初心者と行く!タイラバ釣行
船釣りデビューにもってこいの魅力ポイントとは?

今年は暖冬といわれていましたが、例年より少し遅れて桜が咲き、ようやく船釣りに行きやすい「春」を感じる時期となってきました。私の場合、気の合う仲間とチャーターで船釣りに行くことが多いため、春はメンバーの転勤や転職があると、チャーターの人数が足りないなんて問題が頻発するのです。

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職場の後輩が船釣りに興味があるということで、メンバーを増やすリクルートの目的も兼ねて、今回、初めてでも難しくない「タイラバ」に連れて行くことにしました。
メンバーを増やすうえで重要なのは、「釣りを好きになってもらうこと」と「成功体験」だと思っています。とくに、釣りのなかでもタイラバは「成功体験」を実感しやすい釣りモノで、釣りデビューには最適ではないかと感じています。というわけで今回は、初心者さんが入門しやすいタイラバのポイントをお届けしたいと思います。

船釣りには何が必要?
タイラバを楽しむための準備を紹介

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釣りになくてはならない必需品「釣り道具」

釣りをするための必需品といえば「釣り道具」です。最低限、以下のものがあれば、朝に港に集合し夕方自宅に戻るまで、一通りタイラバを楽しめます。

レンタルできるもの

釣りの当日、私のタックルを後輩に貸しましたが、タックルは多くの船宿さん(もしくは遊漁船さん)でレンタルできる場合がほとんどです。おもにレンタルできるものは、

  • ●ロッド
  • ●リール
  • ●ライフジャケット

といったものです。

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自ら準備してもらったもの

そのほか仕掛などの釣り道具については、消耗品であることもあり、後輩に自ら準備してもらいました。

  • ●タイラバセット
  • ●ネクタイ

今回は鳴門近辺でのタイラバでしたので、ヘッド(オモリ)の重さが60g~100gまでのもので、「フリースライド TGヘッド コンプリートモデル」というタイラバセットを用意してもらいました。船宿さんによってはタイラバセットの船上販売もありますので、確認のうえ利用してもよいかもしれません。
また、ネクタイ(タイラバのパーツ)については、オレンジとレッドをベースに細めのもので「フリースライド カスタムネクタイ バルキーカーリーシングル」を用意してもらいました。

余談ですが、仕掛を準備してもらうのに費用が多くかかると、今後の釣行のモチベーションが下がってしまう恐れがあります…。ですのでタイラバの際、買うものを少なくするためにタイラバセット(パーツがセットされた完成品)ネクタイ(シングルタイプ)を用意してもらっているといった具合。この2つを幾つか持っていれば、ネクタイのローテーションやアピールを強くしたいときにシングル2枚セッティングにできるなど、汎用性が高く十分です。

あとは、釣りの最中に疲れないよう、十分な水分(飲料水)と食事といったものを準備してもらいました。

  • 2Lのペットボトル飲料
  • 朝食と昼食の2食分の食事

レンタルできないもの

釣った魚を持ち帰るためのクーラーボックスは自分で用意しなくてはなりません。今回の釣行では、後輩に私のクーラーボックスを貸しましたが、アウトドア用のものや、スーパーにある発泡スチロール製のものでも構いません。

  • ●クーラーボックス

必需品ではないけれど…
あると便利な持ち物

この日の天気は雨でした。初心者の後輩には少し厳しい天候でしたが、事前に天気が悪いことが分かっていたので、「防水のアウター」「長靴」を準備してもらっていました。
ちなみに、まだ後輩が釣りメンバーとして今後も参加するか分からなかったため、金銭面に負担をかけないよう、「職人さん御用達の作業服ショップ」でお安く準備してもらいました。雨でなくても船上では波しぶきが立ち、服が濡れてしまうことも多いので、できるだけ防水のアウターと長靴は持っておいた方が快適だと思います。

  • ●防水のアウター上下セット
  • ●長靴
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そのほかあると便利な(美味しい?)ものとして、とくに寒い時期の船上でのカップラーメンは格別です! 電子ケトルがある船宿さんも多いので事前に確認してみてください。また、あるあるですが、お箸を忘れないように気を付けくださいね。

  • 乗り物酔いしやすい方は酔い止め薬
  • 寒い時期にはカップラーメンお箸、ミネラルウォーター
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タイラバの仕掛と釣り方の手順

