できるか!? 0円フィッシング!大阪淀川でテナガエビチャレンジ!
身のまわりのものでDIYフィッシング?

大阪淀川テナガエビ井上隆史_text-photo岳原雅浩

いざ釣りトライ!
果たしてこんなタックルで釣れるのか?

27_ IMG_3022_2019.JPG 釣り開始

頭上を走る阪神電鉄の轟音をBGMに、釣れる気満々で足元に釣り糸を垂らします。ここまでくれば後は釣るだけ。まずは、早々と手に入れたシジミをエサに、テナガエビがいそうなゴロタの穴を狙いました。

しかし、ここにきてやや風が強くなり、岸際の水もかなり濁りが強くなってしまいました。おかげでテナガエビが入ってきそうなゴロタの穴も見えづらい(汗)。おまけに風のせいでラインがあおられ、思うように狙う場所に仕掛とエサを入れることができません。何度も何度も仕掛を打ち返し、根気強く穴を狙っていくイノォさん。なかなか顔つきが真剣になってきました。

28_ IMG_3016_2019.JPG エサのシジミ
最初のエサは、早々に手に入れたシジミでスタート
29_ IMG_3043_2019.JPG 真剣な顔つきの井上さん
真剣な顔つきのイノォさん

それでも、残念ながらテナガエビさんの反応はなし…。
ひとまず見切りをつけて、仕掛をやや微調整することに。風が強いときは、オモリ(小石)から下のハリ(ホッチキスのハリ)までの距離を短く詰めることで、仕掛をコントロールしやすいとのこと。よりタイトに穴を攻める仕様に変更しました。さらに、エサも風にあおられやすいシジミから、より小さなバチに変更。エサに動きも加えてテナガエビを誘い出す作戦です。

30_ IMG_3032_2019.JPG 風にあおられるライン
31_ IMG_3028_2019.JPG エサをバチに変更
32_ IMG_3067_2019.JPG 仕掛の長さを調整
風の影響を受け仕掛のコントロールが難しい。エサと仕掛を調整します

ついでに狙うポイントも、風の影響を受けにくい、テトラポットの隙間に変更して穴という穴をランガン(=探っては移動の繰り返し。ラン&ガンのこと)していきました。
その甲斐あってか、先ほどよりはアタリが出るようになりました! 待望の生命感!! しかし、テナガエビではないのか? はたまた、テナガエビが小さい? または食いが渋いのか…? 無念にも釣り上げることができずに、時間だけが過ぎていきました。

イノォさんは、食い込ませる時間やアワセの加減を工夫したりしていましたが、なかなか釣り上げることができないことに少々イライラ…。首をかしげるばかりです。

33_ IMG_3079_2019.JPG 時間だけがむなしく過ぎる…

タイムリミットはあとわずか…
このまま終わるには、アングラーとしてのプライドが!

34_ IMG_3081_2019.JPG 淀川看板

釣り開始から数時間。17:00を過ぎて、いよいよタイムリミットが迫ってきました。
お昼の間は、われわれ2人しかいなかった淀川のテナガエビポイント。しかし、夕方になってから仕事終わりなのか、親子連れの方がテナガエビを狙いにやってきました。お話を伺うと、久しぶりにテナガエビの様子を見に、釣りに来られたとのこと。お隣さんに竿数が増えることで、われわれ2人では心細い、当日のテナガエビの状況を知る可能性が上がるかもしれません…。

35_ IMG_3084_2019.JPG 真剣に釣り続ける井上さん
36_ IMG_3086_2019.JPG テトラの上のテナガエビ
真剣に釣り続けるイノォさん。水中にテナガエビは見えているのですが…

昼過ぎのド干潮から、刻一刻とみるみる岸際に満ちてくる水位。さっきまで見えていたゴロタの穴が、数分後にはテナガエビを狙う好ポイントに変わっていきます。
親子連れの方も、始めのうちはやや乏しいテナガエビの反応に、困り顔のようでしたが、18:00にお父さんが綺麗なメスのテナガエビをゲット! そして程なくして、息子くんがナイスサイズのオスをゲットするというシーンに遭遇。思わず嬉しくなって写真をいただきました。
(急な申し出に、ご協力いただきありがとうございました!)

