭には穴が空いているものが多く、空気の流れをよくして火がつきやすいように作られています。炭の底部分にも隙間があり、下から上へと流れる上昇気流を利用して全体に素早く火が回ります。説明書をよく読んで、炭の上下を確認してから配置しましょう。

02_ 成型炭_01

成型炭の中心部にマッチやライターで点火すると、約1~2分で燃え始めます。待ち時間が少なく、すぐに調理を始めることができます。

形が整っているため、炭の数によって火力調整がかんたんなのが成型炭のいいところです。少ない個数でもよく燃え、小型グリルでのソロBBQにも打って付けです。成型炭によって燃焼時間が異なりますから、説明書を参考に必要量を算出してください。

風味一番!「楢の切炭」

天然の木材が原料の、炭の中では比較的火がつきやすく、気になるニオイもほとんどありません。
専門店などで使用される「備長炭」は、高火力ですが着火が難しく、安価な「マングローブ炭」は品質がやや不安定で、ニオイや煙が出ることもあります。楢の切炭であれば燃焼時の煙も少なく、火持ちがいいのが特長です。

05_ 楢切炭_01

安定した遠赤外線で、どんな食材でも美味しく焼き上げることができる楢の切炭。肉や魚は表面をパリッと、中はふっくらジューシーに焼き上げてくれます。野菜は芯まで火が通り、野菜そのものの甘さが引き立つ風味になります。

06_ 食材を焼く_01

ところで、炭火はガスの火のようにかんたんに火力調整ができません。火力の強い大きめの炭と、火力の弱い小さな炭とを分けて、「強火エリア」「弱火エリア」を作っておくと便利です。
火の通りにくい硬い野菜、しっかりと焼き目を付けたい串焼きの魚介類などは「強火エリア」で、小さな野菜やソーセージなど、火の通りやすいものは「弱火エリア」に置くといいでしょう。

07_ 火力分け_01

あると便利な着火道具

おすすめの着火剤はこの2種

楢の切炭は火がつくまでにやや手間が掛かりますが、着火剤を併用すれば手早く火を起こすことができます。

08_ ファイヤースターター_01
「ファイヤースタータースティック6(バンドック)」

ファイヤースタータースティック6(バンドック)」は、木材の繊維にワックスを染み込ませて棒状に圧縮したものです。使い方は、スティック2~3本の上に切炭を重ね、マッチやライターでスティックに点火します。燃焼時間は5~6分、その間にじわじわと炭に火が回ります。

09_ たきつけ_01
「文化たきつけ(丸美富士屋商店)」(左)と「木炭用着火剤(カインズ)」(右)

そして、圧縮して固めた木材繊維質に油を染み込ませ、着火しやすくしたのが「文化たきつけ」です。木炭や焚き火の着火には、切り込みに沿って2~3本折り取り、その上に切炭を重ねて、ライターなどで着火します。油分が揮発しないよう、開封したら密閉できる袋や缶に入れて保存してください。

「文化たきつけ」は、着火時に灯油由来のニオイがします。炭に火がつき、「文化たきつけ」が燃え切って、ニオイが消えてから調理を始めてください。

そのほか便利な着火アイテム

10_ ライター_01
スライドガストーチ(SOTO)」(上)、「スティックターボII(ユニフレーム)」(下)

着火剤に火をつけるとき、あると便利なのが、ノズルの長い「ターボライター」です。
着火剤はすぐに火が回って炎が上がるので、手を火傷しないよう火元から距離を取れる長さのものが安全です。炎が「ターボ」タイプのライターは、多少の風が吹いても火が消えにくいのでおすすめです。

11_ ファイヤーライターズ_01
「ファイヤーライターズ(マウントスミ)」

一方、箱の脇に付いている「側薬」で、スティック先端の「発火薬」を擦り、マッチのように点火するのが、この「ファイヤーライターズ(マウントスミ)」です。スティックは圧縮木材繊維と植物性ワックス製で、1本で約8分間安定して燃え続けます。別売りの金属製カバーをそろえれば、箱が潰れることなくスタイリッシュに持ち運べます。

12_ チャコールスターター_01
チャコールスターター

そして、金属製の「チャコールスターター」は、筒の中に着火剤と切炭を入れて火をつける専用の道具です。BBQに必要な切炭を一気に着火することができ、風がある日でも安定して使用できます。
角形、円筒形、三角形などがあり、下の写真のものは平たく、畳めて運搬時に場所を取りません。また、後述する「火消し壺」と合わせて兼用できるものもあります。

13_ 火吹き棒と団扇_01 
団扇と、ベルモントの「焚き火ブロウパイプ(ポンプ付き)」

着火途中や、消えかかった炭の火勢を上げるのに使う「団扇」「火吹き棒」も便利なアイテムのひとつ。
炭はある程度火力が上がらないと消えてしまいます。そんなとき、風を送って空気の通りをよくすると火が強くなるので、ぜひそろえておきたい必需品。ポンプ付きのものなら、息を吹き続けてクラクラするのを防げます。

14_ トング_01

こちらは、炭を扱うときに必要な「グローブ」「トング」です。グローブは火の粉が飛んでも火傷しないよう、厚手の皮革製か、木綿のしっかりしたものを選びましょう。食材を扱うトングは炭と共用せず、食材をつかみやすい専用のものを用意してください。