夏の人気魚「シイラ」を攻略!
基本タックルから釣り方まで徹底解説

ねらい方の基本とポイントごとのねらい方

シイラフィッシングでは、流れ藻や流木などの漂流物、浮漁礁、潮目に着いている個体、そして「フラツキ」と呼ばれる水面付近を回遊するシイラを探してねらっていきます。

漂流物や潮目を攻略!

流れ藻や流木、浮漁礁をねらう場合は、対象に近づくと船が減速するため、ミヨシのアングラーから順番に周辺へキャストしていきます。そして、ルアーが着水したらすぐにアクションを加えます。このとき、流れ藻や流木などの漂流物にルアーを引っ掛けてしまうと、そのポイントを潰してしまう可能性があるため注意が必要です。

シイラは着水音にも反応することが多いため、漂流物のギリギリに投げ込む必要はありません。手前や横にキャストするだけでも十分に反応を得られます。また、浮漁礁をねらう際も、ルアーを引っ掛けないように注意しましょう。

一方で、潮目に沿って船を流しながら探ることもあります。シイラの姿が見えなくても、水中から浮上してルアーに反応することがあるため、キャストを続けることが大切です。シイラが次々と姿を現した際は、魚の進行方向を予測し、その先へルアーを送り込むことでヒット率が高まります。また、群れの中から大型個体を選んでねらうことも可能です。

移動中もチャンス!
「フラツキ」を見つけて素早くキャスト

移動中に遭遇することがあるのが、単独または数匹で泳ぐ「フラツキ」です。凪の日には、引き波を立てながら泳ぐ姿が確認できることもあり、経験を積んだアングラーほど発見できる機会が増えます。見つけたら船長へ「いた!」と声を掛けるとともに、素早くキャストしましょう。

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周りのアングラーのラインやルアーを確認しながら、クロスラインにならないようにルアーをキャスト。とくに乗合船では、譲り合いの気持ちも大切です

シイラを発見しやすいのは船首側、いわゆるミヨシ付近のアングラーです。そのため、移動中も常に海面へ目を配り、シイラを探し続けることが重要になります。ただし、ミヨシが有利と思われがちですが、先に投げられたルアーには反応せず、後方から入ったルアーに反応するケースも少なくありません。
そのため、釣り座に関係なく、いつでもキャストできる状態を維持しておくことが釣果への近道となります。

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移動中であってもラインを指に掛け、すぐにキャストすることができるように準備しておきましょう

バイトからランディングまでの基本

ヒット後は慌てない!ファイトの基本

自分のルアーにシイラが反応したら、アクションを止めずに動かし続けるのが基本です。そして、バイトしたことを確認したら、ワンテンポ置いてからフッキングを入れます。即アワセではフックがしっかり掛からず、すっぽ抜けてしまうことがあるので注意しましょう。

フッキングが決まったら、慌てずにまずは魚を走らせます。このとき、ラインブレイクを防ぎながら適切なプレッシャーを掛けるためにも、ドラグ設定を事前に行っておくことが大切です。目安としては、ロッドをしっかり曲げ込んだ状態でラインが「ジリジリ」と出る程度に調整しておくとよいでしょう。

ヒット後は、常にラインテンションを保ちながら、シイラの動きに合わせてファイトしながら寄せていきます。シイラはジャンプを繰り返して抵抗するため、その際はロッドティップを下げて対応します。ロッドを高く構えたままだとテンションが抜けやすく、フックアウトの原因となるためです。

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ヒット後のシイラはジャンプを繰り返して抵抗します。このジャンプで、フックアウトしてしまうことが多いため、ロッドティップを下げて、極力ジャンプしないように対処しましょう

安全・確実に取り込むランディングのコツ

また、シイラが船の後方へ走った場合は、周囲のアングラーに声を掛けながら移動し、オマツリを防ぎます。
良型の場合、ランディングは胴の間で行うのが一般的です。シイラが浮いてきたら、水面直下を滑らせるように誘導し、船長や同船者が構えるネットへ導きます。このときは、ロッドを立て過ぎないよう注意しましょう。フックアウトした際に、ルアーが勢いよく自分や周囲へ飛んでくる危険があるためです。ロッドティップをやや下げ気味にして対応すると安全です。

ランディングされたシイラはひじょうに激しく暴れます。まずはネットに入れたままの状態で、フックリムーバープライヤーを使ってルアーを外しましょう。ルアーを外してから魚をネットから出すことで、不意の暴れによるケガやトラブルを防ぐことができます。

釣行時に注意したいこと

シイラフィッシングは、梅雨時期こそ釣果が安定しないこともありますが、梅雨明け後に晴天が続くようになるとシーズン最盛期を迎えます。同時に厳しい暑さもやってくるため、熱中症対策日焼け対策は欠かせません。
船を走らせて魚を探す時間が長いため、ジギングやタイラバ、エサ釣りと比べると身体への負担は少ないものの、夢中になってキャストを繰り返しているうちに体調を崩してしまうこともあります。こまめな水分補給と適度な休憩を心掛けましょう。

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暑さ対策、思わぬ怪我対策を万全に! 同船者と「後ろに行ったよ~」などと声を掛けつつ、ワイワイやりながら楽しめるのがシイラフィッシングです

また、ルアーをキャストし、ヒットしたシイラが激しく暴れることから、フックによるケガが発生しやすい釣りでもあります。シイラを探すとともに、目を保護する理由から偏光サングラスの着用をオススメします。またキャップやハットなどの被り物も着用しましょう。
ランディング時やフックを外す際はとくに注意し、安全を最優先に楽しむことが大切です。

「シイラフィッシング」は釣果にアングラーの技術が反映されやすく、自身の成長を実感できるゲーム性の高い釣りです。目の前を泳ぐシイラを観察しながら、その日の状況に合わせてルアーやアクションを選び、ねらい通りにヒットへ持ち込めた時の達成感は格別です。
また、シイラに合ったタックルバランスで挑めば、豪快なバイトとスピード感あふれるファイトを存分に楽しむことができます。

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毎年、多くのシイラ好きが訪れる相模湾・平塚港の老舗遊漁船である「庄三郎丸」さん。船は大きく快適。セミナーも開催しています

初心者向けのセミナーやショップ主催の釣行会も数多く開催されているので、興味のある方はぜひ参加してみてください。夏の海で味わうシイラとの熱い駆け引きは、きっと忘れられない体験になるはずです。


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レポーターREPORTER

プロフィール:HIDEO
子どものころに父親の影響で釣りと出会い、23歳から長年に渡り釣り雑誌の編集者に。現在は釣りのWEBマガジン、釣りライター&カメラマンの仕事をしながら、ソルトウォーターフィッシングをメインにしつつ、淡水から海外での釣りも楽しんでいる。