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第2回 船宿の選び方編

第1回で予告していたとおり、今回は「船宿の選び方」について紹介してみたいと思います。当記事が少しでもみなさまのお役に立つとうれしいです。
まずは、釣り船や船宿の豆知識からです。

釣り船っていったいどんなシステム?

釣り船および船宿のタイプ

船釣りでの釣り船のタイプは、大きく分けて次のようなタイプに分類できます。

  • (1)乗合船(のりあいせん)
  • (2)仕立船(したてせん)
  • (3)貸しボート

それぞれの特徴は次のとおりです。
まず、乗合船、仕立船は船長さんがいますが、貸しボートは自分が船長です料金形態については、乗合船はお客様それぞれが均一の乗船料を支払うタイプで、仕立船、貸しボートは貸し切り料金をまとめて支払うタイプです。

そして、関東エリアの船宿の主なタイプとしては次の4つがあります。

  • ・乗合専門
  • ・仕立専門
  • ・貸しボート専門
  • ・乗合&仕立

釣り船タイプによる料金

(1)乗合船

乗合船

乗合船料金の特徴は次のとおりです。

  • ①.基本的に船宿のある地域によっておおむね相場が決まっています。
  • ②.半日船(午前船と午後船があり)、1日船(早朝~午後)、夜釣船といった「乗船時間」の違いによって料金が異なります。また最近では、東京湾では半日船より少し乗船時間の長い「ショートタチウオ船」や、相模湾では乗船時間が2時間程度の「ショートシロギス船(チョイキス船)」といった特別メニューのある船宿もあります。
  • ③.釣り物(対象魚)によっても料金は異なります。
  • ④.船宿によって内容は異なりますが、女性、子ども、シニア、親子、グループ、バースデーなどの各種割引があります。船宿のホームページに掲載されている割引券を持参して、500円程度の割引が受けられるケースも多いですね。
≪知っ得情報≫
使用するコマセや付けエサ、ポイントに到着するまでの移動距離といった要素が料金相違の理由と思われます。
付けエサの具体例
  • ・活きイワシ (対象魚: ヒラメ、メバル、カツオ)
  • ・活きエビ (対象魚: ハナダイ、スズキ、メバル)
  • ・オキアミ (対象魚: マダイ、ワラサ、イナダ)
  • ・イカタン (対象魚: アジ、イサキ)
  • ・青イソメ (対象魚: カレイ、イシモチ、カサゴ)
  • ・ジャリメ (対象魚: シロギス)
  • ・アサリ (対象魚: カワハギ)
  • ・サバ・サンマ・コノシロ切身 (対象魚: タチウオ、アナゴ)

(2)仕立船

仕立船

仕立船のチャーター料金は船宿によって異なりますが、基本的には次のようなタイプで料金設定されています。

  • ①.乗合料金×人数(最低人数制限あり)
  • ②.基本料金(最低人数制限あり)+超過人数×乗合料金
  • ③.人数に応じてあらかじめ設定された金額
≪知っ得情報①≫
最近は少なくなりましたが、昔は小型の漁師船であることが多々あり、料金が安いからといってすぐに決定するのではなく、個室トイレやキャビンの有無といった船の設備についても事前確認しておくことが大切です。
(女性の参加者いる場合、トイレは必須です)

≪知っ得情報②≫
東京湾奥には、天ぷら船というシステムがあります。短時間のシロギス(ハゼ)釣りをした後に、船上で船長が天ぷらを揚げてみんなで和気あいあいと美味しい食事ができるというシステム。これは最高に楽しめます。
ちなみにシロギスが釣れてなくても、江戸前天ぷらをお腹一杯食べられますのでご安心ください。

≪天ぷら船の船宿紹介≫
釣り船 小林: http://tsuribune-kobayashi.jp/tenpura.php
屋形船・釣り船 大山丸: http://www.ohyamamaru.com/ooyama_turitenp.htm
浅草橋 野田屋: http://www.f-nodaya.com/noda_topic_4.htm

(3)貸しボート

貸しボート

貸しボートには、手漕ぎ(てこぎ)ボートとエンジン付ボートの二種類があります。エンジン付ボートは2馬力までであれば船舶免許を持っていなくても操船可能なため、基本的には2馬力のボートが人気です。ボートの種類や乗船可能人数などによって料金は異なりますが、エンジン付ボートの料金は手漕ぎボートの約2倍程度と知っておくといいでしょう。
具体的な料金については船宿のホームページで確認(もしくは、船宿に直接電話(※))しましょう。また、現金支払が主流ですが、カード支払が可能な船宿もあるみたいです。
※船宿は朝が早いので、夜間の電話は遅くても20時までにするように心がけましょう。

≪ワンポイントアドバイス≫
ボートを漕いだ経験がない人は、いきなり貸しボートデビューは避けたいですね。遊園地や公園の貸しボート(手漕ぎ)で慣れてからデビューしましょう。初心者はベタ凪ぎの日がベストです。
また、調子に乗って沖まで出てしまい、帰れなくなって曳航(えいせん)されるケースを何度か目にしたことがあります。出船前に必ずお店の方に注意事項を確認し、安全第一を心がけましょう。(何かトラブルが発生したときのことを考慮すると携帯電話は必須です。船宿の電話番号登録をお忘れなく)

貸しボート風景

それから、貸しボートはトイレがついていないので、(特に女性の方は)トイレに行きたくなったら船宿に戻る必要があります。その際、手漕ぎだと体力的にも時間的にも大変ですよね。結論としては、エンジン付がおススメですが、船宿によっては電話すればエンジン付ボートで船宿まで曳航してくれるサービスもあります。