37_ IMG_3093_2019.JPG テナガエビ(メス)釣果
38_ IMG_3099_2019.JPG 親子そろってテナガエビ釣果

さてさて、横目にテナガエビを見てしまったイノォさん。心中は穏やかではありません……よね?
イノォさんの話では、「テナガエビは確実にいるし、エサにも反応しています。ただ、やっぱりホッチキスのハリという、サイズとハリ掛りの問題がネックですね~」とのこと。
「0円」にこだわって、2人で用意したエサとタックルでどうしても釣ってみたい。いや、釣ってやる! という熱い情熱とは裏腹に、用心深く繊細にエサを口元に運ぶテナガエビには、やはりマッチしていない模様…。18:30をまわって辺りも暗くなり、苦渋の決断でイノォさんは予備で用意していた、ハヤブサ「淡水小物仕掛 瞬貫手長エビ シモリ仕掛 1.6m」に切り替えました。

39_ IMG_3102_2019.JPG 淡水小物仕掛 瞬貫手長エビ シモリ仕掛 1.6m
苦渋の決断で仕掛を既製品に変更。でも、ちょっと顔はホッとしたように嬉しそう

ここまできて、釣らないわけにはプロアングラーとしてのプライドが許しません!
状況を見て選んだのは、エビ鈎2号サイズ。より繊細にエサ付けし、仕掛をそっと狙いの穴に投入します。すでに走る電車もヘッドライトを点灯させる時間帯。タイムリミットはあとわずかです。

40_IMG_3119_2019.JPG 仕掛のシモリウキ

真剣な目つきで大物が潜んでいそうなテトラの隙間を狙います。先ほどの手作り仕掛とは違い、道糸には見やすいシモリウキが付いているため、仕掛が落ちていくのも、アタリも視認しやすい。暗くなっていくなか、シモリウキの動きに集中します…。すると…「ビッ、ビビビビッ!」っと激しくラインが反応しました!! 待望のテナガエビさんからの反応! なんと、仕掛を変更してわずか10分で、待ちに待ったテナガエビ(メス)をゲット! ようやくイノォさんもホッと一息、満面の笑顔がこぼれました!
釣り上げたテナガエビを観察すると、しっかりと口元にフッキングしています。「やっぱり、ハリサイズとハリの細さは重要ですね~。食い込みがぜんぜん違います」とイノォさん。繊細な釣りだけに、ハリはひじょうに重要なパーツであり要素だと、改めて実感させられました。

41_ IMG_3123_2019.JPG テナガエビ(メス)釣果
42_ IMG_3131_2019.JPG テナガエビ

1本釣れて嬉しくなったイノォさん。タイムリミットギリギリでドラマチックに釣果を出して、「ハイお開き」とするのかと思いきや、がぜんやる気が湧いてきたようです。引き続き、素早くエサをハリにセットして釣り続けます。すると、ものの数分(いや数秒?)で、次のアタリが! 今度は立派な腕が凛々しい、ナイスサイズのオス。これで、イノォさんのプロアングラーとしてのプライドも保てたことでしょう(笑)。

43_ IMG_3137_2019.JPG テナガエビ(オス)釣果
立派な腕が凛々しいテナガエビのオス。お見事です!

 

こうして締めくくった、「タックル0円テナガエビ釣り」
残念ながら、最後は既製品を使用したために、ミッションクリアとはいきませんでしたが、エサ採りからタックル作りまで存分に満喫しました。工夫とアイデア次第で、子供のころのソトアソビさながら、遊びとしては十分です。安全に楽しく、ときには失敗もしながらファミリーや友人と楽しむのにイイですね!

44_ IMG_3154_2019.JPG 大阪の夜景

ちなみに、今回ご協力いただいたイノォさん。取材が終了しても、子どものころのように、まだまだ暗くなるまで釣り続けていました。淀川の対岸に見える高層ビル群の明かりをバックに、ついでのゲストでハゼを釣り上げていましたよ! 少年のような笑顔がとっても素敵でした~(本当は四十路のオジサンですが…)。

45_ IMG_3144_2019.JPG 夕方
46_ IMG_3148_2019.JPG ハゼ釣果