料理長ナオが魚のさばき方教えます! 春爛漫♪キンメダイをメインに旬の素材づくし
「春のさかな御膳」を作ってみた!

春の日差しが心地よい毎日ですが、みなさんの地域はどうでしょうか? そんな春爛漫の侯、そろそろ釣りに出掛けたい気持ちでいっぱいですが、地元の山や畑から春らしい旬の収穫があったので「春のさかな御膳」を作ってみました。今回は美味しいお料理の数々を、レシピとともにご紹介しましょう。

春らしい食材を収穫!

春らしい旬の収穫物はこちら。

気持ちのよい気候のなか山を散策し、収穫から自分で行うのも釣り同様、楽しみの一つですね。色とりどりの花や桜、緑といった自然の中での散策は、子どもにとっても特別な経験になります。
せっかくなので、「釣り人らしく旬の海鮮とともに料理しよう!」と思い立ち、魚屋さんにも魚の収穫へ行ってきました♪

03_ 魚屋さんの陳列

魚屋さんにはイサキ、クロ(メジナ)、ブリ、レンコダイなどいろんな魚が並んでいました。内心、お目当てはサクラダイだったのですが、残念ながら並んでおらず…。それならば「九州ではなかなか釣れない魚にしよう!」と考え、メインの魚は千葉産のキンメダイにすることにしました。

04_ キンメダイ

また、ついでに購入したのは佐賀県小長井のアサリ。小長井のアサリもこの時期は身入りがよく、味が濃いのでおすすめです。そして、富山産のホタルイカも購入。こちらも九州では採れない食材ですね。

まずは丁寧に下処理から!

それぞれの食材をまずは下処理していきます。初めはホタルイカからです。
ホタルイカはすでにボイル済みだったので、小さな目とクチバシを取り除いていきました。気にならない方はそのままでもOK。全部取り終わったら完成です!

お次はアサリ。アサリも砂抜き済みだったので下ごしらえはありません。キレイに砂抜き済みだと助かりますね♪ 大粒で食べ応えありそうです。

09_ あさり

そしてさらに筍(タケノコ)の下処理を。なかなか大変な作業ですがなるべくかんたんに…。
皮を剥いて適当にカットしたら鍋に入れ、米ぬかは使わず米の研ぎ汁に塩大さじ1入れます。子どもにも食べてほしいので、よく使われる唐辛子は使いませんでした。

水から火にかけて沸騰したら中火に、40分ほどグツグツと炊きます。火を止めてある程度冷めるまでそのまま湯の中に放置。これでアク抜きと下茹でが完了です。

※冷めたものはタッパーなどに入れ毎日水を取り替えれば、冷蔵庫で3~5日は日持ちします

10_ 筍の下茹で・アク抜き

続いてフキの下処理。収穫時に傘は切って持ち帰り、とにかく頑張って1本1本筋を取り除きました。アクで指が真っ黒になるので要注意です! 筋が取れたらアク抜きをします。アク抜きの手順は次の通り。

  • (1)下茹でを行う
  • (2)炭酸水に漬ける

人それぞれかと思いますが、今回私は4~5時間水に浸しておきました。

スナップエンドウの花は土や虫など残らぬよう、それぞれよく洗い、筋や無駄な葉を取り除いたりしたあと、お料理ごとに、下茹でしたものとそのまま使うものとで分けておきました。

そして最後に、メインのキンメダイです。
キンメダイはウロコを取り、内臓を取り除いたら料理に合わせてさばいていきます。今回はお刺身、煮付け、タイ飯、天ぷら用に切り分けました。料理に合わせて部位を選びつつ、余すことなく切り分けたので解説はのちほど。