初心者向け!管理釣り場で楽しむドライフライテンカラ釣り
食らいつく瞬間がヤミツキに!

釣ることが難しいとされる渓流に棲む魚たちを、釣ってみたいと思いませんか? そして、魚が毛バリに飛びつくところを見たくありませんか?

そんな方にオススメなのが、管理釣り場でのドライフライテンカラ。まだやっている人はそれほど多くないこの釣りの魅力と釣り方についてご紹介いたします。
ドキドキしたい方、必見です!

ハードルが高い渓流釣り

いつか釣りを始めてみたいという人に、『どんな魚を釣ってみたい?』と聞くと、意外に多い答えが、“イワナ”“ヤマメ(アマゴ)”

01_アマゴ

棲み処が山の上ということもあって幻の魚といったイメージがあるのと、美しい模様が人々を惹きつけるようで、多くの人たちから憧れの対象魚となっています。

しかし、いざ釣りに行こうと思っても、ヤマメやイワナが釣れるのは川の源流や上流部。初心者にはハードルが高く、気軽にはチャレンジできない感じですよね。
実際、渓流での釣行は、ゴム長のようなウェーダーやフェルトブーツを着用したり、万が一クマに遭遇したときのためのスプレーを装備したりと、入渓するだけでも一苦労。かなりの準備や道具が必要となるため、初心者がいきなりチャレンジするには、難しい釣りかもしれません。

02_渓相_1

管理釣り場のススメ

せっかく渓流釣りにチャレンジしたいのに、周りに釣りをする友人もいないし、行く機会を作ることができない…なんて思った人にオススメなのが『管理釣り場』
主に池が釣り場のポンドタイプと、自然の川をエリアで区切った渓流タイプがあり、いずれも魚を放流してくれるもの。ルアー釣り、フライフィッシング、エサ釣り、そして、今回ご紹介するテンカラ釣りを楽しむことができるフィールドとなっています。

※施設によっては、テンカラ釣り禁止の場所もございます。事前にご確認ください

03_川の中

対象魚はニジマスがメインで、他にヤマメイワナ、さらに、自然の川ではなかなか釣ることすら難しいサクラマスや幻の魚イトウなどのマス類が放流されている施設もあります。

マス類は基本的に綺麗な水を好む性質を持つ魚。さらに、警戒心の強さとゲーム性、それに食味もいいということもあって、釣り人に人気のターゲット。
管理釣り場は、きちんと区画整備もされ、場所によっては釣った魚を食べられるBBQ場も併設されているので、家族連れでも安心して楽しむことができるのが魅力のひとつ。また、レストランがある施設も多く、事前に買い出しに行くことなく、ランチを楽しむことができます。

04_レストラン

テンカラ釣りとは

管理釣り場のなかでも、とくに初心者にオススメしたいのが、ドライフライテンカラの釣り。その前に、テンカラについて説明すると…。

テンカラとは、ロッド(竿)とライン(糸)、それに毛バリというシンプルな仕掛で、渓流魚をねらう釣りのこと。
ラインの重みを使って、虫などのエサに似せた毛バリをポイントに投げ、水面~水面直下、もしくはさらに底の方まで毛バリを泳がせて釣る釣法です。

05_毛針_1

魚の活性が高い場合は、水面に魚が出てくるのが見えたり、手元にガツンといったアタリが伝わるため、比較的釣りやすいのがこの釣り。しかし、活性が低い場合は、手元にアタリが来ず、水中で毛バリをくわえたときに動くラインを見て、一瞬でアワせないと釣ることができないため、途端に難しい釣りへと早変わり。
よって、ラインでアタリを取ることが要求されることもあるテンカラは、初心者にとって難しい釣りであるといえるかもしれません。

一方、同じテンカラでも、ドライフライテンカラは視覚でアタリを感じることができる釣りのため、初心者でも存分に釣りの醍醐味を味わうことができます。

ドライフライテンカラの仕掛

ドライフライテンカラとは、毛バリを水面に浮かせた状態で自然に流し、食わせる釣法のこと。
毛バリは水中に沈ませることがなく常に水面にあるため、目で追ってゆくだけでOK。あとはアタリが出るのを待つだけです。ラインでアタリを取る難しさもなく、魚のアタリが明確に出るため、とてもエキサイティング。一度経験したらヤミツキになること必須な釣りです。

【初心者向け道具】

  • ●テンカラロッド:
    渓流用のテンカラロッドは、3.3~3.9mほどのものが中心。短いほど操作性がよいため、3.3m前後のものがオススメ。
  • ●ライン:
    ドライフライテンカラでは、毛バリを浮かせて釣るため、自重で沈んでしまうラインは向いていません。ドライフライ専用ラインが売っているので、それを選びましょう。なお、長さはテンカラロッドと同じ長さで使用します。
  • ●リーダー:
    メインラインと毛バリの間に結ぶラインのことで、長さは1mくらい。素材は水に浮きやすいナイロン一択です。
  • ●毛バリ:
    市販の毛バリでOK。サイズは12番を選んでおけば間違いありません。但し、全体が黒や茶色でできている毛バリは、水と同化して見えにくいため、ピンクや蛍光色などの毛を纏(まと)ったものを使用してください。
06_毛針_2

