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「子どもに釣りの楽しさを体験させたい!」「生き物に触れさせたい!」そんな親心から、アウトドアアクティビティの一つに釣りを選ばれる方、興味を持つ方は多いはず。そんなお父さんお母さんにオススメしたい釣り場は、ズバリ「管理釣り場」です。
漁港や砂浜のような天然の釣り場とは違い少々料金は掛かってしまうものの、「駐車場あり」「トイレあり」「売店や食堂あり」「釣り竿のレンタルもあり」なんならBBQもできちゃう施設だってあるので、お手軽さはピカイチ! (※各施設のサービスによります)
とはいえ実際に利用するとなると、やってみないと分からないポイントもあり、はじめは要領をつかめない煩わしさがあります。あまり欲張りすぎず、あくまで気軽にの~んびりと過ごすのがオススメです。そんな「管理釣り場(当記事では主に淡水魚の釣り施設)」利用で知っておいてほしいポイントをいくつかご紹介します!
【ポイント1】自宅から1時間そこそこがイイ!
みなさんがお住いの地域にもよると思いますが、全国に管理釣り場は数多くあります。海や山といった動かしようのない自然であれば立地にかなり左右されますが、管理釣り場であればきっとお近くの釣り場が探せるはず。子どものテンションと気軽さからいえば、できれば自宅から1時間そこそこの場所にある施設がオススメ。あまりアクセスに時間が掛かってしまうと、期待一杯の子どももダレてしまい、往復が辛い時間に…。
各施設のホームページやSNS、ネットの情報も充実している現代、まずはお近くの管理釣り場を探してみてください。
出掛ける管理釣り場が決まったら、当日の朝はできるだけ普段の生活リズム通りの出発が望ましいと思います。
わが家の話になってしまいますが、以前、張り切って日の出前から子どもを連れだしたことがあります。前日の晩に期待していた子どもも、いつもは寝ている早朝とあってなかなか準備がはかどらず、なんだか無理やり連れだしたようで可哀そうな思いをしたことがありました(笑)。
日ごろ幼稚園や小学校に出掛ける時間に近い時間であれば、身体のリズムが狂うこともなく準備もスムーズ。管理釣り場は早朝から開いていますが、はじめてであれば短い時間でも十分楽しめます。途中でコンビニに寄ったりしながらドライブも楽しみつつ、のんびり出発するのがオススメです!
【ポイント2】駐車場から運ぶ荷物は1回分
大人が複数人いる場合は心配ありませんが、お父さんが1人で子どもを連れて行く場合は荷物は極力少なめに。駐車場から釣り場(釣り座)まで荷物を運ぶ回数は1度きりがよいでしょう。
あまりに荷物が多く1度で荷物が運べないからといって、子どもを駐車場や釣り場に1人で放置して荷物を運搬するのはなかなか心配……。もし目を離している間に落水や釣り道具でのケガ、周囲の釣り人への迷惑になってしまっては、これから始まる楽しい1日が台無しになってしまいます。
少ない時間でアレやコレやと体験させたい、できれば充実した時間を過ごしたいからと、あまりに欲張ってしまうと荷物もいっぱいに…。気持ちはわかりますが(私もそうでした(笑))、スムーズで安全なのが一番。できるだけ荷物は少なめにして軽いイベント程度と割り切って、必要最小限の道具にとどめておきましょう。
【ポイント3】最初は安全重視!しっかり付き添って
釣りの受付をすませ釣り場に荷物を下ろしたら、楽しい釣りの時間です! 何度も訪れている慣れた場所なら問題ありませんが、はじめての場所であれば、準備も含め一緒に釣りを始めましょう!
周囲を一緒に見渡し、釣り施設のルールや遊び方など「何がOKで何がダメなのか」を説明してあげるのは大切です。たとえ足場のよい施設であっても水辺は危険がいっぱいです。場合によってはライフジャケットの着用(施設によります)などの安全対策にも配慮しましょう。
とくに気を付けてほしいのは「釣りバリ」の扱い。ウェアや荷物に引っ掛かる程度でしたら問題ありませんが、指先や顔など身体に刺さってしまうと大変危険です。常にハリがどこにぶら下がっているのか、エサ付けの際のハリの取り扱いなど、注意とフォローをしてあげてください。
「危険だから触らせない」というのも一つの手ですが、子どもの年齢やヤル気を鑑みて上手く手解きするのも成長の糧。適宜判断が必要です。
釣り始めも同様に、慣れるまでは一緒に竿を持ち付き添ってあげるのがよいでしょう。
釣りには「エサ(ハリ)を持って構える」「エサ(ハリ)を投げ込む」「竿を構えてアタリを待つ」「魚がエサをくわえたらアワセる」「掛かった魚を寄せる」「釣りあげる(タモですくう)」などのステップがあります。はじめからこの一連の動作がスムーズにできるわけではありません。魚が掛かってしまったら慌ててしまって…なんてことは、ときにエキスパートでも起こります(笑)。たとえ失敗してしまってもよいので、何度か一緒に繰り返し確認しましょう。
【ポイント4】慣れてきたら自由に
淡水の管理釣り場ではニジマスやヤマメ、アマゴなどが釣れます。施設にもよりますが、海のように天然の魚を相手にするよりは比較的釣れやすいのが特徴。バラし(魚が掛かったのに逃げてしまうこと)ても、きっとまた掛かってくれるので大丈夫です。慣れるまでは何度も挑戦してみてください。そして、子どもが慣れてきたらぜひ1人で。魚との1対1のやり取りはきっと興奮するはずですよ!
