BBQ上手は炭選びから!
炭の種類や着火・便利道具・消火までを徹底解説

炭の消し方と後始末

BBQを楽しんだあとは、炭火をきちんと始末するのが大切です。安全に火を消すために有用なのが、「火消し壺」です。「火消し壺」の消火原理は、耐火・耐熱素材の容器に火のついた炭を入れ、きっちりと蓋をすることで酸素を遮断し、火を消すものです。

下の写真の「火消し壺」は陶器製ですが、金属製のものは破損しにくく、チャコールスターターと重ねて収納できる便利品や、難燃性のガラス繊維にシリコンコーティングを施した袋状の「火消し袋」もあります。

25_ 火消し壺_01
レザーグローブ、陶器製火消し壺、耐火シート

【その1】炭を広げて温度を下げる

炭の消火プロセスは、まず手の保護のためグローブを着用し、火の粉が地面に落ちないよう、難燃繊維製の「耐火シート」「焚き火シート」を敷いて作業しましょう。トングで炭を広げ、全体の温度を下げます。

26_ 炭を広げる_01

【その2】火消し壺に入れて酸素を遮断

トングで炭をつかみ、「火消し壺」に収めます。小さな炭の欠片や灰もできるだけ拾って入れるようにしてください。

27_ 火消し壺_02

全部入れ終わったら蓋を閉め、空気を遮断して消火します。炭を収めた直後は火消し壺が高温のままなので、不用意に触れて火傷をしないよう十分注意してください。

28_ 蓋をする_01

火消し壺で消火した「消し炭」は、新品の切炭に比べて火がつきやすくなっています。保存しておけば次回のBBQで着火剤の補助として使えます。

【その3】指定の炭捨て場へ、または持ち帰る

炭の温度が下がり、完全に火が消えていることを確認して、キャンプ場指定の炭捨て場に廃棄しましょう。炭捨て場がない場合、持ち帰るのがルールの場合は袋に入れて持ち帰り、お住まいの自治体の定める方法に従って廃棄してください。

29_ 炭捨て場_01

安全のため、これだけは気を付けよう

水をかけるのはNG!

燃えている炭にいきなり水をかけて消火するのはとても危険です。水をかけると高温の灰が一気に舞い上がって広がり、火傷します。また、水をかけて火が消えたように見えても、炭の内部はまだ高温で燃焼し続け、完全に消火するのは難しいのです。炭火と水の温度差でBBQグリルが歪み、破損の原因にもなります。

土の中でも炭の火はなかなか消えません。BBQ後の炭を埋めた熱い砂浜の上を知らずに歩いた小さなお子さんが、足に火傷を負ったこともあったそうです。また、炭は炭素なのでそれ以上分解しません。ゴミとしてずっと残ってしまいます。土中に埋めるのは絶対にやめましょう。

一酸化炭素中毒に注意!

柵などに囲まれた場所や、風下側にテントのインナーが位置している状況でBBQした際、炭火から出る有害な一酸化炭素が1ヵ所に溜まってしまうことがあります。そうした事故が起きないよう、BBQは風が通る広い屋外で行うのが鉄則です。念のため、一酸化炭素測定器を設置しておくのもおすすめです。

30_ 一酸化炭素チェッカー
一酸化炭素測定器

防火シート・消火用水を用意

BBQグリルの下には、防火シートを敷いて熱や火の粉から地面を守り、消火用のバケツと水を準備しておきましょう。BBQ中にグリルが倒れたり、燃焼中の炭が爆ぜて飛ぶこともあり得ます。そういった緊急時の消火用に、また、火傷をしたときの救急処置として、咄嗟に患部を水で冷やす用途にも使えます。

31_ バケツとシート_01

BBQは安全な炭火の知識があってこそ楽しめるものです。BBQ初心者の方も、ベテランキャンパーのみなさんも、炭の種類と特徴、効率のいい着火の方法、確実な消火テクニックをおさらいして、素敵な時間を共有してください。手際よく着火してキレイに片付けする姿は、きっと誰の目からもスマートに映ることでしょう。


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レポーターREPORTER

関 美奈子
プロフィール:関 美奈子
design & writing アトリエばく 代表
アウトドアライター/デザイナー。ガールスカウトの野営訓練がきっかけでアウトドアに目覚め、子育てを終えた今は公共交通機関利用の徒歩ソロキャンパー。人や自然に優しいキャンプのアイデアを発信中。
インスタグラム:
@minako_seki_atelierbaku (URL: https://www.instagram.com/minako_seki_atelierbaku/)
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