カオリンの毎日スマイル計画☆ 夏はカヤックフィッシングが手軽で涼しい!
水面をスイスイ進む、宮川のチヌトップ

みなさ~ん、こんにちは! カオリンです☆

今年(2020年)は猛暑でしたね! 体温と同じくらいの気温が当たり前のように毎日続いていて、30度でもなんだか涼しいような錯覚をしてしまいました。そんな暑さのなか、みなさん存分に釣りを楽しまれましたか? まだまだ続くかもしれない猛暑、今後も熱中症対策をしっかりしながら楽しんでくださいね。
さて今回私は、暑い夏にピッタリなカヤックフィッシングを久しぶりに楽しんできたので、そのお話をしたいと思います。まずは私がカヤックと出会ったときの話からどうぞ!

カヤックに初挑戦した6年前!

1 フィッシング遊スタッフのみなさんと

カヤックに初めて乗ったのは6年前のこと。「フィッシング遊」スタッフのみなさんが、三重県伊勢市を流れる宮川河口でカヤック講習会をされるということで参加させていただいたのが初めてでした。
カラフルなカヤックがズラリと並んで用意されていて、ワクワクしたのを覚えています。

一口にカヤックと言っても種類は豊富で、収納性やコスパに優れ初心者にも扱いやすい“インフレータブル”や、海での使用に適した一体型本格タイプ“シーカヤック”、激流でも乗りこなせるよう川用にデザインされた上級者向けの“リバーカヤック”など、シチュエーションや用途に応じてさまざまです。
講習会で用意していただいたのは、安定感抜群で転覆しにくい構造の“シットオントップ”。フィッシング用に使用されることも多いタイプですが、そのなかでもとくに釣りを楽しむために開発された「フィッシングカヤック」を使用させていただきました。このタイプはアクティビティ用のカヤックに比べてスペースが広めに設計されていて、釣り道具を乗せても充分な大きさ。もちろん釣り道具以外にクーラーボックスなども乗せられる広さです。

2 ズラリと並んだカヤック /3 用意していただいたシットオンタイプ

 

さらにフィッシングカヤックにはパラソルがセットできたり、ロッドホルダ-があったり、落としたくない小物はハッチに入れることができるなど、装備も充実していて快適に釣りができるんです。
そうはいっても「転覆したりしないのかなぁ?」と少々心配する気持ちもありました。実は私カナヅチなんです(笑)。

そこで最初は2人乗りのカヤックに乗せていただいたのですが、「アレ? 思ったより安定してるやぁん!」という印象でした。

4 2人乗りでスタート

目線が水面から近くていつもと違う景色も新鮮! 漕ぐたびにパドルを伝って垂れてくる水が、これまた冷たくて気持ちいい!

漕ぐときは「腕をクロールのときのように動かして」と教えてもらいましたが、平泳ぎをしてもどんどん沈んでいく私には「クロールってこれで合っているの?」と、ぎこちない自分に笑いながら見様見真似で頑張りました(笑)。
そのうち慣れて水をしっかりパドルで捉えられるようになると、すんなり進む~♪

5 水面に近い目線
思ったよりも安定した乗り心地でスイスイ進むカヤック。水面からの目線も低くて、まるで水の上を滑っているような景色を楽しみました

1人乗りにチャレンジ!

慣れてきたのでお次は1人乗りにもチャレンジ!
自分のペースで漕いだり休んだりできるので、気ままに楽しめるのもいいんです!

6-1 1人乗りを漕ぐ私
6-2 1人乗りを漕ぐ私

フットレストが前後に調整できたり、背もたれもあるので、パドリングの際もしっかり踏ん張れます。比較的、転覆しにくい構造にはなっていますが、安全に楽しむためにフローティングベスト(ライフジャケット)は着用してくださいね。

カヤックフィッシングでチヌトップ!

講習会のおかげで乗り方、漕ぎ方に慣れてきたので、いよいよカヤックフィッシングにチャレンジです! ポッパー(ルアー)を使ってチヌをねらいます。

訪れた宮川は、夏になると浅い水深の河口にチヌが集まる有名スポット。陸っぱりからポッパーでのチニング、紀州釣りやフカセ釣りといったエサ釣りなど、思い思いの釣り方でチヌをねらう方が多い人気のスポットです。
もちろん気軽にエントリーできる陸っぱりから楽しむのもいいのですが、カヤックなら陸っぱりでは攻めることができないポイントに入ることができますし、数m単位でポイントを移動しながらテンポよく攻めることもできます。また、船では近づくことができない浅瀬や岩場近くでも釣りをすることができるのも、小回りのきくカヤックならではの魅力だと思います。

