おすすめアイテム・気になるアイテム No.3野外遊びを快適に楽しむコツとモノ
「道路沿いの山岳渓流ルアーフィッシング~春編」

今回は3月1日に、全国的に解禁となった渓流釣りについてご紹介しましょう。
対象魚は、まず「氷河期の生き残り」と言われているイワナ。そして「渓流の女王」と称されるヤマメ。さらに朱点の美しいアマゴです。

イワナ
イワナ
ヤマメ
ヤマメ
アマゴ
アマゴ

ひと口に「渓流釣り」といっても、釣り場や釣り方によって趣はさまざま。今回は、比較的安全に自然を満喫できる「道路沿いの山岳渓流」に的を絞り、手軽なルアーフィッシングで一日を快適に楽しむためのコツとモノを紹介しましょう。

まずは渓流釣りにおける最低限の
ルールとマナーを紹介しよう!

まずは遊漁券を買って規則もチェック!

「自然渓流」と言っても、北海道を除き、ほぼすべての川は漁業協同組合(以下、漁協)が管理しており、釣りをするには漁協が発行する「遊漁券(釣り券)」を購入しなければなりません。遊漁券には日釣り券と、年券(その年の解禁期間中、何回でも使える券)があり、値段はまちまち(日釣り券で数百円の川もあれば2千円以上する川もある)。行きたい川を管轄する漁協のホームページをチェックして遊漁券の販売所や料金、規則等を調べておくとよいでしょう。川に漁協の方が売りにくる「現場売り」もありますが、多くは割高。やはり釣りをする前に買っておきたいものです。

日釣り券
こちら日釣り券。
年券
年券です。

渓流釣りの基本は釣り上がり

渓流釣り

渓流釣りは、同じ場所でずっと釣りをするよりも、少しずつ移動をしていったほうが魚からの反応を得やすいもの。そのとき、移動する方向は、上流に向かう「釣り上がり」が基本です。規則で定められているわけではありませんが、皆で気持ちよく釣りをするためのルールです。また、上流側を釣っている人を追い越さないのも重要なマナー。よほどゆっくり釣っている人だったらひと声「先に上がっていいですか?」と声をかけて先に行かせてもらってもいいかもしれませんが、通常は少し距離を空けて後ろを釣るか、一度川を出て、車で数キロ離れた場所に入り直しましょう。

駐車は道路脇の空きスペースに。
頭ハネにも気をつけて!

決められた駐車場が用意されている釣り場なら、それを利用すればよいのですが、駐車場のない川も多々あります。その際は、道路脇に設けられている空きスペースに、通行のじゃまにならないようしっかりと寄せて停めましょう。

駐車スペース

このとき、先に車が停めてあれば、そこから釣り人が川に入り釣り上がっている可能性が高いです。その際は、上下流数キロ離れた所まで移動して駐車スペースを探しましょう。停めてある車の少し上から川に入ってしまうのは「頭ハネ」といって、これもマナー違反となります。

どこから入る?
慣れないうちは舗装道路沿いの渓流を選ぼう!

いざ!というときに
すぐ舗装道路に戻れる川が理想

十分に慣れるまでは、ある程度車通りのある舗装道路沿いを流れる渓流で選ぶことが、安全に楽しむための大基本となります。そして道路と川辺との高低差が大きくないことも重要です。つまり、車を停めた道路から簡単に川辺に下りられて、いざというときは川辺からすぐ舗装道路に上がれるような渓流を選びましょう。
また、舗装道路に沿っている川ならば、迷ってしまったときも、とりあえず道路に出ることができれば安心です。

釣りをする前に
入渓点と退渓点の確認をしておこう

「入渓」とは、道路から川辺に降りること。「退渓」とは、川辺から道路に出ること。渓流釣りの場合、最初に川に降りる「入渓点」と、釣りを終えて川辺から道路に上がる「退渓点」をあらかじめ確認しておくと安心です。
入渓したい所に目星をつけたら、そこから少し上流に車を走らせながら、川辺から簡単に出てこられそうな所(退渓点)を探しておきます。このとき川辺から見てもわかるように、橋などのわかりやすい目印となる場所を退渓点として確保しておくとよいでしょう。高低差の少ない舗装道路沿いの渓流ならば、上がる所はいくつも見つかるものですが、保険の意味でも、あらかじめ見つけておくとよいでしょう。

