誰でもカンタンよく釣れる!?
堤防ジギングサビキを基礎から解説!
【前編】

ジギングサビキとは何ぞや? みなさんはジギングサビキをご存知でしょうか?
近年盛り上がっている釣りのひとつなんですが、なぜそんなに盛り上がっているのでしょうか? 理由はそう「釣れるから」。そんなジギングサビキ、やってみたいけど躊躇しているという方もきっといることでしょう。なので今回は、堤防ジギングサビキを基礎から解説! と題しまして、とくに堤防をメインに誰にでもわかりやすく解説していこうと思います。

1.そもそもジギングサビキとは

そもそもジギングサビキを語る上で、ジギングサビキを知らないことには始まりませんよね。まずそのあたりから解説しましょう。

【サビキ釣り】
サビキ釣りというと、カゴにアミエビを入れて撒き、寄ってきたアジなどの小魚をサビキと呼ばれる極小の擬餌(ギジ)のついた仕掛で釣る釣りが一般的ですね。
サビキは釣りバリに魚皮やスキンと呼ばれるゴムシートなどを巻いた、小魚やアミエビに似せた擬餌で、水中に漂うエサに見せかけます。擬餌を使う釣りでありながら限りなくエサ釣りに近い釣法といえます。

01a_IMG_1408.JPG サビキ仕掛
01b_IMG_7862_b.JPG 擬餌の寄り

 

【ジギング】
ではジギングとはどんな釣りなのでしょうか?
メタルジグと呼ばれる金属製の擬似餌(=ルアー)が水中をヒラヒラと舞って、魚食性の魚(=フィッシュイーター)が反応します。シャクってフォールさせたり巻いたりして使うのですが、魚を寄せる力が強く、とくに小魚を追っている食べる気満々の魚はイチコロということに。人間がジグ(=メタルジグ)を操ることで魚を誘う、ルアーフィッシングらしいダイナミックな釣りですね。

大きく分けると、真下にジグを落としてしゃくるバーチカルジギングと、ジグを投げて使うキャスティングジギングの2つがあります。船釣りでは真下に落とす釣りが多く、岸からだとキャスティングでねらうことが多いです。
しかし魚が水面近くでエサを食べている場合、船からでもキャスティングでねらいますし、岸からも水深のある堤防のキワで真下に落としてねらうこともあります。一概に「船=バーチカル」「岸=キャスティング」と決まっているのではなく、シチュエーションに応じて釣り方が変わるといったわけです。

02_IMG_6683_18.JPG メタルジグの寄り

 

そんなサビキ釣りとジギングの両方の利点を組み合わせた釣法がジギングサビキです。
魚を寄せる役割をメタルジグにやってもらい、ジグに食いきらない魚をもサビキで食わせてしまおうという、「エサ釣り+ルアー釣り」双方のメリットを持っている釣り。すなわち、サビキとメタルジグのいいとこ取りをしたのがジギングサビキというわけです。
どうです? もう釣れる気しかしませんよね。

実際にどういう仕掛なのかというと、ショアジギングのリーダー部にリーダーの代わりにサビキ仕掛をセットしただけ! というものです。

03_IMG_2071b_17.jpg ジギングサビキでの釣果

使い方は基本的に堤防からキャスティングで使うので、かなりルアーフィッシングに近いといえます。メタルジグに食いついてくるフィッシュイーターをねらいつつ、その他のサビキに食いついてくる小型魚もねらう欲張りな釣りなので、メタルジグ主体のアクションとサビキで誘うアクションとを混ぜながら、さまざまなアクションを1タックルで試してみるといいでしょう。

04_IMG_6795_18.JPG ジギングサビキ(ジグ+仕掛)の寄り

仕掛そのものはサビキ仕掛ですが、ジグをキャストする際の負荷や、不意の大物にも耐えるライン強度があり、かつ、擬餌のキラメキで魚を誘う繊細さも持ち合わせた、そんなバランスのとれた専用の仕様で作られています。

2.どんなタックル?

05_ ジギングサビキ タックルシーン

基本はショアジギングのタックルにリーダー代わりのジギングサビキをセットするだけでOK。かんたんです。たとえショアジギング専用のタックルがなくても、他のルアータックル(エギングタックルやシーバスタックル)にセットして釣ることも可能です。

もちろん、ジグの重さやサビキのサイズが合えばライトゲームタックルにもセットできますし、堤防サビキで使っている竿にそのままセットしてもかまいません。
つまり、お手持ちの道具で使える自由度の高さとバリエーションがジギングサビキの魅力でもあります。

06_ タックルイラスト

3.釣れる魚、ターゲット

代表的な対象魚と釣れる季節は以下の通りです。
釣り場やその都度の状況によって釣れる魚はこれに限ったものではありませんが、季節を問わずいろいろな魚がねらえるのも魅力です。

07_IMG_2056b_17.jpg ツバス・ハマチ

ツバス・ハマチ: 7~9月
青物の若魚でメタルジグに反応しやすく、ファイトが楽しい魚。サビキにも掛かりやすいジギングサビキ格好のターゲットです。

08_FS412サゴシ2.jpg サゴシ

サゴシ: 3~6月(春)・9~12月(秋)
サワラの若魚で鋭い歯が特徴です。太いラインもあっさり切られます。歯が危ないのと魚体が滑るのでフィッシュグリップが必要不可欠です。

