初心者でも安心!アジング How to 迷わないアジングタックルの知識と
快適に楽しむ便利ギア!

4.アジングに使用するラインのコト

08_ ラインを通す

タックルのなかでも、もっとも釣果を左右するだろう大切な要素が釣り糸です。ルアー釣りではこの糸のことを「ライン」といいます。ラインにはいろいろな種類があり、使い分けをすることでよりアジングを深く楽しむことが可能になります。ここでは、アジングで主力とされるエステルライン、PEライン、フロロカーボンライン3種類のラインについて解説します。どのラインも細いラインの使用が前提となりますので、PEラインやエステルラインなら強度は0.8lbから1.2lb(0.2号から0.3号)、フロロカーボンラインなら1lbから2lbまでを基準として考えてください。
あと定番となるナイロンラインもあるのですが、アジングではあまりおススメできません。リーダー(※)で使用する程度になります。

09_ リーダーの写真

リーダーとは、メインとなるライン(道糸)とルアーの間にあるラインのことで、根ズレ防止やフッキング時の急激なショックをやわらげてラインブレイクを防ぐためのものでショックリーダーともいわれます。主にフロロカーボンラインの使用が一般的です。強度は3lbもしくは3.5lb(0.8号から1.3号)前後を目安にするとよいでしょう

 

(1)エステルライン 

10_ エステル

アジングラインの主力であり、もっともジグヘッド単体(=ジグ単)に適したラインです。張りがあり伸びが少なく、水馴染もよいうえ吸水性が低く耐久力もありますが、伸びが少ない分、一定の強度に達すると急に切れてラインブレイクしてしまいます。けっして強度がなく弱いわけではないので、ドラグさえしっかり調整しておけば安心です。
水馴染みがよいことからフォール主体の釣りやレンジキープする巻きの釣りにベストマッチ。とくに、キャスト時の飛距離が出せるのもよいところです。

(2)PEライン

11_ PE

このラインのもっとも優れた点は、感度のよさと直線強度の高さです。あと浮力の高さもこのラインのよいところですが、風が強い日はラインがあおられるので、とくに注意しましょう。強度があるため、大型のアジをねらう際はPEライン一択でよいでしょう。

(3)フロロカーボンライン

12_ フロロ

3つのなかでも安価で、もっとも比重が高く沈みやすいラインです。唯一リーダーを結ばず直結してジグヘッドを使うことができます。張りがあり根ズレにも強く水馴染みもよいのですが、エステルラインに比べてキャストの飛距離が劣ります。
とはいえ、扱いやすさから入門用に人気のラインです。まずは、フロロカーボンラインからはじめてみるのもよいですね。そこから次のラインにチャレンジしてみてください。できるだけ細いラインを選びましょう。

5.あれば快適!便利ギア

手荷物が少なくコンパクトに釣りが楽しめのもアジングの魅力の1つです。そんな手軽なアジングにおいて、これだけは持っておきたい便利なアイテムをご紹介
とその前に…、絶対に身につけておきたいもののおさらいです。命を守るライフジャケットは必ず着用してください。ビギナーやベテランに限らず、誰にでも滑落する危険性があります。そして、頭を守るキャップや日中の光の反射や目を保護するサングラス、さらに、ナイトゲームでの必需品ヘッドライトなどは忘れずに!

13_ 必須グッズ
安全のためのアイテムは忘れずに

 

(1)フィッシングバッグ

14_ フィッシングバッグ

ジグヘッドやワーム、リーダー、ラインカッターなど必要なものをコンパクトしまえる小さいバッグを準備しましょう。けっして釣り用のものでなくても大丈夫です。やがて専用のものやタックルボックスを購入するかもしれませんが、その際は携帯用(サブバッグ)に活用できますので、手持ちのもので問題ありません。これが意外と重宝し、オシャレに使えるアイテムでもあります。

(2)プライヤー・ラインカッター

15_ プライヤー・ラインカッター

プライヤーは魚にルアーを飲み込まれたときに便利です。一見なくても大丈夫そうですが、ラインカッターがついていたりと一つ持っておくと重宝します。アジングでは危険な魚が釣れることもありますので常備しておきましょう!
ラインカッターに関してはいうまでもなく必要なアイテム。余ったラインを切るのにも便利です。小さなハサミでも代用できますよ。

※切って余ったラインやライントラブルで出たゴミは必ず持ち帰りましょう。くれぐれも釣り場にゴミを残さないように気をつけてください。ちょっとしたゴミ袋も準備しておくのも大切です

(3)水汲みバケツ

16_ 水汲みバケツ

最近では、便利な水汲みバケツが販売されていてとても重宝します。ロッドホルダーやポケットなど、水を汲んで手を洗ったり魚をキープするだけではない機能が助かります。今まで以上に快適にアジングを楽しむことができるので一押しのアイテムです。魚を持ち帰りたい方は、ぜひ準備しておいたほうがよいアイテムですね。

(4)フィシュグリップ

17_ フィッシュグリップ

フィッシュグリップは釣った魚をつかむためのものです。素手でつかむとヌルヌルしますし、手も汚れます。ホールド力も高いので写真を撮るときなどにも便利で、アジングの定番といえるアイテムです。(※ホールド力があることから魚へのダメージも大きくなるのでキープする魚だけをつかみましょう)
各社いろいろなものがありますので好みのものを選んでみてください。ライフジャケットやライフベストに装着しておけば便利です。

(5)タモ網(ランディングネット)

18_ タモ

たとえば、足場の高い堤防やサイズの大きいアジが釣れた際に重宝します。せっかく釣った魚を足下でポロリなんてことを防げます。足場の狭いところでは、とくにその効果を実感できるでしょう。小型のものでも十分。コンパクトなタイプを腰にぶら下げておけば便利です。

 

今回は、アジングを楽しむためのタックルやあると便利なものについて解説してみました。ぜひご参考に。
次回のテーマは「釣り場・ねらう場所」について詳しくお届けする予定です。それでは、また次回も「初心者でも安心!アジング How to」をお楽しみに!

19_ 釣りシーン

 

レポーターREPORTER

井上 隆史
プロフィール:井上 隆史
休みの日も家でのんびり過ごせない昭和のアラフォー世代。人なつっこい笑顔と誰とでも仲良くなれる性格とは裏腹に、ライトソルトをメインにワカサギ釣りまでこなすマルチなハヤブサフィールドスタッフでもある。『イノォさん』の愛称で親しまれ、関西圏を中心に週末の釣りを存分に楽しむ生粋のサラリーマンアングラーだ。