釣具メーカー社員の釣りについて行ってみた スーパー営業マンのコダワリがキラリ!
心ゆくまで楽しむ、春のワカサギ釣り

text-photo岳原雅浩

一般のアングラーにとって、釣具メーカー社員のイメージはどのようなものでしょうか…? 普段職場では難しい顔をしながら机に向かっている、釣具メーカー社員のプライベートにお邪魔する企画の第6弾。今回は「釣りが目的? それとも食事目的?」と分からなくなってしまいそうなほど、昼食が絶品の生野銀山湖にワカサギ釣りでお邪魔。そして協力してくれたのは、日頃から仕事熱心で、夜遅くまで営業巡回で頑張るベテラン営業マンの坂本くん。

そろそろ日中は春の陽気が心地よい季節。私も「ワカサギ釣りに行きたいな~」と思っていた矢先、ちょうど3連休に出かけるということで声を掛けてくれたのです。この人、自他ともに認めるワカサギ釣りマニア! ワカサギ釣りに尋常じゃないほど情熱を燃やし、休みとなれば関西の有名スポットに毎週足しげく通うほど。しかも今回は、HEATでお馴染みのゲストさんや他の同僚も一緒とあって、なんだか盛り上がりそう! さて、どんな週末を過ごしているのでしょうか…?

釣果は好調…でも、出発早くない??

01_ IMG_8736.JPG ワカサギドーム

ワカサギ釣りは、冬でも温かいドーム(桟橋の上に設置されたビニールハウスのような施設)の中で仲間たちとのんびりと…。そんな私のユル~イお気楽イメージを打ち砕くかのように、当日朝の集合はなんと4:30!? 私と同様に誘われた市橋くんのお宅に向かい、その後坂本くんをピックアップしての出発となりました。
聞けば生野銀山湖の営業開始が6:30だそうで、その時間にいないと釣り座選びのクジに参加できないとのこと。のんびりしていると、入りたい場所に入れないというわけで、朝からヤル気満々! 坂本くんのいつもの出発パターンだそうです。初心者にやさしい釣りのイメージが、一気に吹き飛んだスタートです。

02_ IMG_8628.JPG 出発風景
朝早くからテンションが高く、ヤル気満々の坂本くん。暗いうちから出発です

道中の車内では、鼻息荒く昨日の釣果をSNSでチェックする坂本くん。画像を見て状況を細かく分析し、「そんなことまで分かるの???」といった内容を報告してくれます。それにしても、まぁよく喋る! 本日の釣りの戦略だけでなく、生野銀山湖おススメのランチの話まで多種多様。お陰で到着前から、既にお昼はB級グルメの「生野ハヤシ」か裏メニューの「ワカサギのペペロンチーノ」で迷うほど…。
とはいえ、マニアックながら坂本くんの重要な情報によると、ワカサギは時期的に産卵絡みで群れがまとまっており、釣りやすいのでは(?)とのこと。しかも釣果は好調のようで、どうやら期待できるようです。楽しみになってきましたよ。

穏やかな湖面と対照的に盛り上がるドーム内

03_ IMG_8732.JPG 穏やかな湖面

生野銀山湖「レンタルボート湖畔」さんに到着したのは6:10ごろ。朝のクジ引きに余裕で間に合いました(笑)。そして、駐車場でわれわれ一行を待ってくれていたのは、HEATでもいつもお世話になっている「イノォ」さんことフィールドスタッフの井上さん。シーズン中は毎週のようにワカサギスポットに足を運ぶ、言わずと知れた坂本くんのワカサギ釣り仲間です。
坂本くんと井上さん、市橋くん、そして私の4人で、風もなく穏やかな湖面の生野銀山湖で和気あいあいと楽しむ休日。到着早々盛り上がってきました!

04_ IMG_8635.JPG 井上さんと坂本くん
迎えてくれたのは、HEATでもお世話になっている「イノォ」さんこと井上さん

というわけで、早速みんなで受付を済ませます。オーナーと奥様がにこやかに迎えてくれ、しばし談笑。常連さんとともに、受付順に本日の釣り座を選ぶ運命のクジ引きが開始です。
実は今シーズンの生野銀山湖ワカサギレコード(匹数)を持っている坂本くん。対して、それを追う(ねらう?)井上さん。緊張のクジ引きは……なんと井上さんが一番クジを当てました! 井上さんはガッツポーズで入りたかったドーム角の釣り座を選択。その後は他のお客さんも順に釣り座を選び、坂本くんは同じドームの井上さんの斜め前に、市橋くんは坂本くんの隣に、そして私は井上さんの隣にと、われわれはみんなそろって近くに釣り座を構えることができました。

05_ IMG_8651.JPG 運命のクジ引き
06_ IMG_8654.JPG 坂本くんのクジは3番目
ガッツポーズの井上さんに対し、意外に冷静(?)な坂本くん

 

準備を整えていざ桟橋へ。風もなく穏やかで、柔らかい朝の日差しがさしているとはいえ、まだまだ山あいの生野銀山湖の早朝はヒンヤリしています。桟橋には霜が降り、朝日を浴びてキラキラと輝いていました。
桟橋からドーム内へ、それぞれの釣り座に腰を下ろし準備を淡々と進めます。慣れた手つきで準備を進める坂本くん。さすがやり込んでいるだけあって道具が充実! 釣ったワカサギを入れる生け簀(ライブウェル)から魚探(魚群探知機)、電動リールにエサ箱まで、まるでコックピットのように身の周りを固めていきます。当然ながら電動リールは二刀流スタイル、しかも電源は電池ではなく、モバイルバッテリーから引っ張ってくるというハイテク仕様!? 恐れ入ります…。

07_ IMG_8703.JPG 坂本くんの準備風景
充実の装備を淡々と準備していきます。準備も効率よく素早い
08_ IMG_8688.JPG 釣り座で準備開始

市橋くんと私がモタモタ準備をしていると、既に準備のできた坂本くんと井上さんは釣り開始。ファーストフィッシュを井上さんが釣ったのを皮切りに、コンスタントに朝のアタリをとらえ始めました。
雑談を交えながら、そして隣の市橋くんの面倒を見ながらも、匹数レコードを意識しているのかしていないのか、常に魚探を見つめ両手を動かして魚を誘います。そして釣れれば手際よくハリを外し生け簀に魚を入れ、また仕掛を落とす。無駄のない所作で一時もジッとしていない坂本くんなのです。おまけに、お隣の市橋くんがまだワカサギ釣り数回目ということもあって熱心に釣り指導。口癖のように「ホラホラホラ、来てる来てる来てるよ!と、魚探に映るワカサギの姿を教えてあげていたのでした。
(でも実は……少々指導が熱心過ぎて、自分の竿先のアタリに集中できなかった市橋くんだったそうです(笑))

09_ IMG_8777.JPG ワカサギ釣果(坂本くん)
10_ IMG_8782.JPG ワカサギ釣果(市橋くん)
11_ IMG_8715.JPG 釣りシーン(井上さん)
朝からコンスタントに魚信をとらえ、釣っていく面々