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ビックリするほどの米の量!昼食は和気あいあいと
早朝から多くはないながらもコンスタントに釣れていたワカサギ。しかし10時くらいからアタリが遠のき、ややまったりモードに…。徐々に高くなってくる日差しを受け、ドーム内は暖かくなってきました。おかげで春の陽気をボンヤリと満喫。そろそろお腹も空いてくるころです。
粘ることなくみんなでそろってお昼休憩に。午前中の釣況を語り合いながら受付のある「レンタルボート湖畔」さんに戻ります。
目当ては当然ながら、オーナーお手製の美味しい食事! 私は行きの道中から聞いていたボリューム満点のB級グルメ「生野ハヤシ」をチョイス。そして坂本くんはその生野ハヤシをさらに大盛にして注文していました。しかし、驚いたのは井上さんが注文したチャーハン。正直1人で食べれるとは思えないほどの米の量に驚愕です!! てっきりみんなでシェアして食べる料理を注文したのかと思ったほど(笑)。しかし、井上さんは自他ともに認める大食いらしく、あれよあれよとチャーハンを胃の中にかき込んでしまいました。私と同じ中年さんとは思えない食欲に驚かされましたが、大盛りのカレーを頬張った市橋くんといい、特盛の生野ハヤシを平らげた坂本くんといい、みんなで小さなテーブルの上に並べられた料理にキャッキャ、キャッキャと盛り上がりながら、湖畔さんの料理を存分に堪能したのでした。
まったり雰囲気のなか、それでも確実にワカサギをキャッチ
腹いっぱいに食事を楽しんで、また午後の釣りが再開です。食事をして満腹になったことと、ドーム内が半袖で過ごせるほどさらに暖かくなったおかげで、急激に眠気に襲われます…。ワカサギ竿を持ち上げ誘った後に見つめる竿先が、まぶたの陰に隠れて……。そんなのんびりとした雰囲気です。
朝が早いために前日の晩にあまり眠れなかったという市橋くんは、「ちょっと隣で横になってきます」と言ってお昼寝タイムへ。プライベートで訪れた春のワカサギ釣り。ガリガリ釣りをするだけでなく、こんな息抜きも大切な時間なのです。
一方、坂本くんはというと、午前中と変わらず黙々と両手の竿を操り、ポツリポツリではありますが着実に匹数を伸ばしていっています。対して井上さんも釣れはしているものの、少々流れが悪いようです。
坂本くんと井上さんの距離は、恐らく2~3mほどしか離れていません。しかし、ワカサギ釣りではよくあることですが、ほんのちょっとの場所の差が大きく釣果に影響します。仕掛もオモリもエサもほぼ一緒でありながら、地形の違いからワカサギの群れが通るルートから外れていたり、水深のわずかな違いで食ってくれたりくれなかったり…。状況がシビアであるほど顕著に場所の違いが現れます。
この日は正直、坂本くんの釣り座に少々分があるようでした。しかし、さほど状況がいいわけでありません。それでも坂本くんは根気強く魚を誘い、時には両手の竿にダブルでワカサギを掛けるなど腕を見せつけてくれました。
スーパー営業マンのコダワリに脱帽
「坂本さん、ワカサギ釣りが一番好きでしょ? ワカサギ釣りをこんなに愛してる人、坂本さん以外にいないですよ~」と、釣りの合間にチャチャを入れる井上さん。魚からのアタリが遠のいたタイミングの雑談で、おもむろに井上さんが言います。「坂本さん何でワカサギ釣り好きなん?」
そんな問いかけに「楽しいもん!」とシンプルに答える坂本くん。ちっとも「何で?」の詳細な理由は教えてくれませんでしたが…(笑)。井上さんと私の分析によると、恐らく普段の釣りへのコダワリ、または道具へのコダワリを現場で試し反映できる、そんな「坂本ワールド」を作り上げる場として好きなのではないか? という結論に至りました。自身の考えをDIYで工夫し、細かい調整が釣果に反映される、まさに釣り座のコックピットが体現している、そんな世界観です(このニュアンス、お分かりいただけるでしょうか…)。
仕掛交換やエサ付けで片方の竿から手を放しているときでさえ、リールの自動シャクリ機能を使って魚を誘っていました。最初は気がつかなかったので、リールが勝手に「カチカチ」と回り、竿先がビクビク動いている光景を見たときは、「アタリきてるよっ!」と勘違いしたほど。なんかズルい気もしますが、釣果に貪欲な釣り人にはたまらない機能でしょう。
そんな感じでさまざま便利な道具を持ち込んで釣りをしている坂本くん。何だかとってもマニアックに感じますが、そこにたどり着くまでの創意工夫と情熱には頭が上がりません。なんてったって、隙を見つけてはホームセンターを巡ってコツコツと作り上げているのですから…。
そう考えると、仕事においても普段からいろいろな工夫をしている姿に納得。スーパー営業マンたる所以がこんなところに見え隠れしていました。ナルホド、さすがです。
というわけで、心ゆくまで生野銀山湖のワカサギ釣りを満喫したわれわれ一行。残念ながら坂本くんも井上さんも、この日のワカサギレコードには届きませんでしたが、最後まで和気あいあいとプライベート釣行を楽しめました!
(実はこの日最後のシメの魚は、井上さんが釣り上げたニゴイ…。大盛り上がりでいいオチとなりましたよ(笑))
坂本くんにとって、ズバリ「THE・趣味」というにふさわしいワカサギ釣り。釣りをしている最中も本当に真剣で、それでいて楽しそうに笑顔をこぼす。自己満足の世界かもしれませんが、心から趣味を楽しむ時間を持つことは幸せなのだなぁと、改めて感じさせられたのでした。
生野銀山湖(レンタルボート湖畔)
住所:兵庫県朝来市生野町上生野
HP:http://sasayuri-net.jp/users/lake-ginzan/ginzan_framepage1.html