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第2回 船宿の選び方編

船宿を選ぶ基準は?

基本的な傾向として、どの釣り人のみなさんもだいたい定宿が決まっています。通いなれた船宿は、友人も多いし、お店での会話も弾み、第2のわが家みたいに居心地いいですからね。そういった釣り人が新たな船宿を開拓する場合、基本的には定宿では狙っていない釣り物を狙いたいときです。
その場合、次の点を考慮すると思われます。

  • (1)船宿までの時間が短い
  • (2)最近の釣果がいい
  • (3)乗船料金が安い
  • (4)釣り仲間の評判がいい

また、車釣行される方と電車釣行の方では、それぞれ判断基準が異なると思われますが、基本的には次のような視点で判断されているのではないでしょうか。

車釣行の場合

車釣行ハッチバック
  • ・無料駐車場が完備している
    (コストメリット)
  • ・駐車場が広い(安心して車釣行可能)
  • ・高速料金がかかっても安い
    (コストメリット)
  • ・交通渋滞しない
    (特に帰りの渋滞は大幅に疲労度アップします)
≪帰りの交通渋滞を避けるワンポイントアドバイス≫
  • ・夏場は海水浴客による交通渋滞を避けて、早朝出船の釣り物もしくは夜釣りのメバルやアナゴを狙う。
  • ・高速道路を降りてすぐにある船宿を選び、一般道の渋滞リスクを最小限にする。
    (例えば、相模湾ならあぶずり港や佐島、東京湾なら金沢八景や金沢漁港がおススメです)

電車釣行の方の場合

電車釣行

キーワードは、安心、楽チン、安い。

  • ・ある程度余裕を持って到着できる時間に出船する船宿がおススメです。
  • ・駅から船宿までの送迎サービスがあると、とても楽チンです。
  • ・竿、リール 、竿ホルダーのレンタル料金が安いと借りても安心。持ち物を減らせて往復が楽チンです。
  • ・レインウエアやマリンブーツが無料でレンタル可能だと、持ち物を減らせて往復が超楽チンです。
ブーツ
竿ホルダー

初心者の方へのアドバイスとポイント

ここからが重要です。
これから船釣りデビューしようとしているあなたにとって重要視すべきポイントは何でしょうか?
まずは、第1回でご説明したとおり、「船酔いリスクを最大限に回避できること」に着目しましょう。

  • ・釣り時間が短い
  • ・船宿から釣り場までの移動時間が短い
  • ・釣り場の波が小さい

このような3点を考慮すると、

  • ①.2時間程度のショート船
  • ②.半日船

をあつかっている船宿を選択するのがベストでしょう。
ただし、①のようなショート船は出船する時期が土日祝日、ゴールデンウィーク、春休み、夏休み等に限定していることが多いので事前の確認が必要です。また、釣り物は初心者でも簡単に釣ることができるシロギスがおススメです。
さらに気にかけるポイントとしては、仲乗りさんが同乗しているかどうか。仲乗りさんは、船上での各種トラブル(ライントラブルや他の釣り人との糸絡みなど)や、大物が釣れたときのタモとりにも迅速丁寧に対応してくれる心強いサポーター。仲乗りさんのサービスがある船宿が安心で、おススメです。

おススメの釣り船・船宿

では最後に、船釣りデビューの方におススメの釣り船・船宿タイプベスト3をご紹介しましょう。

おススメ釣り船・船宿タイプ ベスト1

【ファミリーフィッシングイベントを開催している船宿】
(釣り物はシロギス、ライト五目のケースが多い)

船キス仕掛

船酔いリスクが低く、料金も安くて、船上でのサポートもいきとどいています。おまけにイベントでは、頑張り次第で商品ゲットの可能性もあることがベスト1の理由です。また、スポンサーとなる釣具メーカーの商品(仕掛)が提供されることが多いですよ。特にお子さんは大喜び間違いなしです。

≪評価≫
  • ・船酔いリスク:○
  • ・料金:◎ (安価)
  • ・船上トラブル:◎ (仲乗りさん同乗)
  • ・釣果期待度:○
  • ・お楽しみ度:◎

(参加賞あり。大会形式であれば、釣果次第で高価な商品もゲット可能)
(釣り新聞や釣り雑誌の取材で記者さんが同乗しているケースも多いので、運良く取材船に乗ると、メデイアデビューも可能かもしれません。わが家は偶然にも息子二人ともが別々の機会に乗り合わせ、釣り新聞に写真が掲載され、いい記念になりました)

おススメ釣り船・船宿タイプ ベスト2

【ショートシロギス船】

シロギス

これをベスト2にした理由は、船酔いリスクが最も低く、料金も割安ですので、船釣り入門には自信を持っておススメできるからです。夏休み期間になると、相模湾の葉山や腰越中心に多くの船宿で出船の案内がでていますよ。

≪評価≫
  • ・船酔いリスク:◎ (釣り時間が短い)
  • ・料金:◎ (安価)
  • ・船上トラブル:○ (仲乗りさん同乗とは限らない)
  • ・釣期待度:○
  • ・お楽しみ度:○
≪ショートシロギス船紹介≫
福栄丸: http://www.fukueimaru.com/tyoikiss.html
喜久丸: http://kikumaru.net/
秀吉丸: http://hidekichimaru.life.coocan.jp/
萬司郎丸: http://www2.manjiromaru.com/

おススメ釣り船・船宿タイプ ベスト3

【半日船】 (シロギス、タチウオ、イシモチ)

タチウオ釣果

最後におススメするのは、船酔いリスクが低い半日船です。
東京湾では、半日船は一年をとおして利用できます。シロギス、イシモチに限定すると、金沢八景、金沢漁港がメインになりますが、京急安浦や京急大津、走水、鴨居地区ではアジ、カサゴ、メバル、タチウオなどの半日船を利用することができます。

≪評価≫
  • ・船酔いリスク:○
  • ・料金:○
  • ・船上トラブル:○ (仲乗りさん同乗とは限らない)
  • ・釣期待度:○
  • ・お楽しみ度:○

 

ちなみに、わが家の二人の息子は5歳の夏休みに、乗合の「ショートシロギス船」で船釣りデビューしました。シロギス、ベラ、メゴチ、タコなど短時間で多彩に釣れて、それからは息子たちも船釣り大好きです。青空のもと太陽の光りを浴びてキラキラ輝く水面、心地よい潮風をうけて、楽しくすごせるのは船釣りの最高の魅力です。さあみなさん、家族、親子、カップル、友人と一緒に船釣りにチャレンジしてみましょう。

次回は「船釣りの準備」についてご紹介しますね。

 

レポーターREPORTER

三宅 雄彦
プロフィール:三宅 雄彦
船釣り歴30年。ウイリー仕掛や短いビシ仕掛でのコマセシャクリを得意としたベテランアングラー。初心者向け釣り教室での講師経験も豊富で、わが子2人を5歳で船釣りデビューさせたほどの教え上手。全日本釣り団体協議会公認フィッシング・マスター。