09 _DSC04411.JPG カマス

カマス: 7~11月
歯ごたえのある身がおいしい魚。小型ルアーに反応しやすくライトなジギングサビキがあると釣果を伸ばせます。

10_IMG_6324.JPG アジ・サバ

アジ・サバ: 6~9月
ジギングサビキに最適のターゲット。安定のおいしさで食卓のド定番です。小さな小魚やアミエビなどのプランクトンについて群れているので、水面が群れでザワつくようならチャンスあり。

11_ 2015-10-04 10.07.57.jpg ヒラメ・マゴチ

ヒラメ・マゴチ: 5~11月
堤防のキワは石積みが入っていますが沖に向けて離れると底質が砂地であることが多く、ヒラメやマゴチも意外に堤防から釣れます。底を意識して探るといいでしょう。

12_ P1011515.JPG カサゴ・キジハタ(オオモンハタ)

カサゴ:11~4月 /キジハタ:7~9月
カサゴは障害物についているので堤防のキワを丁寧に探ると釣れやすいでしょう。基本的に岩や藻といった障害物がねらい目となるので根掛り注意です。
キジハタは回遊して浮いていることも多いので、堤防の先端のように潮通しのよいところがねらい目です。

4.釣る場所とねらうポイント

場所(1): 堤防

13_IMG_3243.JPG 堤防

たいてい堤防の先端は水深があり足下も敷石が入っていたりと、魚が居着く要素が多いのでジギングサビキにはうってつけといえるでしょう。ジギングサビキを遠投して巻いてもよし、底や足下を丁寧にねらってもよしと、いろんな所をねらえる釣りがしやすい場所です。
また、ちょい投げや通常のサビキ釣りで遊んでいるときでも近くでフィッシュイーターがボイルしたらチャンス大!

場所(2): 磯

14_kasumi-eging101010 (5).JPG 磯

磯場もジギングサビキの好ポイント。自然の地形なので周りもシモリが多く入っていることがあり、魚がつきやすい場所といえるでしょう。ただ、そのシモリと呼ばれる沈んだ岩や磯といった海底の根はひじょうに荒いので、根掛かりには要注意! また、磯は足場が悪く危険なので磯靴などの装備は必須です。

場所(3): 浜

15_IMG_0470.JPG 浜

遠投が利くタックルだと浜もいいポイントです。
ヒラメやマゴチといったフラットフィッシュもねらえるうえ、エサを追って近くまで青物が寄ってくることも。キス釣りなど、別の釣りをしているときにナブラが湧いたら即投入するとよいでしょう。また、離岸流といった沖に潮が流れているところはねらい目です。

ポイント(1): 潮通しのよいところ

16_IMG_3483.JPG 潮の流れ

海の水は潮の満ち引きで水位が上がったり下がったりしますね。満潮や干潮では一旦潮が止まるのですが、それ以外は水の流れがおこります。それが潮流です。
これら潮流が絶えずおこっている海の中では、地形や時間により流れ方がさまざまに変化します。例えば、海峡のような狭まった地形では流れが速くなったり、干満差が大きい大潮はとくに潮も激しく動きます。それら潮の流れのおかげで、エサとなるプランクトンがよく運ばれ、魚にとってはエサが豊富に流れてくるため活発となる傾向にあるようです。逆に、小潮や長潮といった潮があまり動かない日は魚の活性も低く、ルアーが見切られやすい傾向があります。

ポイント(2): 潮と潮のぶつかるところ(ヨレ・潮目)

17_IMG_2814_2019.JPG ヨレ・潮目

潮は地形の影響や干満、水温の差、塩分の密度など、さまざまな要素をきっかけに複雑に流れます。いくつものタイプの流れ(=水の塊)が海の中でぶつかり潮境(しおざかい)となり、海面に潮目(しおめ)と呼ばれる水のヨレが生まれるのです。

潮目のように大きなものだけでなく、水が湧き上がるようにモワモワしているようなところを含め、潮と潮がぶつかるところ(=ヨレ)は、魚に恵まれています。栄養豊富なプランクトンが運ばれてきたり、かき混ぜられて酸素量が多かったり、それぞれの潮に乗って豊富な魚種が集まったりといったことがその理由です。ぜひねらってみましょう。

ポイント(3): 地形の変化があるところ

18_IMG_4354_18.JPG 地形の変化

とにかく、地形の変化は魚が着きやすいところ。何かしら変化があったらねらってみよう。
ただ、シモリ(=海底に沈む岩礁帯)のキワを通すのはアリですが、シモリ直撃やうっそうと生い茂る藻場に投げ込むとジギングサビキでは根掛りが多発しますのでおススメしません。複雑な地形の場合は通せるラインを意識して探すといいでしょう。

 

ということで、今回はここまでです。
身近な場所で、意外にも豊富なターゲットがねらえる「ジギングサビキ」。次回「後編」では、気になる実際の釣り方や便利なアイテムについてお伝えいたします。

32_ 堤防からのキャストシーン

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