INDEX 【後編】
- 4.ロッドアクション・リトリーブ
- (1)ワンピッチジャーク
- (2)ジャカジャカ巻き(表層巻き)
- (3)スローピッチジャーク
- (4)ロングジャーク(2ピッチジャーク)
- (5)ただ巻き
- (6)ストップ&ゴー
- (7)ジャーク&フォール
- 5.アワセ・取り込み
- (1)アワセのタイミングや強さは?
- (2)魚とのやり取り・リーリング
- (3)魚を取り込む際の注意点
- ● ライトショアジギング用アイテム紹介
誰でも比較的カンタンにハマチやサバといった青物から、キジハタなどのハタ類、フラットフィッシュと呼ばれるヒラメやマゴチがねらえるとあって人気の「ショアジギング」。当記事ではなかでも「ライトショアジギング」について、これから始めたい方、既にやったことがあるけど何だかよく分からない…といった初心者ユーザー向けにHow toをお伝えしています。
後編の今回は、ロッドアクションやアワセ方など、魚との駆け引きを中心に、情報を整理してお伝えします。どうぞご覧ください。
4.ロッドアクション・リトリーブ
ルアーフィッシングにおいて最も重要なのがルアーのアクション! いかに上手く魚をダマし、誘い、食いつかせるか。ルアーマンの腕の見せ所といえるアクションについていくつか紹介します。
釣り当日の状況(季節・天気・潮・時間帯・光量・地形etc)により、一概に「コレだっ!」とは言えませんが、アクションのレパートリーを増やし、攻めの引き出しが多ければ、釣れる確率もぐっと上がりますよ。
(1)ワンピッチジャーク
1回のシャクリに対してリールのハンドルを1回転させる、連続した規則正しいアクション。
目的の水深までシャクリ上げた後はラインを放出しジグを着底させ、再び同じアクションを繰り返します。
ジグがギラギラと反射を繰り返すため見切られることが少なく、タイミングを問わず魚がヒットすることが多いアクション。テンポよく広範囲を探るのに適すため、どのような状況でも行いやすいジギングの基本的なアクションといえます。
(2)ジャカジャカ巻き(表層巻き)
とにかく素早く、ジャカジャカと激しくジグを動かすアクション。
テンポやリズムは一定でなくてもよく、ラインを素早く巻き取りながら小刻みにロッドを動かします。その不規則な動きは逃げ惑うベイトフィッシュを演出するような感じです。
特にナブラ(表層のベイトフィッシュの群れ)が湧いているときなどは、着水と同時に素早く巻き始め、表層付近でアクションさせると有効です(表層巻き)。ベイトフィッシュを追うフィッシュイーターの本能を刺激し、バイトを誘発させます。
(3)スローピッチジャーク
1回のシャクリにつき1回転ハンドルを回し、次のアクションまでひと呼吸おくスローなアクション。
ひと呼吸おくことでジグがヒラヒラとフォールし、そのフォール中に魚がヒットすることが多いのが特徴。ロッドの反発を上手く利用するのがポイントです。
1回1回フォールでアピールしますが、3~5回ほど連続してジグを浮かせた後、竿先を下げてジグを送り込みながらフォールさせていく一連の流れ(=ジャーク&フォール)が一般的かもしれません。特に根魚やハタ類をねらう際はこのアクションが有効となります。
(4)ロングジャーク(2ピッチジャーク)
1シャクリに対してリールを2回転させるアクション。
大きくシャクリ、糸フケをリールで回収しながらアクションさせていきます。長いフォールが合間に入るため、低活性の魚でも口を使いやすくなります。
(5)ただ巻き
ただ巻くだけのかんたんなアクション。
コツとしては巻きスピードに緩急を持たせること。巻き始めやスピードに「変化」が生まれたときにバイトが多発します。
(6)ストップ&ゴー
ただ巻きで誘い、ときどき巻くのを止めて食わせのタイミングを作ってあげるアクション。止めた瞬間や再び巻き始めたときに、ガツンっ! とバイトしてくることが多いです。
(7)ジャーク&フォール
ワンピッチジャークの応用アクション。
ワンピッチジャークを4~6回繰り返した後、次のアクションまでひと呼吸置く方法。連続したワンピッチジャークの間にジグの反射でしっかりと魚へとアピールし、その後のフォールで食わせの間を与えることで、魚がヒットしてきます。
静と動のメリハリをつけてあげることがポイントです。
5.アワセ・取り込み
巧みなルアーアクションで魚を誘えたら、待望のアタリにつながります。いつ訪れるか分かりませんが、アタリ(魚信)があったら上手いタイミングでしっかりとアワセを入れ、魚を掛ける(フッキング)必要があります。
ここでは、アワセやその後の魚とのやり取りについて見ていきましょう。
(1)アワセのタイミングや強さは?
フッキングのタイミングは、アタリがあれば即アワセでOK! アタった直後は青物がジグをくわえた状態なので、すかさずアワセを入れれば、様子をみて待つよりはミスフッキングを減らせます。
ライトショアジギングは他の釣りモノに比べるとアタリが明確で、ガツン! と激しいアタリがあります。しかし、その時点ではまだフックがしっかりとハリ掛かりしていません。鋭く力強く、フックを確実に魚の口に突き刺すイメージでアワセましょう。
(2)魚とのやり取り・リーリング
アタリがあり、アワセた後は魚とのファイトです。ここでのポイントは、とにかくテンションを緩めないこと。
魚が引っ張っているばかりではなく、こちら側に頭を向けて泳ぎだすこともあるので、素早くラインを巻き取り、常にラインを張った状態でやり取りすることが大切です。ロッドは基本立てておき、常にテンションが掛かった状態で魚を寄せてきます。
ドラグはきつすぎても緩すぎても×。ラインを手で引っ張って少し出るくらいがベストです。
(3)魚を取り込む際の注意点
魚とのファイトを堪能し、そろそろ魚体が海中から見えるのを見計らって、取り込みの準備をしておきましょう。ここが一番魚をバラしやすいタイミングですので、慎重かつラインテンションが緩まないように取り込みましょう。
特にタモを使わず抜き上げる際は、海面で暴れさせる前にリーリングで巻いてきた勢いのまま抜き上げるようにすれば、バラシを減らすことができます。海面で魚に暴れられ、やり取りに手間取ってしまうほど、バラシのリスクが高まるので注意が必要です。
どうでしたか? 「ライトショアジギング」について基本的な情報をまとめてみました。
すでにご存じの方にはもの足りない…、これから始める方には情報が多すぎる…といった内容かもしれませんが、基本的な情報ですのでぜひご参考に。
それよりも何はともあれ、まずは気軽に釣り場でライトショアジギングにトライしてみてください! 実際に釣ってみないと分からないのが釣り。現場で実践しながら、ぜひライトショアジギングのスキルを高め、楽しんでいただければと思います。