初心者でも安心!アジング How to 迷わないアジングタックルの知識と
快適に楽しむ便利ギア!

こんにちは! フィールドスタッフの井上(イノォ)です。第2回目となる「初心者でも安心!アジング How to」では、タックルや準備しておきたいものについて解説。どんなタックルが必要なのか? どのようなものを準備すればよいのか? について深く掘り下げていきたいと思います。
やればやるほど繊細でゲーム性の高いアジングは、突き詰めていくほど専用タックルの重要性を感じる釣りでもありますが、まずは手持ちのタックルからでも十分! しかし、アジングにハマってしまったときのことも考えて、詳しくお伝えしていきますよ。

1.ほかの釣りの竿でも代用可能なのか?

01_ アジングシーン

初めてアジングをするなら、ほかの釣りで使っている手持ちの竿(ロッド)でも代用できるものがあります。まずは今持っているロッドが使えるのかどうか、使えるのであれば、試しに代用してみるところからでもよいでしょう。
たとえば、メバリングロッドエリアトラウトロッド、または、バス釣り用のスピニングロッドでウルトラライト(UL)、スーパーウルトラライト(SUL)クラスのロッドは、大半がソリッドティップを採用しているものが多く、アジングで使用する軽量なジグヘッドの1g前後がキャストできるので釣りが可能です。ソリッドティップが搭載されているそのような手持ちのロッドがあれば、そこからはじめてみるのもよいでしょう。
そして、あまり長いロッドは取り回しが悪いので6ft後半までの長さが目安となります。まずは手軽にトライしてみてください。 そして、アジングをもっと深く楽しみたいと思ってから、専用ロッドの購入を考えればよいと思います。

2.専用タックルの重要性
まずは感度のよいノセ調子がおススメ?

02_ タックルの手元

この釣りは魚を見つけることさえできれば、かんたんに釣りを楽しめるとお伝えしましたが、突き詰めることにより面白みは増していきます。違和感のような小さいアタリやサイズの小さいアジ(豆アジ)を掛けるには、感度のよさロッドティップの繊細さが必要となります。やればやるほど専用ロッドの必要性も感じるのではないでしょうか。
アジングの面白さや魅力を体感していただくためにおススメする専用ロッド。ここではジグヘッド単体(=ジグ単)に絞って、専用ロッドの重要性について解説していきたいと思います。

03_ タックル2本

アジングロッドの主流はスピニングタックル。スピニングタックルとはスピニングリールをセットした(またはセットできる)ものです。現代のアジングロッドは竿先(ティップ)がソリッドティップ(穂先がしなやかに曲がり中身が詰まった)のものが主流で、ひじょうに軽い1g前後のルアーが投げられる繊細な設定です。さらに、ロッドには調子(アクション)というものがあり、曲がり方や反発スピードの違いによりロッドの性質が異なります。アジングでは2種類の調子があり、「ノセ調子」「カケ調子」に分けることができます。

ノセ調子とは、スローからミディアムスローやレギュラーテーパーのロッドで、曲がりやすくキャストがしやすい調子です。向こうアワセでオートマチックにフッキングすることができる利点があります。ビギナーの方にも使いやすく、巻きの釣りにベストマッチ。実はベテランにも愛用者は多く、ロッドの曲がりを楽しみながら魚の重みを感じつつアワセるロッドです。

04_ ノセ調子
ノセ調子のロッドの曲がり。胴の部分から滑らかに曲がっています

カケ調子とは、ファースト、ミディアムファーストといった先調子のロッドで、軽いものをキャストしやすい調子です。と同時に、アタリを感じる性能にも優れているため瞬時にアワセやすいロッドです。
アジングではこのカケ調子のものが主力で、自ら積極的に掛けていけるかどうかがキモ。いわば攻撃的なロッドともいえます。ただし、アタリを感じ取って掛けていけるかが重要になるため、やや中級者から上級者向けかもしれません。サイズの大きいアジが釣れるエリアやPEライン使用時におススメです。

05_ カケ調子
カケ調子のロッドの曲がり。胴に張りがあり先端から曲がっています

どちらもロッドの長さは5ftから6ft前半(150cmから180cm前後の長さ)といったショートロッドがジグヘッド単体の釣りでは扱いやすいでしょう。
これらを踏まえて、まずビギナーの方におススメしたいロッドの特徴をまとめると…。

  • ●ソリッドティップを搭載
  • ●5ftから6ft前後のショートロッド
  • ●ノセ調子で軽いロッド

といったスペックのものとなります。アジング専用でも比較的安価なタックルがあるので入門用に考えてみるのもよいでしょう。もし分からなければ、近くの釣具屋さんに相談するのもよいかと思います。                                           

3.アジングに向いたリール選びの知識

06_ リール

アジは基本「小魚」であり、平均してもサイズは20cm前後といったところです。アジングをメインにやるのであれば、あまり大きなサイズのリールは必要ありません。スピニングリールの番手表記でいえば500番から2000番のサイズを選んでください。
もし、アジングのみ、ジグヘッド単体のみにしか使わないのであれば500番から1000番台のリール、しかもシャロースプールのものでも構いません。浅溝と呼ばれるシャロースプールは糸巻き量が少ないため細いラインを適切量巻いても飛距離が落ちず、また、リールが軽いためアジングに向いています。

次にギア比について。ノーマルギア、ハイギア、ローギア(パワーギア)の3種類があり、近年よく使われるのはノーマルギアローギア(パワーギア)です。ギア比が高いと1回の巻き取りでたくさん巻ける、すなわち同じリズムで巻いても速いスピードでルアー(ジグヘッド)を動かせるということになります。
ジグヘッド単体の釣りではスローリトリーブを多用するため、ゆっくり巻けるローギア(パワーギア)の方が有利です。しかし、いろいろな釣り方に使用するならノーマルギアがベターでしょう。

07_ リールのドラグの写真

最後は、「細いラインに一定以上の負荷をかけない」ドラグと呼ばれる機能です。これはアワセを入れたときにラインが切れないように保護するためのものです。リールを選ぶ際に気になるところですが、現代のリールはドラグの滑り出し、スムーズさ、ドラグの効きなどは、コスパの高いエントリーモデルでも十分発揮してくれます。ドラグに関しては最低条件を満たしていれば、アジングではあまり心配ないと思われます。