毛バリは流し続けていくと、水を吸って沈んでしまうため、毛バリを浮かせておくドライフロータントを使いましょう。これを付ければ、毛バリは沈むことなく水面を漂い続けます。

07_ドライフロータント_1
08_ドライフロータント_2
毛バリを浮かせておくドライフロータントを使用すれば、毛バリは水面を漂い続けます。今回はリキッドタイプのものを使用。浮力が落ちる度に毛バリに擦り込みました

ドライフライテンカラでのアタリ

渓流魚は上流から流れ落ちる虫を求め、上を向いて待ち構えています。その食性を生かし、食うと思われるポイントより数m先に毛バリをキャストし、水の中を漂わせます。

09_水面のテンカラ

管理釣り場には多くの魚が放たれているため、そのうちの活性のよい魚が果敢にアタックしてきます。

水深が浅く魚が丸見えの場所では、毛バリにゆっくり近寄ってきて「チュパっ」とくわえ込んだり、それまで関心がなさそうだったのに、頭上を毛バリが通った瞬間、いきなり食らいつくようなアタリも頻発するため、いつ出るかと心臓はドキドキ。
魚が見えないような深場でも、突然下から水を割って毛バリをくわえ込んだり、ジャンプして飛び跳ねるようなアタリが出るため、毛バリを流している最中は目を離せません。

また、管理釣り場では水深30cmくらいの浅い場所にも魚が付いており、ここに潜む魚たちは警戒心マックス。くわえたと思ったら一瞬で口を離すので、ゲーム性が高く、エキサイトすること請け合いです。

10_浅場

ドライフライテンカラでのアワセ

魚からのアタリがあったら、間髪入れずにアワせるのが鉄則

というのも、渓流魚は違和感を感じると、0コンマ数秒で吐き出すといわれており、アワセが遅いとなかなか掛けることができないんです。
なので常に目を凝らし、流れる毛バリを見続け、アタリがあったら、すかさずロッドを上に立てること。この場合、手首を軽く返すくらいで魚は掛かります。

11_ニジマス

流し過ぎは釣れない

テンカラのラインの長さ分が出切ったまま、下流を流し続けても魚は反応してくれません。これは、自然に流れていない毛バリに、魚が違和感を感じているためだといわれています。そのため、自然に流れない(ロッドがラインを引っ張る)状態になったら即回収。キャストし直しましょう。

また、魚はエサではないと見切ったら反応をしなくなるため、同じポイントを3回投げたら(通したら)、別のポイントを攻めるようにすると、効率よく釣ることができます。

釣りの醍醐味はアタリの数!

釣りの楽しみは釣ること以上に、魚からのアタリを感じることかと思います。
実際、釣りに行ってその日1日釣れなかったとしても、アタリがあったというだけで、次へのモチベーションに繋がるくらいですから。

そういう意味では、管理釣り場でのドライフライテンカラは、数多くのアタリを楽しむことができるので、初心者の方にもきっと満足してもらえると思います。そして、釣れそうで釣れない、このハラハラ、ドキドキを経験すれば、きっとこの釣りにハマること間違いなし

マス類の活性がさらに上がっていく秋、ぜひ一度管理釣り場に訪れてみてはいかがでしょうか?

釣り後の楽しみ

先日行った管理釣り場で、ドライフライテンカラで釣った魚3尾を持ち帰り、家で食べてみました。

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多くの管理釣り場で、魚を持ち帰ることができるため、釣った魚を食べてみたい人はぜひ行ってみてくださいね。

※本数制限は管理釣り場によって異なります

 

管理釣り場=釣り堀ではありますが、相手は修羅場をくぐってきたマス類たち。そうカンタンには釣らせてくれません。しかし、川に落ち、流されてしまった虫になった気持ちで毛バリを流していけば、きっと魚たちは応えてくれるはず。
いつか渓流で渓魚を釣ってみたいという方も、禁漁期間になって渓流釣りが恋しい方も、一度管理釣り場でテンカラロッドを振ってみてください。

きっとこの釣りの魅力にハマるはずです。

 

レポーターREPORTOR

中山 圭
プロフィール:中山 圭
神奈川県横浜市在住
出版社での広告営業を経て2019年に独立。現在はサイト運営(低糖質生活:https://www.teitoushitsu-life.jp/をはじめとするIT関連事業およびアウトドアサイトの専属ライターをしている。最近、自身が糖質を多く摂れない身体になったことから、低糖質生活を慣行。そのなかで魚が低糖質であることを知り、キャッチ&リリース派からイート派にチェンジ。それとともに、包丁さばきが様になってきたことを密かに喜んでいる。