アウトドアガールConnieの週末どこ行こ? ビッグトラウトを求め北海道へ
「まるで海外!?」な阿寒フライフィッシング旅

どーもっ! Connie(コニー)こと小西栄里子です! 今回私が訪れたのは、北海道の道東に位置する阿寒湖&阿寒川。「阿寒湖」と聞けば、特別天然記念物にも指定されているマリモを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。そんな阿寒エリアですが、実はニジマスやアメマス(イワナ)などのビッグトラウトをねらえるフィールドとしても有名で、北海道内のみならず、各地から遠征する釣り人も多い人気のエリアなのです。

01_ 札幌空港
釧路空港ではヒグマの親子がお出迎え

かくいう私も遠征を始めて今年で3年目。昨年までは阿寒川のキャッチ&リリース区間でのフライフィッシングを楽しんでいましたが、今回は満を持して、阿寒湖に初挑戦。まるで海外のような風景に囲まれ、ビッグトラウトに挑んだ模様をお届けします!

まずは阿寒川にて、ビッグレインボーに挑む

02_ レインボートラウト(ニジマス)

初日は移動日とし、翌朝9時ごろから阿寒川へ。阿寒川では、キャッチ&リリース区間が設けられており、そのなかには大きなレインボートラウト(ニジマス)が数多く放流されています。放流魚とはいえ、自然河川の流れの中で掛ける魚の引きはバツグン。しかも、アベレージサイズは40~50cmという良型がほとんど。なかには60cmオーバーのビッグトラウトも潜んでいるのだとか。また、バーブレスフックを使用するので、バラさないかとハラハラするファイトがとてもエキサイティングな釣りです。

ルースニングはアピールカラーが効く!

03_ 釣りシーン

今回は秋の釣行ということで、フライフィッシングのなかでもルースニングと呼ばれるマーカー(ウキ)を付けたシステムをメインに使用しました。前回までの釣行では、すぐ足下にも魚の姿が見えるくらい魚影が濃かったのですが、今回は全く見つけられなかったので魚が沈んでいるだろうと想定し、フライがボトム(底)付近を流れるようにラインの長さを調節しました。

最初は、ナチュラルカラーのオリーブ系フライを付けて流しましたが反応ナシ。同行者の方が派手なカラーでアタっていたので、私もチャート系のカラーに替えてみると、1投目でヒット。が、しかし、レインボートラウト特有の大ジャンプをお見舞いされ、あえなくフックアウトしてしまいました…。
とはいえ明らかに魚の反応がよくなったので、再び同じポイントにフライを流してみると、またマーカーにツンッとアタリが。次こそバラさないようにと慎重にやり取りしつつ、無事にネットイン。開始30分で40UPの綺麗なレインボートラウトをキャッチすることができました!

04_ ニジマス釣果
開始早々40cmオーバーのレインボートラウトをキャッチ

そのあともポイントを打ち替えながら探っていると、ふいにピックアップ寸前のところでマーカーが不自然に止まりました。「根掛かりかも?」と思いつつ、半信半疑ながらアワせると、先ほどよりズシッとした感覚とともに強烈な引き。魚が走りそうだったので、リールファイトに切り替え、流心に乗せないように、また水中に沈んでいる枝に巻かれないようにと、右往左往しながら魚を追従し、なんとか手繰り寄せると50cmの立派なビッグレインボーがお目見え。心地よい腕の疲労感と嬉しさが込み上げました。

一呼吸おいて川の流れを眺めていると、対岸の木の下で時折ライズしている魚を発見。これはチャンスかもと思い、素早くドライフライにシステムチェンジし、流されないように注意しながらできるだけポイントに近づきました。そして、そ~っとドライフライを浮かべると…数投目でフワ~ッと魚が浮いてきてドライフライを躊躇なくパクリ! その一部始終を目の当たりにし、感激のあまり思わず叫んでしまいそうでしたが(笑)、そこは落ち着いてやり取りし、難なくキャッチすることができました。
時期的にドライフライはもう厳しいだろうと諦めていたので、最高に嬉しい1尾となりました。

07_ ニジマス釣果4
チャンスを活かしてビッグドライでもレインボーをキャッチ

トレッキングにもオススメ

08_ 紅葉

午後は区間の上流部へ移動し、2年前に大型レインボーをバラしてしまったポイントへのリベンジを。
以前、ガイドさんに教わった流し方を思い出しながら、スーッと流れにフライを乗せ水中を漂わせていると、思惑通りにズボッとマーカーが沈みました。掛かった魚は、これまた2年前を思い出す重量感。これは絶対に釣り上げたいという思いで、魚に主導権を握られないよう全身を使ってのファイトを開始。最後まで気を抜かないように丁寧にランディングし、ようやくネットインすることができました。長さは50cm弱でしたが、体高のあるマッチョなレインボー。やっと2年越しのリベンジを果たすことができ感無量でした。

ところで、川の途中に湯気が立ち上っているところがあるな~と思ったら、なんと温泉が湧いていました! 普通に歩く分には大丈夫だと思いますが、結構高温なのでウェーディングシューズなどが溶けないようにご注意を。ほかにも、冷泉が湧いているところや、エゾリスエゾジカといった野生動物に遭遇する場面も。釣り目的でなくとも、北海道の自然を満喫するにはとってもよいコースですよ。
(ヒグマの出没情報が出ているので熊鈴とトレッキングシューズは必須です)

13_ 熊注意
クマ対策は必須です