タナゴって知ってる?小さな淡水魚の大きな魅力

「タナゴ」という魚をご存じでしょうか? 池や川にすむ小さな淡水魚ですが、美しい婚姻色や不思議な生態から、多くの愛好家を魅了してきました。今回はそんなタナゴの魅力と、気軽に楽しめる釣り堀でのタナゴ釣りをご紹介します。

「タナゴ」って知ってる?

「タナゴ」はコイ目コイ科タナゴ亜科に分類される淡水魚の総称で、日本各地の池や川、水路など流れの穏やかな場所に生息しています。体長は5~10cmほどの小さな魚ですが、日本ではヤリタナゴイチモンジタナゴ、カネヒラ、アブラボテ、バラタナゴなど多くの種類が知られており、それぞれに体形や模様、生態の違いがあります。

01_ シロヒレタビラ
シロヒレタビラ

そんなタナゴの魅力としてまず挙げられるのが、その美しさです。とくに繁殖期を迎えたオスは「婚姻色」と呼ばれる鮮やかな色彩をまとい、その姿は“小川の宝石”とも称されています。また、生きた二枚貝の中に卵を産み付けるという珍しい繁殖方法も特徴で、タナゴを語るうえで欠かせない生態のひとつです。
ちなみに、古くから釣りや飼育の対象として親しまれてきた一方で、近年は生息環境の変化や二枚貝の減少などにより数を減らしている種類も少なくありません。

身近な淡水魚でありながら、知れば知るほど奥深い魅力を持つタナゴ。そんなタナゴを、実は釣り堀でも気軽に楽しむことができるのを知っていますか?

タナゴ釣りが釣り堀で楽しめる!?

全国でも数は少ないものの、タナゴ釣りを楽しめる釣り堀が幾つかあります。その中のひとつ、兵庫県三木市にある「OPEN SPACE」では、気軽に、そして手ぶらでタナゴ釣りを楽しめるスポットです。

07_ OPEN SPACE
兵庫県三木市にある屋内釣り堀「OPEN SPACE」は、ニジマス釣りをメインに身近な淡水魚と触れ合える施設

屋内施設でタナゴ釣り?「OPEN SPACE」の川魚釣堀

施設内には、(目測ですが)直径約2.5m強・深さ約1m弱ほどの円形水槽を利用した「川魚釣堀」が設置されています。料金は15分300円。屋内施設のため、天候を気にせず楽しめるのが魅力です。

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タナゴ釣りを楽しめる「川魚釣堀」

現在、タナゴはほかの川魚と一緒に泳いでおり、カワムツホンモロコ、タモロコ、フナ、オイカワ、カワヒガイなどを釣ることができます。季節によって魚の顔ぶれが変わるため、「今日は何が釣れるだろう?」という楽しみもあります。
なかには40cmクラスのフナが入ることもあり、大物を釣り上げた人には粗品をプレゼントする企画も実施しているそうです。

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円形水槽の中には、タナゴ以外の川魚がたくさん!

タナゴ釣りの特徴は、何といってもその“繊細さ”。ハリもエサも小さく、アタリもわずかです。ニジマス釣りのように豪快なやり取りはなく、また、キンギョ釣りのように明確なアタリでもありませんが、小さなアタリを見極めて掛ける面白さは格別。難しいからこそ夢中になれる、“ゲーム性の高い釣り”なのです。

釣り堀ならではの楽しみ方

一般的なタナゴ釣りは、専用の小さなウキ(タナゴウキ)極小バリ(タナゴバリ)を使用することが多く、初心者には少しハードルが高く感じられるかもしれません。
その点OPEN SPACEの仕掛は、初めての方でも扱いやすいよう工夫されています。ウキは見やすい発泡素材の玉ウキを使用し、ハリも魚が釣れる範囲でやや大きめのものを採用。エサ付けもしやすく、気軽に挑戦できます。

12_ タナゴ用レンタルタックル
初めての方でも比較的扱いやすい、釣り竿と仕掛のセットをレンタルして釣りを楽しもう!

上手に釣るコツは“エサを付け過ぎない”こと。スタッフによると、エサの大きさは「ハリに合わせる」のが基本で、ご飯粒の1/3ほどが目安とのこと。小さく丸めたエサをハリ先にちょこんと掛けることで魚が食べやすくなり、アタリも増えるそうです。

とはいえ、わずかなアタリをとらえて瞬時にアワセを入れないと、魚は掛かってくれません。慣れないうちは空振りしてしまうことも多いので、反射神経を研ぎ澄ます集中力が求められます。
シンプルなようで奥深いタナゴ釣り。小さな魚との駆け引きに、思わず熱中してしまうかもしれません。

15_ タナゴ釣果

釣り堀スタッフに聞いた「タナゴ」の魅力

16_ タナゴ
本来は身近な川や水路に生息する魚であるものの、近年は見かける機会が少なくなってきている「タナゴ」

タナゴの魅力についてスタッフに尋ねると、まず挙がったのが種類ごとの個性でした。「タナゴ」とひと括りにされることが多い魚ですが、種類によって体形や色彩、模様はさまざま。それぞれ異なる魅力があり、見比べてみるのも楽しみ方のひとつだとのこと。
また、本来は身近な川や水路に生息する魚でありながら、近年は自然の中で見かける機会が少なくなりました。だからこそ、こうした施設で実際に魚を見て触れられることにも価値があると感じているそうです。

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比較的丈夫で、観賞魚として飼育しやすいのもタナゴの魅力

さらに、タナゴは飼育しやすい魚としても人気があります。比較的丈夫で飼いやすい一方、春の産卵期にはオスが鮮やかな婚姻色をまとい、その美しさを楽しめます。スタッフも「日本の淡水魚の中でもとくに美しい魚のひとつ」と話します。

釣って楽しい、眺めても美しい。そして知れば知るほど奥深い。小さな体にたくさんの魅力が詰まっているのが、「タナゴ」という魚なのです。

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小さなアタリを見極めて掛ける繊細な駆け引きは、昔から愛好家たちを魅了してきた「タナゴ釣り」ならではの魅力です。日本の自然とともに育まれてきた“和の釣り”の趣を感じながら、ぜひタナゴの奥深い世界に触れてみてはいかがでしょうか。

記事協力:OPEN SPACE