目指せ!擬似餌マスター 第5回ハヤブサアイテム&クーラーだけで
明石のタコ釣り船に乗ってみた!の巻

夏! なつ! ナツ! 暑い夏はタコが熱い! 兵庫県明石周辺の遊漁船の夏はマダコ釣り一色である。以前なら「羽子板」と呼ばれるタコテンヤにエサを縛り付けた仕掛で釣ることがほとんどだったのだが、近年、人気が赤丸急上昇、アングラーの多くが使うようになったのがタコ餌木。そう! 擬似餌マスターを目指すなら、しっかり押さえておかなければいけないジャンルなのである!

というわけで明石の遊漁船でマダコをねらうことになったHEAT編集スタッフ。いつものように、すったもんだが始まった。

ディレクター(以下:D):じゃあ、タコ釣り行きましょうか?
スタッフS(以下:S):おっしゃ~、それほど経験ないんですけどタコ餌木でやるの楽しみです!
スタッフC(以下:C):わぁ、タコ大好き。食べたいです~。で、でも日焼けが心配だなあ……。
スタッフM(以下:M):明石あたりの遊漁船は、たいてい屋根付きだから大丈夫ですよ!
C:それなら歓迎! 行きますっ!
スタッフF(以下:F):乗合船はめっちゃ混雑してますよ! 予約取れるかなあ?
D:ですね~。僕自身もそれほど経験があるわけでもないですし、Cさん初めてなので、のんびりマイペースで釣れる仕立船、チャーターがよいかもしれませんねえ。

梅雨も明けた7月20日の木曜日、午前5時半。明石港の岸壁に集合。ここは淡路ジェノバラインが発着する入り江にある遊漁船「名田屋」さんの乗船場だ。

名田屋の乗船場
午前5時半、名田屋の乗船場に並んだ乗合船はすでにタコねらいの釣り客でぎっしり! ものすごいタコ釣り人気。暑い夏がさらにヒートアップ!

F:うわ~、大型の乗合船3隻すべて満席ですよ! すごい人気だなあ。
M:どうやら先週は潮がよくて多い人は数十ハイという釣果があったそうですので……。
D:梅雨も明けて雨の心配もないですし!
S:気後れしちゃいそう!
C:これに乗るんですか?
F:いえ、大丈夫。今回は来年発売予定の雑誌の撮影も兼ねてますから、みなさんにのんびり、じっくりタコ釣りの魅力を分かってもらうために、ディレクターの許可を得て仕立船を予約したんですよ。

ここで説明しておこう。確かに乗合船はリーズナブルで手軽に釣りができるありがたい存在なのだが、仕立船も人数さえそろえば、それほど割高でもないのだ。たとえば今回、お世話になる名田屋さんの場合、乗り合い料金は1人6,000円だが、チャーターも平日なら6人までで42,000円。1人当たり1,000円割高なだけ。毎週のように乗船する人ならいざ知らず、たまに利用するだけなら許せる範囲だろう。船は乗合船ほど大きくはないが、定員14人の中型なので数人で釣りをするなら充分な広さ。釣り人の同士の間隔が広いので、仕掛をオマツリさせてしまうリスクも低いのだ。とにかく慣れていない人が参加した場合も、周囲の釣り人に気を遣わなくてよいのが何よりだ。午前6時、さあ出船だ!

S:タックル持ってきてないんですけど?
D:大丈夫、名田屋さんでレンタル(有料)しましたよ。
M:もちろん最先端のタックルじゃないですけどね。
C:わっ、重たそう!
F:でも、これぐらいのほうが頑丈で安心、穂先の破損とか考えると気兼ねなく使えていいですよ!

タックル

ということで、スタッフM以外はレンタルタックルを使用。カウンター付きの手巻きリールに巻かれた太いPEライン(3~5号ぐらい?)の先に仕掛をセットするだけでOKだ。最初に結ぶのは『タコエギ・タコスッテ用 2WAYスナップ 2セット』というスナップが3個付いたタコ餌木専用のアイテムで、サルカン部分にミチイト、真ん中のスナップにオモリ、左右のスナップにタコ餌木など擬似餌をセットする便利なやつだ。ちなみに、この日使用したオモリが『目玉集魚シンカー 舵型』40~60号、擬似餌が『マルチアピールタコエギ タコブレード』と『マダコ用 パルパルスッテBIG オモリ無し2セット』の2種。

夕日
チャーター船
名田屋さんのチャーター船で明石海峡を西へ向かう。今日も暑い一日になりそうだ! しかし船は屋根付きで直射日光が避けられるので快適。ポイントに着くまでにタックルのセッティングをすませよう
船中第1号タコ
これが船中第1号、スタッフMが釣り上げたタコ。小型だがうれしい1パイ

明石港を出た名田屋丸は明石海峡を西へ向かう。朝日に照らされた海面を滑るように走りながら、船頭さんの指示でタックルをセットする。船に弱いスタッフSも、このナギなら大丈夫だろう。ポイントまで約15分、船頭さんに聞くと魚住沖らしい。周囲には名田屋さんの乗合船を始め、多くの遊漁船が集まっている。潮はゆったりと西へ流れており水深は10mまでと浅い。初心者でも釣りやすい条件だ。釣りを開始してすぐ。最初にタコをヒットさせたのは、今回のメンバーで唯一マイロッド&マイリール持参のスタッフMだ。

M:大きくないですけど来ましたよ!
F:さすが慣れてますね!
C:いいなあ、どうやって釣るんですか?
D:そうそう、初めてでしたね!

スタッフC

「釣り方がよく分からないんですけど……」というスタッフC。じゃ、レクチャーしちゃいましょう!

というわけでスタッフCにタコ釣りレクチャー開始。といってもタコ釣り名人が同船しているワケではなく、船頭さんもタコ餌木に関しては分からないだろうから、スタッフ一同でごく基本的なテクニックを伝授する。それをまとめると以下のようになる。

●タコ餌木は海底から離さずズルズル引きずる感じ。
●といっても餌木とオモリが常時、海底にベタッと寝てしまっていてはダメ。
●道糸を張ったり緩めたりしてオモリを立たせたり寝かせたりを繰り返す。
●これで餌木に上下動の適度なアクションがかかりタコに餌木の存在をアピールすることができる。
エギ
タコ餌木は海底をズル引き。ただし竿先を上下させてオモリを立たせたり寝かせたりするのがコツ。この動きで海底にいるマダコを誘惑するのだ

まあ、こんなところだ。今回は難しいこと言いっこなし! 楽しく簡単にタコが釣れればそれでヨシ! ということでスタッフD、Sはもちろん、スタッフCもだんだんコツが分かってきたのかタコが掛かるようになってきた。