入渓点

こちら入渓点の一例。踏み跡が道のようになっているところを探しましょう。

電波のある場所で
釣る場所をメールしておこう

メール

これも安全確保のための保険。家の人に釣りに入る場所をメールしておきましょう。特に単独で川に入る場合は最悪の遭難時のために、絶対の習慣として身に付けておきたい。もちろん釣りを終えて川から出たら、その報告も忘れずに。

では、いざ入渓!
その前に最低限の装備を紹介

梅雨時前まではウエーダーが必要

ウエーダー
ウエーダーシューズ

渓流釣りでは、川の中を歩いて対岸に渡らないと、それ以上進めないことも多いです。なのでウエーダーは必須。透湿防水素材が蒸れにくく動きやすいのでオススメ。シューズ一体型のものもありますが、ソックスタイプにウエーダーシューズを履いたほうがより動きやすく一般的です。
ソールはフェルトもしくはラバーのものを選びましょう。

ラバーソール
左が苔の生えた石などに強いフェルトソール、右が土質へのグリップにも優れるラバーソール。

いずれにしても自分のウエーダーがどれぐらい滑るのかを、最初のうちにある程度色々なタイプの石の上を慎重に歩いて試し、把握しておきましょう。

腰ベルト

そしてどんなウエーダーだとしても腰ベルトをしっかり締めることを忘れずに。転倒して水が足先まで入ってくると大変危険です。

ウエーダー

ウエーダーの中はパンツの上にインナーを履き、寒さに応じてフリースやダウンのズボンを重ね履きしておけばOK。靴下はやや厚手のものが冷えを防ぐ意味でおすすめ。そのため、ウエーダーの足のサイズは、あらかじめ厚手のソックスを履くことを前提に選んだほうがよいでしょう。

高機能アンダーのフリーノット/レイヤーテック
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ユニクロのフリースパンツ
ユニクロのフリースパンツ。寒いときにはこれも重ね履き。
スマートウールのソックス
スマートウールのソックス。指先の保護にもグッドです。

上半身も基本的なレイヤリングを。
アウターはレインウェアがグッド

上半身は、インナー→ミドラー→アウターといった外遊びの基本的なレイヤリングでOK。ただ春の渓流は平地に比べて標高が高く、思いのほか肌寒いので、上下とも暖かめの装備を用意しておきましょう。保温性を高めてくれるネックウォーマーもおすすめです。

忘れちゃならない必須装備4点セット

そのほか、忘れてはならない4点セットは、キャップ(もしくはハット)、偏光グラス、グローブ、ホイッスルです。キャップは、まだ肌寒い時期はニットキャップがよいですが、なかでもつば付きが太陽光を防ぐ意味でもおすすめです。偏光グラスは目の保護のためにも必須です。
グローブは、釣りの最中よりも入渓・退渓、そして堰堤などを迂回する際の上り降りになくてはならないアイテムだと言えるでしょう。
ホイッスルは、動けなくなってしまった時などに助けを呼んだり、仲間同士の合図にも使えます。また、熊鈴を持たずとも、定期的にホイッスルを鳴らすことでクマ避けにもなります。渓流では人の声は、大声でも驚くほど聞こえません。何はなくてもホイッスルです。

ニットキャップ
肌寒い春はつば付きのニットキャップ(右)がオススメ。写真はプロズワン/プロズワンキャスケット。
偏光グラス
偏光グラスは水面の反射を抑えるだけでなく、目の保護のためにも必須です。
グローブ
グローブは保温というよりも、川辺への上り降りの際に必要。あるとないとでは大違いです。ワークマンで買った合成皮革の薄手グローブがお気に入り。
ホイッスル
ロッドを忘れてもホイッスルは忘れるな!というぐらい大切なホイッスル。写真は山釣りに詳しい先輩に教えてもらったE-CALL(吹く力が弱くてもよく通る音が出る)とFOX40(強く吹くとメチャクチャ大きな音が出る)。