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仕掛のセット

タイラバの仕掛をセットするには、フロロカーボン製のリーダーにまずはヘッドを通して、アシストフックの輪っかになっている部分とリーダーを結ぶといった具合に、とても「シンプル」なものです。
本記事では結束方法については、インターネットで検索すればたくさん出てくるので省略しますが、タイラバセット(完成品)であれば、箱からタイラバセットを出して、ヘッドがついたまま結束できるので便利です。

後輩を連れていった目的の1つに「リクルート」がありましたので、今回は私が結びました。もし釣りにハマってくれれば、2回目の釣行以降は手伝いはするものの基本的には自分でやってもらうようにするつもりです。
下の写真は自宅に帰って撮影したものですが、後輩が準備したタイラバヘッドに私の自作アシストフックとネクタイをセッティングした例です。

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釣り方の手順

タイラバの釣り方の手順も至って「シンプル」です! 単に「落として巻くだけ!!」で釣れてしまいます(笑)。とはいえもう少し詳しく説明すると、ポイントやフィールドにもよると思いますが、

  • ①仕掛を落とす
  • ②海底に着く
  • ③リールを20回転ほど一定の速度で巻き上げる

といった工程の繰り返しです! シャクリなどの難しいアクションは不要な釣りなのです。

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いざ大海原へ!後輩に釣らせたい私の思いは!?

前置きが長くなりましたが、いざ大海原へ出船! 初めて船釣りに挑戦する後輩には、春の優しい風と暖かい日差しに包まれた快適な天候でデビューさせたかったのですが、この日はあいにくの雨…。私の思いとは裏腹に雨風の強い悪天候でした。

しかし、「とにかくまずは釣らせてあげたい」といった心配を横目に、後輩は船中ファーストフィッシュ! フックの外し方はぎこちなかったものの、「釣らせてあげたい」といった私の思いは早々に成就し一安心しました。
あとで後輩に聞いたのですが、教えられた通り「海底に落として20回巻く」を繰り返して釣れたとのこと。

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タイラバは熟練のアングラーがいろいろ試行錯誤をし過ぎて沼にハマり、初心者さんが竿頭になるなんてことも結構ある釣りです。かくいう私もネクタイを2流しごとに交換したり、ワームに変更したりと試行錯誤をし過ぎて迷走…。

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その後も雨足は強まり、釣れない時間も続き、後輩には厳しいタイラバデビューの1日となりました。結局、この日は7人で出船したうち私を含め5人がボウズと、いろいろと辛い1日だったのですが、終わってみれば竿頭はなんと後輩!! アタリも少なくかなり厳しい日に本命のマダイ2枚と、周囲の熟練アングラーがびっくりするほど上出来な釣果でした! とはいえ、本当は爆釣を体験させたかったのが本音です。

初心者が始めやすい理由は、その「シンプル」さ!

ここまでお伝えしたように、タイラバの「シンプル」な仕掛「シンプル」な手順の2つが、初心者さんにもおススメの最大のポイントだと思っています。
仕掛のセッティングがかんたんで難しいアクションがいらないため、初心者さんでも挑戦しやすく、なおかつ釣れるといった点が「タイラバ」の大きな魅力ではないでしょうか。

今回の釣行後、後輩は帰宅後にインターネットでマダイのさばき方を検索し、動画を見ながら一生懸命調理したと報告がありました。恐らくタイラバに満足してもらえたのではないでしょうか。

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船釣りデビューにはもってこいの「タイラバ」。最大の魅力は「仕掛のセッティングがかんたん」で、釣りの経験値に関係なく「シンプルなアクションで釣れる」ことだと思います。シンプルな釣りとは裏腹に熟練のアングラーを悩ませる奥深さもある釣りですが、今回の後輩のタイラバデビューでは、「初心者が竿頭になる!」といった結果となり、改めて、経験値はあまり関係ないと実感したところです。

季節は次第に過ごしやすい時期になってきています。ぜひ船釣りにデビューに「タイラバ」を選び、チャレンジしてみてはと思います。


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レポーターREPORTER

fisherman0123
プロフィール:fisherman0123
うどん県在住
鳴門と瀬戸内海をメインにタイラバとオフショアジギングやっています。小学生の娘と親子で釣り歴は3年となりました。小学生を連れての釣行のポイントなども、機会があればお伝えできればと思っています。