慣れない子どもと堤防釣り
どんな道具?どんな釣り方?そしてどう過ごす?

子どもと堤防釣り_text-photo_岳原雅浩

「子どもに釣りの楽しさを体験させたい!」「生き物に触れさせたい!」そんな親心から、アウトドアアクティビティの一つに釣りを選ばれる方、興味を持つ方は多いはず。「だけど、どんな感じで釣りをさせたらいいの…?」普段から釣りなれていない初心者の方にとっては、子どものために何を準備して、どんな魚を釣ったらいいのか難しいのが現実。
そこで、私編集スタッフDの実体験をもとに、子どもと手軽に、そしてできるだけシンプルに釣りを楽しむステップを見ていきましょう! あくまでわが家の釣りですので、これがすべてではありませんが一つのご参考に。

やっぱりサビキが楽チン!

01_ IMG_1170_2020 アジ

数ある釣りモノ・釣り方のなかで、私が最もおススメするのは、やはり「サビキ釣り」。子どもにとってかなりステップが多く難しい、キャスト(仕掛を海に投げ込む)をしなくてよいというのが、その一番の理由です。
キャストを必要とする釣りにトライしようと思えば、鋭く危険で、どこかに引っ掛かる可能性のあるハリへの注意、仕掛を振りかぶる姿勢や動作、仕掛を飛ばすタイミングなど、さまざまなステップを教える必要があるので、いきなりは大変なのです……。早く釣りをしたい子どもにそんなレクチャーをしても、きっと集中して聞いてはくれないでしょう。
(子どもの性格や年齢にもよるので一概には言えませんが)

02_ IMG_0667 仕掛とエサ
03_ IMG_1149_2020 堤防
竿とリール、仕掛とエサといった道具で楽しめるサビキ釣り。海の景色を眺めながら、堤防の足下を探るだけ!

サビキ釣りであれば、竿をにぎって足下に落とすだけで楽しめるうえ、エサ釣りなので魚が釣れる確率も高く、何より対象魚が豊富。そして、釣れる魚のサイズもちょうどイイ! しかもエサ釣りとはいえ、エサカゴにアミエビと呼ばれる小さなエサを詰めて釣るので、スプーンやお箸、吸い込みバケツという便利グッズを使用するなどすれば、直接エサを触る必要もありません。いろんな面でハードルが低くおススメなのです!!

選ぶポイント(場所)と注意点

04_ IMG_0702 堤防からの風景

釣りをする場所は「堤防(もしくは釣り公園)」なんですが、子連れということを考慮すると、以下のような条件を満たす場所が私のオススメです。

  • ●自宅からのアクセスがよい
  • ●トイレやコンビニが近い
  • ●釣り場のそばに駐車場がある
  • ●足場がイイ(フラットで広く、水面からの高さが低い…etc)
  • ●手すりはない方がイイ

最後の「手すりはない方がイイ」という条件は、意見が分かれるところだと思います。安全面を考慮すると、当然手すりはあった方がよいのですが、身長の低い子どもにとっては手すりはない方が釣りやすい…。安全面と釣りやすさ、その他の状況を加味して、ポイント選びの材料としてください。

そして注意点として、「ライジャケは必須! 目を離さない」を心がけてください。万一の事故やトラブルを未然に防ぐためにお願いします。とくにライフジャケットはメインの釣り道具ではないわりに、子ども用品としては少々費用が掛かるため購入を躊躇するところ。少し調整幅に余裕のあるサイズのものを選んで、長く活用できるよう工夫してみてください。
また釣り場では、「走り回らない」「竿や糸、ハリに気を付ける」「隣の釣り人と距離を取る」「挨拶をする」など、ルールやマナーを事前に、そしてできるだけカンタンに言い聞かせることも大切です。

05_ IMG_1142_2020 堤防風景
釣り場では他の釣り人の迷惑にならないように、最低限のルールを子どもに伝えましょう! トラブルなく安全に、楽しくが一番ですね

釣りは自由に!親はサポート役に徹する

06_ IMG_0677 釣りの準備

釣り場に到着して、「道具の使い方」「釣り方」「ルール」など、少々覚えることが多い釣り。前述したように、子どもがすべてを一気に覚えるのは難しいので、できることをできる範囲内でやれるように親や大人がしっかりとサポートしましょう! 釣りに集中させてあげて、何より楽しんでもらうのが一番。あくまで主役は子どもたちです。くれぐれも自分の釣りは後回しにしましょうね。

釣りを自由にさせてあげて、優しくサポートしてのサビキ釣り。恐らく比較的カンタンに魚は釣れます。アジ、サバ、イワシにタイ。その他、スズメダイ、ネンブツダイ、メジナ、ベラ、カワハギなどなど、何が釣れるかはお楽しみです。
釣れた魚は「生き物に触れさせたい!」という(熱い?)思いから、触らせたくなります。しかし、子どもが怖がるようであれば無理に触らせなくてもいいでしょう。子どもからすれば、魚は意外と大きく(?)見えているかもしれないからです。例えば、身長100~120cmの子どもの10cmは、身長170cmの大人の15cmほど、20cmなら30cmほどのサイズに見えている計算。初めてみるピチピチと予測不能に跳ね回る魚は、きっともっと大きく見えているかもしれません。子どもの性格にもよりますが、触るかどうかは自主性に任せた方がいいかもしれませんね。
そうそう、たまに毒魚が釣れることもあるので、なおさら要注意です。

07_ IMG_1173_2020 魚つかみでアジを掴む