7-1 使用したポッパー /7-2 使用したポッパー
使用したポッパーはこちら! このエリアではクリア系のカラーに反応がよいそうです

ポッパーでチヌをねらうこの釣りの醍醐味といえば、なんといっても水面でのバイトシーンが見えること!
初めてのカヤックフィッシングでしたが、なんと目の前一面にチヌの群れがいるポイントがあり、そこへポッパーをキャストし“動かしては止める”の繰り返しで誘うと、動かすたびに次々とチヌが水面を割って追いかけてくるのです。群れチヌを見たのも初めてで、しかもチェイスやバイトが丸見えなので、テンション上がりまくりで大興奮!! 楽しくて仕方ありませんでした。

8 チヌ釣果

しかも、釣れるチヌは型揃いで年なし(50cmを超える老成魚)も混ざる好釣果! 型がいいので引きも強く、チヌにカヤックごと引っ張られる~~! これがまたスリリングで面白いんです。
ダブルヒットもありましたよ!

9 ダブルヒット
カヤックフィッシングでいつもお世話になっているフィッシング遊の橘さんとダブルヒット!

初挑戦のカヤックでしたが想像以上に安定感があり、自分のペースで気ままに進むこともできるので、意外に安心して楽しめることを知りました! 風を切って進むカヤックは爽快感たっぷり! カヤックを止めてのんびりしていると、カヤックの下をお魚がビューン! と走って行くのが見れてこれまた感動! 普段と違ったシチュエーションが新鮮で、そのうえ釣果にも恵まれたおかげで、一気にカヤックが好きになったのでした。

久しぶりのカヤックフィッシング!

そして今年の夏、久しぶりにまたカヤックフィッシングを楽しんできました! 今回も同じく橘さんをはじめフィッシング遊スタッフさんにお世話になり、場所も同じ宮川河口というシチュエーションです。
久しぶりということで、パドリングなどを少し復習してからの出発。初挑戦してからその後も何度かチャレンジしてはいましたが、しばらく空いてしまったからか、あろうことか偏光サングラスをド忘れしてしまい水面付近の状況が見えていなかった私…。しかし、ご一緒していただいた方々が「めちゃめちゃチヌ見えるよ! いっぱい居るけど、ルアーを通すと逃げるわ」と、私にも水の中の状況を逐一教えてくれていました。やはりチヌの濃いエリアです。

とはいえ、この日はややチヌの活性が低かったよう…。より活性の高いチヌを求めていろんなポイントへ移動を繰り返しました。こういう渋い状況ではよりテンポよくいろんなポイントをまわって活性の高いチヌを探したいので、やはりカヤックは有効ですね。
ランガンしながらキャストを繰り返すものの、なかなかルアーに反応してくれず…。結局、ラストに一番チヌが多かったポイントへ。

10 ランガンを繰り返す

この日一番チヌが多かったラストのポイントは、再び訪れると干潮に近付いていたことで潮が引き、数時間前に比べると明らかに川幅が狭くなっていました。川幅が狭くなることで群れがまとまり、期待も高まる時間帯とのこと。
「ここで反応がなければ今日は諦めよう!」と気合いを入れ直して挑みました。

そして迎えた3投目!
ポッパーを動かした後に違和感、「ん? ん?」と思った次の瞬間「グーン!」とヒット!
ついにキター! 浅いこともありあっちこっちよく走るっ!! 寄せてきてもカヤックの周りでグルグル走って私もテンヤワンヤです。大事なヒットなので慎重にやり取りしながら、ようやくネットイン! 銀ピカな47cmのチヌが来てくれました!

あー楽しかった♪ このハラハラドキドキがたまらーん♪ そして、最後まで諦めなくてよかったぁ☆

11-2

今回は全体的に活性が低くなかなか難しい日でしたが、カヤックに乗りながらランガンできたことで、そのなかでも比較的高活性で元気なチヌに出会うことができました。普段から宮川にはチヌがたくさんいるので、スイッチが入ればバタバタと釣れる日もあるそうですよ。

 

といった具合に、意外と手軽に楽しめるカヤックフィッシングですが、カヤックにとっては風が一番の強敵! 風が強い日はもちろんのこと、海へ出られる方は波情報などを見ながら安全に楽しんでくださいね。
またシチュエーションや用途によって適したカヤックがいろいろあります。気になった方はぜひお近くの釣具屋さんやアウトドアショップで相談してみてくださいね。きっとお気に入りのカヤックが見つかるはずですよ♫

それでは、みなさんが毎日笑顔でハッピーに過ごせますように☆

 

レポーターREPORTER

萩原 香
プロフィール:萩原 香
三重テレビ「フィッシングポイント」レポーター /三重県在住
好きな釣りは、イカメタル・タイラバ・ジギング・太刀魚テンヤ・磯グレなどなど、それぞれ面白さがあって釣りはなんでも好きです♪ 釣った魚を美味しく食べることも大好き! 釣りを始めてからお魚もさばけるようになりましたよ♪