知って得する!川田一輝のお魚あれこれ No.92 2月に食べるべき旬の魚!

illust_川田一輝

こんにちは!
毎日美味しい魚を食べたい! 「さかなのおにいさん」かわちゃんこと川田一輝です。

今週と来週は2月に食べるべき美味しい旬の魚をご紹介します。
ただ美味しいだけじゃなく、旬の魚は栄養も豊富なんですよ。食の豆知識もそえてどうぞお楽しみください!

イチカバチカ

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大阪ではフグ「鉄砲」とよんでいました。
その心は……、どちらも当たると命が危ないでしょう!
……ズコーっとコケたくなりますが、その昔、実際にフグ禁止令が出たときも「テツ」という隠語でよんで食べていたそうです。

てっぽうの刺身を縮めて「てっさ」。
てっぽうのチリ(鍋)を縮めて「てっちり」。
大阪人はシャレ好きですね。

そんなフグには旨味成分たっぷり! グルタミン酸イノシン酸と呼ばれる旨味成分が豊富に含まれています◎ だから鍋や雑炊があれだけ美味しいんですね!
ちなみにフグの皮はコラーゲンがたっぷり! コラーゲンはシミやしわを防ぎ、肌にハリと弾力をもたらすので乾燥しがちな冬にぴったりですね。

活きのよいフグの見分け方ですが、目のあたりをこすると目を瞑(つむ・つぶ)るかどうかでわかるそうです。

 

続いてはヒラメです!

うらがえし~

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天然のヒラメと養殖のヒラメの見分け方は、裏返しにしたら分かります。
真っ白なら天然、白黒のパンダ模様になっていたら養殖なんです。
これはパピロームという腫瘍が原因だそうで、小さいころの生育環境など理由は諸説あります。
(現在、白黒にならないよう、養殖技術も進化しています)

天然はもちろん美味しいですが、煮付けにするときは養殖の方が脂が乗っておいしかったりもします。

オススメ料理は即席昆布締め!
ラップにヒラメの刺身と塩昆布を適量入れます。ぎゅーっと絞って、冷蔵庫で1時間放置。すると、塩昆布の旨味が移って即席の昆布締め完成です。ご飯の上に乗っけてお茶漬けにしてもいいですね。
ヒラメや白身のお刺身が余ったらぜひチャレンジしてみてください!

 

そして最後はホウボウです。

子どもが食べると

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ホウボウの頭は固く、また、浮き袋を鳴らして鳴き声を出すので、

「頭の骨が固くなるように」
「夜泣きをしないように」
「一生食べ物に困らないように」

と願いを込めて、昔から赤ん坊のお食い初めに食べられました。

冬から春にかけて美味しいホウボウ。釣り人のみなさんなら、アマダイに混じって釣ることも多いかと思います。
タンパク質豊富なのに脂も乗っていて、その脂質はEPAやDHAが含まれるので血をサラサラにしてくれる。赤ちゃんだけじゃなく大人にもオススメなんです。

オススメの食べ方は煮こごり!
ウロコとぬめりを落として、じっくりと醤油・みりん・酒で煮込みます。翌朝、煮汁がゼリー状に固まったところをいただくと……至福のひと時!
熱燗・日本酒のアテにも最高ですね。

 

2月の旬魚いかがだったでしょうか?
実は今回書ききれなかった旬の魚がいまして、なんと秘伝のレシピも教わってきました! 次回釣ってきた写真も合わせてお伝えしたいと思います。

それではまた! じゃあねー。
(書いていてお腹空きました)

 

レポーターREPORTER

さかなのおにいさん かわちゃん
プロフィール:さかなのおにいさん かわちゃん
1990年大阪生まれ。さかなたちの“おかしな”生態を書籍やメディアで伝えることで、子どもの好奇心を育てる活動をしている。テレビ東京「シナぷしゅ」や釣り番組・情報番組に出演中。
著書に「ツッコミたくなる おさかな図鑑(ワニブックス)」「全国クセすご水族館図鑑(中央公論新社)」など。SNSの総フォロワー数70,000人以上
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