寒くないから熱中できる!
人気の「ワカサキドーム船」と河口湖の楽しみ方

ワカサギ釣りというと、氷上で道具が多く寒いイメージが強いですよね。そんなイメージを変える、熱中要素満載(?)の「ワカサギドーム船」について、釣行の模様とともにお届けしましょう。ついでに、河口湖周辺の美味しい直売所もご紹介しますよ。

人気のドーム船は快適!寒さの心配も無用!

01_ 富士山

みなさん、ワカサギ釣りというとどんなイメージをお持ちでしょうか? ワカサギ釣り未経験の方の多くは、湖の上に張った氷に穴をガリガリと開けて、分厚い防寒着を装備して釣っている姿を想像するのではないでしょうか。そのイメージ通りの釣りを行っているのは、関東では限られた湖と期間しかありません。
実際には、関東において一般的に多いのは「ボート(和船)」での釣りかと思います。でもボートだと寒いし、トイレの心配をしないといけないし、船の漕ぎ方も分からないという方も多いですよね。

しかし、湖の沖に浮かぶ屋根付きの「ドーム船」であれば、そんな心配は無用。ドーム船にはストーブがありますし、トイレもあります。船の漕ぎ方が分からなくてもポイントが分からなくても、ドーム船に渡ってしまえば大丈夫です! 既になんとなく、ドーム船が人気である理由を分かっていただけるのではないでしょうか。
そんな人気のあるドーム船は予約が必須です。釣行日が決まったら、まずは予約しましょう。今回、私も河口湖漁業協同組合さんのドーム船に予約を入れ、利用さてもらいました。

河口湖漁業協同組合

住所:〒401-0304 山梨県南都留郡富士河口湖町河口2985
TEL:0555-76-6869
HP:https://kawagy.com/

※乗船月の前月の1日より予約可能(例:1月の釣行予定なら12月より)

駐車場と渡船場所が時期によって変わる?

ワンシーズン河口湖のドーム船に乗船したことがあれば、「秋と冬で乗船場所が変わるなんて普通のことだよ」といわれそうですが、海の釣り船に乗っている人たちからすると一般的ではないかもしれません。
河口湖では、ドーム船へ渡してもらうのに、いわゆる小型動力船でのピストン輸送を行っています。そのため往復時間が長くなると手間になってしまいますので、ワカサギのポイントが変わるとドーム船の位置が変わり、乗り場である桟橋、車を停めておく駐車場も変わるわけです。そんなに変わったら分からなくなるよと思うかもしれませんが、秋と冬で違うだけなので、1シーズンに乗り場と駐車場が変わるのは1回くらいです。
今回は、河口湖漁協横にある釣り人専用の駐車場に停めて、その先の桟橋から渡船しました。

02_ 桟橋

駐車場は基本的にゲートがないので、早めに来て停めることができます。また、渡船の順番待ちとして、荷物を桟橋手前に置いておくこともできますが、ここで注意点があります。漁協の「立ち入り禁止」の看板の先に漁協のスタッフがいないタイミングで入らないこと。そして、桟橋に設置されている柵が施錠されていなくても勝手に中に入らないこと
今回の釣行で、私たちが最初に到着し荷物を置いて待っていたにも関わらず、最初に渡船してもらいたいがために勝手に柵を開けて、桟橋に荷物を置いている方がいました。完全なルール違反なので、絶対にやめてくださいね。

 

03_ 駐車場

また、これからの時期、渡船で十分注意してほしいのが「転倒による湖への落下」です。普段、桟橋から船に乗り移っているから大丈夫という方も、十分に注意が必要です。
ワカサギを楽しむ秋から冬のシーズンは、だいたい渡船前の朝6時ごろに、放射冷却の影響で気温が下がります。道路は前日に降雪がない限り凍結することは少ないですが、桟橋は凍結します。桟橋は凍結するとひじょうによく滑りますので、渡船の際はゆっくりと乗船してください。

釣り開始。1人分のスペースは広い?狭い?

04_ 渡船中

漁協スタッフの操船のもと、ドーム船に乗り込んでいきます。遠目から見ると畑にあるビニールハウスが湖に浮いている感じですね。

河口湖漁協はドーム船を2隻所有しており、新型船と旧型船の2種類で内部の作りが全く違います。
旧型船は船内に釣り座が3列、通路が2本となっている一方、新型船は中央に通路があり、外側に向いた釣り座が2列あります。ワカサギ釣りに慣れている人はどちらでも問題ないですが、初心者の方は、通路の広い新型船をおすすめします。 私は単独釣行の際は1号艇(旧型船)、初心者さん4人を連れて行った際は2号艇(新型船)に乗船しました。

05_ ドーム船
旧型船の1号艇

どちらのドーム船にもトイレがあるので困ることはありません。また、ストーブやかんが船内にあるので、乗船すぐ以外はお湯の用意があります。インスタントの飲み物や食べ物を持っていくと冷えた体を温められますよ。