そして、できそうならエサ付けにもトライさせてみましょう。ハリ先への注意とフォローは必要ですが、イクラなどの比較的付けやすいエサであればかんたんです。自分1人で全部できれば、のちのちチャレンジするかもしれないほかの釣りへのステップアップにもつながりますので、オススメです。
【ポイント5】飽きたら釣りに固執せず
「釣りを楽しんでほしい!」「釣りを好きになってほしい!」という親心とは裏腹に、子どもは何事にも飽きやすいのは事実…。きっと終始集中力が続くということはあまりないでしょう。無理に釣りを強いるよりは、飽きたようであればほかのアソビを取り入れてもよいと思います。
わが家では伸縮する小さな虫捕り網を持って行くようにしています。近くの草むらに虫がいれば捕って観察するためです。虫探しで散歩することで気晴らしにもなります。そのほか、水中を一緒に覗き込んで小さな水生昆虫や魚の稚魚を探すのも面白いかもしれません。場合によっては、青空のもとでゲームやYoutube鑑賞もアリでしょう。
ただし、周りではほかの釣り人がいますので、くれぐれも周囲の迷惑にならないように配慮が必要です。ボール遊びはNGかも。
その意味で、お昼ご飯は早めがオススメです。キッチリ12時を待って昼食と決めてしまうと、それ以前に子どもが飽きてしまった場合に予定が狂ってしまいます。ご飯やおやつも子どもにとってはイベントですので、ときには臨機応変にすましてしまいましょう。
また、普段の食事とは違い外で食べるご飯は格別! カップラーメンやおにぎり、サンドウィッチなどをアウトドアチェアやレジャーシートに腰かけて食べれば楽しいはずです。施設によっては素敵なレストハウスなども併設されているので、事前にチェックしておけば荷物も減りますよ。
【ポイント6】早く切り上げるのも明日のため!?
帰宅後のイベントも楽しもう
お昼ご飯を早くすませるのにはもうひとつ理由があります。早めに帰宅するためです。(これが実に難しい…)
せっかくお金を払って釣りを楽しみに来たので、時間いっぱいみっちりと! と思ってしまうのが釣り人のサガ(笑)。ご家庭の事情や子どもの普段の様子にもよりますが、子どもがいると片付けに時間も掛かりますし、帰りの時間も気になります。また、次の日の幼稚園や小学校のことも考えなくてはなりません。短い時間でも魚釣りを楽しんだという体験は、きっと印象深く残るはずですので、あまり欲張らず早めに切り上げましょう。
もし、魚を持ち帰ることができれば、家に帰ってからもイベントが楽しめます。そう、自分が釣った魚を美味しく食べるイベントです。
新鮮な状態で魚を持ち帰るには、クーラーボックスと氷の準備が必要なので少々荷物が増えてしまいますが、持ち帰れるようでしたらぜひ持ち帰ってご自宅で調理してみてください。マス類の魚はどれも美味しい魚です。シンプルに塩焼きであればかんたんですので、お子さんと一緒に調理(塩を振るだけでも)してみてください。自分で釣った魚がどんなふうに調理され美味しい料理になるのか、そしてその味はどんな味なのか? 食育にもなりますのでオススメです。
※施設によりキープできる(持ち帰れる)魚の数に制限があったり、なかにはリリースのみの釣り場もありますので確認が必要です
たくさん魚を釣ること、大きな魚を釣り上げることは釣りの醍醐味のひとつではありますが、それがすべてではありません。恐らく子どもにとっては、魚が釣れること、生き物に触れるだけでも一喜一憂できるリアルな体験ではないでしょうか。そんな体験をしに、ぜひ釣りに出掛けてほしいのですが、一方でお父さんお母さんが連れて行くだけで疲れてしまっても本末転倒…。
親子で一緒に楽しんでいただくために、まずは「手軽に無理なくストレスなく!」利用しやすい環境を上手く活用してみてください。その意味で、管理釣り場はオススメですよ!!