知って得する!川田一輝のお魚あれこれ No.77 アンコウの恋愛

illust_川田一輝

こんにちは!
どうでもいいですが恋愛は奥手な方です。「さかなのおにいさん」かわちゃんこと川田一輝です。

本当にどうでもいい話で始まりましたが、今回はさかなの恋愛の話。それも究極の愛の形!
アンコウの特殊な恋愛事情についてご紹介します!

アンコウ特殊な恋愛

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今回はチョウチンアンコウの一種「ミツクリエナガチョウチンアンコウ」という、ながーーい名前のアンコウ恋愛話です。
このアンコウはこんな特徴があります。

アンコウはメスに比べて

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メスの方が遥かにデカイっ!!
メスが40cm近くまで成長するのに対し、オスは4cmとおよそ10分の1なんです。

アンコウのオスは小さいけれどとてもガッツがあるので、メスを見つけると……?

メスを見つけたオスは

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メスを見つけたら……噛み付くっ!
広大な深海の世界、出会いは貴重です。オスがメスを見つけたら「このチャンスを逃すまい!」とメスの体をガブリ!! 噛み付いたが最後。ここから歪んだ愛が始まります。
オスの運命、それは……?

オスはメスに吸収

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吸収されちゃうんです!
噛み付いたまま、オスの唇とメスの皮膚が融合。血管までもがつながり、栄養も共有するようになります。これぞまさに究極のヒモ!!

そして目はしだいに小さくなり、消滅。オスはメスの体内に吸収されてしまい、精巣だけが卵巣にたどりつき受精。ここまでくると完全に同化してしまいます。
しかも釣り上げたメスを見ると、1匹に対して何匹ものオスが噛み付いてるという、逆ハーレム!!

「あなたと一緒になりたい!」
究極の愛はアンコウにあるのかもしれません。
あなたはアンコウみたいな恋愛してみたいですか? 僕はちょっと嫌かなぁ。

それではまた次回、じゃあねー!

 

レポーターREPORTER

さかなのおにいさん かわちゃん
プロフィール:さかなのおにいさん かわちゃん
1990年大阪生まれ。さかなたちの“おかしな”生態を書籍やメディアで伝えることで、子どもの好奇心を育てる活動をしている。テレビ東京「シナぷしゅ」や釣り番組・情報番組に出演中。
著書に「ツッコミたくなる おさかな図鑑(ワニブックス)」「全国クセすご水族館図鑑(中央公論新社)」など。SNSの総フォロワー数70,000人以上
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