ワカサギ釣りは釣り座の道具の配置が釣果に影響してくることがあります。一連の動作を邪魔しない、自分なりの配置を見つけるのが理想です。

河口湖ドーム船での、ワカサギ釣りの流れ

さて、本題の釣りについて見ていきましょう。

さまざまな釣りの多くは、魚のいる「タナ」が肝心だと思います。ワカサギ釣りもタナが重要で、たくさん釣る人ほど魚探を見る回数が多いようです。しかし、魚探を持っていないときはどうすればいいのと思われるかと思います。ワカサギはだいたい湖底から1mの範囲にいることが多い(河口湖の近くの山中湖だと中層にいることもあります)ので、魚探がない場合は底から1m程度の間をねらいましょう。
とはいえ回遊する魚ですので、魚探があると魚が居ないタイミングに休憩を取りやすく便利です。

ワカサギ釣りを始めて間もない方は、穂先の反応を見て魚のアタリを判断するとよいと思います。慣れてくると、電動リールを持っている途中で重くなったり、穂先に反応が出る前に魚のアタリが分かるようになります。
群れが入っていれば誘いをあまりせずともアタリが出ますが、小さな群れの場合は誘いを入れないとアタリが出ないこともあるので、穂先を細かく動かしたり、大きく竿を持ちあげるなどの誘いを入れてあげましょう。

また、エサは紅サシを使いますが、真冬でない限りハサミで切って使用します。そのため、誘いを入れているうちに紅サシの体液がなくなって真っ白になると、アタリが出なくなってしまいます。そうならないように、定期的にエサを交換するようにしましょう。

08_ 活かしバッカン
バッカンの両側に付いているのが、「ハリ外し(SLIT(factory-b))」

ハリの多い仕掛だとワカサギを外すのも大変と考えている方もいると思います。そういったことを解決してくれる道具が「ハリ外し」です。そのまんまの名前じゃないかとツッコまれそうですが、これが便利なんですよ。
魚の掛かっているエダスを隙間に通して、上へ引き上げるとハリがかんたんに外れてくれます。あまり勢いよく引っ張ったり、力任せにやるとエダスからハリごと取れてしまい、魚にハリが残ってしまいます。食べる際に危険なので丁寧に外してあげてください。

このような感じで釣りをしていると、「群れの厚い薄い」や「食う食わない」がありますが、数を伸ばすには釣り続けるのみ。根気よく釣り続けてください。

スタッフから釣り終了の合図があったら、すぐにやめて道具の片付けに入りましょう。それが終わると陸に戻って、釣りは終了となります。
ちなみに、片付けをしているタイミングで「釣果がどれくらいだったか?」聞かれます。正確に数を把握するには、100円均一ショップのカウンターでカウントしておくと楽だと思いますよ。私の今回の釣行では、シーズン序盤のタイミングでしたので、初心者さん案内前の下見では215尾、初心者さん連れのときは252尾でした。

11_ 2号艇釣果460
こちらは別の日の釣果、460尾でした

参考タックル

●ロッド

穂先 先調子SS 27M

●リール:

クリスティア ワカサギ CRT R+(ダイワ) 電動リール

●ライン:

PE-HS ワカサギX4(プロックス) 0.3号

●仕掛:

8本バリ 1号

●オモリ:

クリスティア ワカサギシンカーR(ダイワ) 9g

釣行後のお買い物も、楽しみの一つ

河口湖での釣行後に、私が必ず寄るお店が2つあります。せっかくのお出掛けですので、道中を楽しむのも一興。そのうち1つをご紹介しましょう。

そのお店とは、「湖桜製麺」という製麺所です。工場横に直売所があり、商品のレパートリーが豊富で、工場直売なので値段が安くて旨いのが魅力です。あくまで製麺所なので基本的に製麺関係の販売のみで、スープの素は既製品となっています。
私がいつも買うものは、「ほうとう」「吉田うどん」「ラザニアシート」です。ほかの物も美味しいので、そのときの気分で買う物はいろいろと変わります(笑)。なお、日曜日は営業していないのでご注意ください。

湖桜製麺

住所:〒401-0302 山梨県南都留郡富士河口湖町小立2674-1
TEL:0555-28-5390
HP:https://kozakura-men.stores.jp/

ワカサギドーム船がどんなものか、どんな釣りなのか少しでも伝わったでしょうか? ワカサギ釣りの道具は多種多様なので、まずはレンタルタックルなどを活用し、クーラーボックスだけを持って手ぶらで行ってみることをおススメします。きっと、気軽に楽しく釣ることができるはずです。そして、釣りたてのワカサギを使えば、極上の旨さの天ぷらを夕飯に味わえるはずですよ!


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レポーターREPORTER

あまた
プロフィール:あまた
小学生のころから父親に連れられて、近所の川に釣りに行っていたことで釣り歴だけ見ると長い。そのわりに釣りが上手いわけでもなんでもない(笑)。働くようになってからはワカサギやハゼなどの食べて美味しい魚をメインターゲットに、しばしば釣りに行っている30代半ば。