From HEAT the WEB DIRECTOR 夏だっ!海パンフィッシング~!!

海パンフィッシング_text-photo岳原雅浩

4.海パンフィッシングのメリット

本格的な投げ釣りタックル
本格的な投げ釣りタックル

夏におススメの「海パンフィッシング」のメリットは、何といっても「暑くない」こと。海水に足首を浸しているだけでも、随分と体温が下がる気がするし、腰下まで浸かれば結構涼しい。そして、広くエリアや水深を探ることができるため、必ずキスに出会えるということ。浜から狙おうとすれば、場所やシーズンによっては、本格的な投げ釣りタックルでなければキスのいるポイントに届かないことがある。しかし、お手軽タックルのまま広範囲を探れるというメリットは大きい。さらに、のんびりと自然を満喫しながら水平線を眺め、疲れたら浜に上がって寝転がり、気分転換に海水浴を楽しむこともできる。限られた時間のなか、一石二鳥で楽しめる遊びなのだ。

5.注意点

ただし、守っていただきたい注意点もあるので、必ず気をつけてほしい。

・海に入るので、準備運動は必須。
・泳ぐ・濡れる前提であるため、自動膨張式ライフジャケットは使用できない。泳げる方でも絶対に無理をしないこと。また、水深によっては、水温の冷たいところもある。泳ぎに自信のない方はライフベストを着用してほしい。
・海の中を進んでいく際、足元はしっかりと確認し、海中の磯場(=シモリ)や急に深くなっている場所は避けるようにすること。転倒や足元のケガにつながる。
・身体が浸かる深さは、腰下までにすること。腰上から胸のあたりまで浸かると、波の影響も受けやすく足元も確認しづらい。絶対にムリをしないでいただきたい。
・熱中症や日焼け対策は万全に。思いのほか海面の照り返しが強いのでご注意を。
・安全のため、単独(ソロ)で釣りに行かないこと。不足の事態に備えた行動を。
・海水浴シーズンの海水浴場は基本遠慮してほしい。オフシーズンでも、周囲に泳いでいる方がいる場合は距離をしっかりと取ること。
・海水にタックルは浸けない方が良い。海水がリールの中に入ると故障の原因に・・・。
釣りシーン

他にも気をつけていただきたいことはたくさんあるが、何はともあれ「安全第一!!」。 ケガや事故にはくれぐれも注意し、ムリなく楽しんでいただきたい。

6.便利アイテム

「海パンフィッシング」唯一の難点は、「身軽(軽装)でなければならない」こと。ラインカッターやハサミ、フィッシュグリップを腰にぶら下げたり、替えの仕掛や予備の道具を海の中に持っていくことができない・・・。私も最初のころは、エサが取られたりキスが釣れるたびにいちいち浜に引き返し、陸の上でエサや仕掛を付け替えていたのだが、なかなか手返しが悪かった。

そこでおススメしたい便利アイテムが「お弁当箱(=タッパー)」である。レンジでチンができ、フタにパッキンの付いたお弁当箱であれば防水性に優れ、しかも小型のため邪魔にならない。このお弁当箱に適度な長さのヒモを取り付け、片方の肩か腰にでもくくりつけておけば、波の上にぷかぷかと浮かせたままエサや小物を持って行けるというわけだ。私はこのお弁当箱に、“エサ”と“小型ハサミ”、“予備の仕掛”を入れて携えることで、随分と手返しがよくなった。
それと、できれば釣れたキスをストックできる入れ物も欲しいところ。私は残念ながら持っていないのだが、鮎釣りの「引き舟」のようなものがあれば言うことがない。今のところは、毎回浜に上がることを余儀なくされているのだが・・・。 (引き舟、高価なんですよね~)

このような感じで楽しむことができる「海パンフィッシング」。みなさんいかがだろうか?
普段の釣りスタイルとは多少異なるため、注意する点もあるが、夏と海を満喫できること間違いナシっ! 予定と時間に追われているパパさん同士で、ちょっとだけ奥様にお許しをいただければ、少年のころに戻った気分で楽しめるのではないだろうか。良ければ、今後のレクリエーションの一つに加えてみては?

夕日

※本文は都合により脚色を交えております。ご了承下さい。
※ケガや事故にはくれぐれもご注意の上、自己責任で行ってください。また他のお客様、特に海水浴客の迷惑とならないようお願いいたします。