どうも! さかなのおにいさん かわちゃんこと川田一輝です。
先日明石へフグ釣りに行った際、良い引きで上がってきたのはこちらのサプライズゲストでした。
フグ…にしてはやけにスマート!? シロザメちゃんがやってきてくれました、
実はお刺身を一度食べたこともあるんですが、ちゃんと締めて血抜きをすればコリコリした白身がとても美味しかったです。
そんなサメで始まった今年、ちょっと面白い話が届いたのでこのサメをイラストでご紹介しましょう。
どこがトラやねん!トラフザメ
トラフザメは主に珊瑚礁に生息していて、好物は貝やカニエビ・毒のウミヘビも食べちゃいます。見た目がとても特徴的で、あるものがとても長いのです。それは…?
尻尾が長ーーーーいお付き合い
最大全長3.5m、その半分が尾ビレという長さ!
水族館ではゆったりと人魚のように底を泳ぐ姿を見られます。
このトラフザメ、何が面白いかというとその繁殖記録!
なんと!単為生殖の記録あり!
本来はメスが交尾のあと数10個の卵鞘を岩などに産み付けますが、2016年 オーストラリアのリーフHQ水族館の「レオニー」が数年間のオスとの接触なく3匹の小ザメを産みました!
このレオニーちゃんのすごいところは過去に両性生殖していたこと! 両性生殖から単為生殖に切り替えた事例はサメでは初めて、トビエイとヘビの一種しか前例がないとてもレアなケースだそうです。
ちなみにトラなのは…?
子どものときだけ! 大人と子どもで模様が変わります。そして英語では「ゼブラフィッシュ」。
トラなんかシマウマなんかどっちやねーーん!!
前回のアイゴもそうですが、国や見る人が変わればニックネームも変わる。感覚は人それぞれでいいのかもしれませんね。
ちなみにトラフザメを見るなら個人的にオススメは広島のマリホ水族館。メイン水槽の主役として悠々と泳いでる姿がダイナミックでかっこいいんです!
サメもフグも、外道と呼ばずサプライズゲストとして愛していきたいなと思います。
それではまたねー!
☆全力で伝える40館の推しどころ!
北海道から沖縄まで、全国の水族館の愛すべき「クセすご」な魅力をイラストで紹介!日本初の水族館の図鑑。
「全国クセすご水族館図鑑」(中央公論新社)
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水族館でお寿司が食べられたらなぁ、という空想から始まったエンターテイメント食育絵本。子どもがさかなを好きになる!
「すしぞくかん」(高陵社書店)
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「おもしろすぎる! 海の仲間たち ツッコミたくなる おさかな図鑑」(ワニブックス)
レポーターREPORTER
1990年大阪生まれ。さかなたちの“おかしな”生態を書籍やメディアで伝えることで、子どもの好奇心を育てる活動をしている。テレビ東京「シナぷしゅ」や釣り番組・情報番組に出演中。
著書に「ツッコミたくなる おさかな図鑑(ワニブックス)」「全国クセすご水族館図鑑(中央公論新社)」など。SNSの総フォロワー数70,000人以上
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