船釣り初心者歓迎!釣れる!
コマセを使った「喰わせサビキ」の手順

九州地方では落し込みのシーズンが本格化してきている時期ですが、本州の落し込みシーズンは終盤。そんななか、落し込みに似た方法で大物をねらう、コマセを使った「喰わせサビキ」に挑戦!
喰わせサビキはまだまだシーズン中! 船釣り初心者の方にとっても、落し込みよりかんたんかもしれないおススメの釣り方です! そんな「喰わせサビキ」についてご紹介しましょう!

まずは船の予約から
船釣り初心者であることを伝えましょう

まずは釣り船の予約から。船釣り初心者の方は、予約時に必ず初心者であることを伝えておきましょう。事前に伝えておくと、釣り座を船長の近くに設定してくれるなど、手厚くサポートをしてくれます。また、「どの船に乗ろうか?」と悩むときには、ホームページで「初心者大歓迎!」と記載のある釣り船を選ぶといいでしょう!

仕掛は船で購入できます。最初は船で販売している仕掛を購入することをおススメします。各船で販売している仕掛は、各船長がベストだと思う仕掛を準備しているため、比較的釣れる(釣りやすい)傾向にあります。
そして、船釣りをする際にはライフジャケットもお忘れなく。船では、竿、リール、ライフジャケットのレンタルをやっているところが多くありますが、ライフジャケットは個人により使用感も異なり、古い物も多々あります。ライフジャケットはできれば事前に購入することをおススメします。また、竿やリールは高額品であるため、釣りにハマるまではレンタルで挑戦する方がイイかもしれません。

予約や道具の準備に戸惑うことがあるかもしれませんが、誰でも最初は初心者です! とにかく挑戦することに意義があります!

「落し込み」と「喰わせサビキ」の違いは?

01_ ブリ

一般的に「落し込み」と呼ばれる釣り方は、地方によって「喰わせサビキ」「タテ釣り」「アンダーベイト」などと呼び方が異なり、多少、その釣り方にも違いがある場合があります。
今回ご紹介するコマセを使った「喰わせサビキ」は、私が和歌山県で実釣したときの話。エサとなる小魚(ベイト)をどう仕掛に掛けるかが、一般的な「落し込み」と少々異なる釣り方です。

  • ●「落し込み」:小魚の群れを追いかけて仕掛を落としハリに掛ける → 大物が食いつくまで待つ
  • ●(コマセを使った)「喰わせサビキ」:コマセ(アミエビ)で小魚を寄せてハリに掛ける → 大物が食いつくまで待つ

02_ SS436
喰わせサビキ 落し込みスペシャル つくつくベイトパープル(ハヤブサ)

このように、コマセを使用するという点が大きな違いです。使用する仕掛は落し込みと同じ仕掛です。ただ、空バリよりも擬似餌感の強い「ホロ付き」のハリがよいようです。また、初心者の方や、オマツリ(ほかの人と仕掛が絡まること)が心配な方は、仕掛の全長が短いショートタイプがおススメです!

ベイトをしっかりハリ掛かりさせることから!

まずは、「道糸 → コマセカゴ → 落し込み(喰わせサビキ)仕掛→ オモリ」の順番で準備を行い、船長の仕掛投入合図を待ちましょう。ポイントに到着すると、船長から「水深○○m、ベイト○○m、掛かったら○○mで待っといてください」というような指示があります。その指示に従ってコマセをセットした仕掛を投入! ベイトの指定ダナでコマセを振り撒き、竿にピクッと小さい反応があればベイトが掛かった証拠です。
余談ですが、釣りの経験を積むと、振動の違いでベイトの種類(アジ、サバ、イワシなど)が分かるようになります。

ベイトが掛かれば指定された水深まで仕掛を移動させます(もしベイトが取れてしまったら、すぐにコマセを補充し、ベイトを掛け直してください)。あとは大物が掛かるまで待つのみです!

本命は青物から根魚までいろいろ釣れる!
何が釣れるかは運次第!?

ベイトが掛かれば、船長の指定ダナに仕掛を合わせます。ベイトの動きが「ピクッ!」から「ビクビクビク!!」に変われば、大物が近づいてきてベイトが逃げ回っている証拠です! いつ食いついてもいいようにしっかり竿を持って構えておきましょう。竿先が海面に突き刺さるほど食い込めば、大物がハリを(エサのベイトを)くわえ込んだ証! しっかりアワセを入れてリールを巻き上げます。

今回、私が釣行(和歌山)した際に上がってきたのは、丸々と太ったメジロでした! 水温が下がれば下がるほど脂が乗り、美味しい魚です! 冬場が旬ですね! 当日は比較的気温が高く、魚の活性もよかったので終始アタリがある状況でした!
そのあともコンスタントにアタリがあり、最終釣果はハマチブリなど青物が計6尾と、ゲストの大アジ4尾! ほかにも船中ではサワラタイ、イサギも釣れていました!

嬉しいゲストが釣れるのも「喰わせサビキ」のよいところ!?

コマセを使用して小魚を集める喰わせサビキ釣りは、本命(大物)ではないゲストに美味しい魚が掛かることが多々あります。その代表は大アジ大イサギ。とくに水温が下がってきた時期のアジは脂が乗っていて、とても美味しいです! 本命以外でも楽しめるのが喰わせサビキのよいところ! 本命の反応が悪いときは、ゲスト魚に期待してもいいかもしれません!

05_ アジの造り

釣り終了!釣り座の掃除も忘れずに

喰わせサビキの一連の流れはいかがでしたか?
さて、釣りが終了したら使用した道具を片付けるのはもちろんですが、自分が使った釣り座の掃除も忘れずに。とくに、コマセを使う喰わせサビキの場合は、コマセで汚れることが多いためしっかり洗い流す必要があります。船が汚れるだけでなく、(自分を含め)利用するほかのお客さんにもコマセが付いてしまい、そのまま乾くとニオってしまうからです。小さいブラシなどを持参すると便利ですよ。
また、仕掛などのゴミの処理も忘れずに。ハリがついた仕掛をそのままにしてしまうと大変危険です。放置は厳禁です。

06_ 刺身

といったワケで、「何が釣れるか分からない!」「運次第で高級魚が!」といったドキドキが味わえる喰わせサビキ! ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか?


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レポーターREPORTER

KAKUFUJI
プロフィール:KAKUFUJI
大阪府出身
子どものころに家族でサビキ釣りをしたのがきっかけで、釣りが大好きに。今は船釣りに情熱を注ぎ、暇があれば釣り。釣り。釣り…な日々。ノマセ釣りや落し込みを中心に、高級魚と大物を1年中追い求めながらフィッシングライフを送っています。
インスタグラム:
@kakufujitsuri (URL: https://www.instagram.com/kakufujitsuri/)