こんにちは!
綺麗な砂浜を見ても、泳ぎたいより投げ釣りしたい! としか思わなくなりました「さかなのおにいさん」かわちゃんこと川田一輝です。
今回は最初に言います、夢のない話です。
ビーチで話せば絶対にモテなくなる魔法の豆知識なので、用法要量を守ってただしくお話しください。
舞台は南の海です。
海といえばロマンチックな恋。
砂浜は何でできてるかというと……。
はい、そうなんです。
白い砂浜の正体はサンゴです。
さらにいうとブダイが食べた後のサンゴ、つまりフンなんです。
アオブダイという魚の歯は硬いクチバシのような「義歯床」とよばれる融合歯でできています。主な食物は藻、これはサンゴのポリプ内にある藻を噛み砕くためにあるんです。
さらにブダイ科の魚は喉に隠れた歯も持っています。「咽頭顎」と呼ばれ、これでサンゴの骨格をバキバキ挽き砕くことができるんです。
ブダイ科の魚1匹で、1年に300kg分の砂に匹敵するフンをします。それが波に洗われ、白い砂浜へと積もり積もるわけです。
よかったらこの夏、白い砂浜で遊ぶカップルを見かけたら、「ブダイのフンの上で何してるんだか」と思うとスッと心が穏やかになります。
そうやって僕は夏を乗り越えてきました。
以上です!
レポーターREPORTER
1990年大阪生まれ。さかなたちの“おかしな”生態を書籍やメディアで伝えることで、子どもの好奇心を育てる活動をしている。テレビ東京「シナぷしゅ」や釣り番組・情報番組に出演中。
著書に「ツッコミたくなる おさかな図鑑(ワニブックス)」「全国クセすご水族館図鑑(中央公論新社)」など。SNSの総フォロワー数70,000人以上
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