あなたの愛車を「車中泊」仕様に!
カンタンお手軽な車中泊アイデア

みなさんがいつも通勤やレジャーで使用しているク・ル・マ。今回はその車内で一夜を快適に過ごす「車中泊」について、ご紹介させていただきます。
普段、私も釣り遠征で車中泊を楽しんでいますが、車中泊の利点はみなさんさまざまで、「宿泊費を浮かせたい」「起きたらすぐに遊びたい」などありますね! みなさんの愛車をひと工夫させて、素敵な旅の思い出を作ってみませんか?

車中泊の準備をしよう!

01_ マット

どうやって寝床を確保する?

車中泊とは「車の中で泊まる」ということ。ゆえに一番重要なのは快適な睡眠ですよね。ぐっすり睡眠するには、

  • ①車を傾斜のない場所に停める
  • ②座席をフラットにする
  • ③段差は減らす
  • ④銀マット(アルミレジャーシート)を座席との間に敷く

といった事前の準備が重要です。
まずは、過ごしやすい水平で平らな状態を確保できれば、その上に布団でもいいですし、マットを敷いて寝袋でも構いません。これで寝床は完成です! ちなみに、銀マットは断熱効果があって冬場には重宝します。

窓ガラスをふさぐ

02_ 窓ガラスカバー

プライベート空間として車内で過ごす車中泊では、車内のプライバシー確保、防音、車内の保温に「窓ガラスカバー」をおすすめします。

  • ①シェードタイプではなくアルミタイプが効果的
  • ②ピッタリサイズを使用する
  • ③非常時には新聞紙やタオルで代用できる

寝ているところを見られるのも恥ずかしいですし、街灯や朝日もまぶしいので、窓ガラスカバーは必需品。カー用品店では、フロント・リア・サイドと、車種に適応したサイズのものが売られています。

車内でくつろぐには電灯・電源が必要

車内で快適な時間を過ごすには灯りが必要です。車内灯を常時点灯するのではバッテリートラブルの原因にもなりますので、「LED灯(ランタンや懐中電灯)」がおすすめです。

03_ LED灯

さらに快適な車中泊ライフをご希望ならば、「ポータブルバッテリー」もおすすめです。これがあると一気に家電活用の幅が広がり、スマホの充電はもちろん、お湯を沸かしたり、多くの電化製品が使用できるようになります。また、冬には電気毛布なんてグッズもありますよ!

04_ ポータブルバッテリー

あると便利なアイテム

車中泊で目が覚めたときに窓を見ると、そこには無数の水滴が…。車内で一夜を過ごすと窓の結露は相当なもの、浴槽の窓ガラスみたいです。水滴を綺麗に拭き取るために「吸水クロス」があるととても便利です。
そして車内では、横になり食事もするので清潔にしておきたいですね。車内はホコリや砂が散乱しやすい場所ですので、携帯用の「ほうきちり取りセット」もあると便利。かんたんに掃除ができますよ

またちょっとしたこと(コツ)ですが、何においても水は必要不可欠。車内に「ペットボトルの水」を常備しておけば、飲料目的以外にも重宝するので間違いありません!

いざ!車を「車中泊」仕様にカスタマイズ!

08_ 車中泊仕様

さてここからは、私の愛車のスズキの軽・ハスラーを例に、車中泊仕様にカスタムする工程をご紹介します。比較的かんたんに寝床を確保するライトカスタムなので、みなさんの愛車のご参考に。

(1)座席を倒す

まず前後の席のヘッドレストを外して座席の背もたれを前方に倒します。以前は助手席を後ろに倒して後部座席と一体化させていたのですが、少し狭くて足を伸ばすことができず不便でした…。なので現在はこちらのやり方に改良しました。

(2)座席の隙間を埋める

さあここで問題発生です。助手席と後部座席の間には50cm程の隙間ができてしまいます。これをどうやって埋めるのか??
ここでも活躍するのが100円均一ショップの便利グッズの常連品「すのこ」です。前後の席の隙間にすのこを渡すとジャストフィット。まるでこのために作られたのかと見間違うほどのサイズ感です(もちろんサイズを測って探しましたよ)。横に2枚並べるとさらにしっくり。

私はここでひと工夫し、2枚のすのこを蝶番でつなげました。こうすることで収納が便利に。それと、上に乗ってもズレないように、滑り止めシートを敷いています。これで問題は解決です! 寝返りをうってもすのこがズレることはありません
こんな薄い板で割れないのか最初は不安でしたが、横になるとちょうど背中あたりで、重量負荷もあまりかからない場所のようです。

(3)ベッドメイキング

さて最後は、下地となるアルミシートを敷いてマットを上に乗せます。マットは軽自動車専用のものでシート幅にピッタリです。マットなどのアイテムは昨今の車中泊ブームで充実しているので、ネットショップで吟味してみてください。

15_ マットを敷く
軽自動車専用のマットを上に乗せれば完成!!

そして最後に寝袋。これは季節によって寝袋タイプを選んでいます。就寝時以外は寝袋をのけて、このマットがテーブル代わり。ランチをしたり晩酌したりと楽しんでいます。

ここで紹介したのはほんの一例で、楽しみ方はたくさんあります。私はほとんど寝ることがメインですが、キャンプのような本格的な楽しみ方もありますね。車を移動するツールとしてだけではなく、旅先で楽しむプライベートな空間としてカスタマイズする楽しみも車中泊にはあるのだと、私は感じています。

また最近は、道の駅などで車中泊をしている年配のご夫婦を見かけます。高速道路を使って目的地に行けば時間の短縮にもなるのに、わざわざ一般道で旅をする…。きっと田畑や山並みを眺めながら会話を楽しみ、ゆっくりとした時間を満喫しているのでしょうね。こういった楽しみ方が本来の旅の楽しみなのかもしれません。
一方で、「車中泊」は昨今多発している自然災害時の避難方法としても注目されています。そうした備えも必要な時代なのかもしれません。

いつもと違った愛車の一面を楽しむことができる「車中泊」。ぜひ一度チャレンジしてみてください!

※レジャーで車中泊を楽しむ際は長時間車を停車することになるので、周囲に迷惑にならない場所に停車するようにしましょう。また、河原や砂浜など水位の変化が予想される危険な場所では、絶対に行わないよう気を付けてください


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レポーターREPORTER

倉林 敏
プロフィール:倉林 敏
群馬県在住
本流ルアー釣りが三度の飯より好きで、近県ならびに東北、北陸にも足を延ばして釣り三昧を楽しみ、「手が震えるほどの感動」を求めて今日を川に立っています。DUO フィールドサポーター。
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