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こんにちは! フィールドスタッフの井上(イノォ)です。今回は、離島で釣りと観光を満喫し連休をのんびり過ごすという旅のお話しです。
最近は忙しい時期になると、土日の休みが潰れて釣りに行けない日が多く、連休ならなんとか休めて釣りができる? …といった具合です。しかし実際は、連休は家族サービスが気になるところ…。ならば、旅行に出掛けてあわよくば釣り! といった発想で思いついたのが「離島の旅」。これなら釣りも家族サービスも両立ができそうです。
時間に制約はあるものの、いつもと違う所で自然に囲まれての釣りなら、より一層楽しめ一石二鳥なのでは? そんなわけで今回私が訪れたのは、自宅から少し距離はありますが、愛媛県松山市に位置する離島の「中島(なかじま)」という場所。そんな離島の釣り旅を、早速ご紹介していきましょう。
みかん畑に囲まれ、釣り人にも人気な離島「中島」
中島は愛媛県松山市に属する離島で、忽那諸島(くつなしょとう)最大の島だそうです。今回は車ごとフェリーに乗って島へと渡りました。
松山市の中島汽船を利用し、三津浜港から高浜港を経由して1時間15分ほどで中島の大浦港へ到着。青い海とみかん畑に囲まれた島は、澄んだ空気とみかんの葉の香りがとても清々しい島でした。残念ながら、今回は山々がオレンジ色に染まる時期ではありませんでしたが、いつかその時期に訪れてみたいと思えるほど、たくさんのみかん畑に囲まれていました。
そんな中島は、夏の海水浴シーズンにトライアスロンで大変賑わう島でもあるそうです。また、釣りに関しては、初心者の方でも釣りがしやすい漁場が多いのも島の特徴です。サビキ釣りやルアーフィッシングなどが盛んだそうで、近年はメバリングやアジングで訪れる方も多く、人気の離島。寒い季節には大きな魚がねらえるのも魅力的です!
観光ついでに(?)下見を兼ねて島内をドライブ
島内は県道を利用して一周23kmほどの距離。お茶畑やビーチなどロケーションもよく、山から見下ろすビューポイントは最高です。そして、釣りの下見で訪れた3つの魚港は連休でも混雑することなくのんびりとした釣り場でした。私はフェリー乗り場の「大浦港」と「神浦港」を下見したのち、最後は反対側にあたる「西浦港」をドライブがてらにチェックしました。
私が初めての場所で釣りをするにあたって大事にしていることは、実際に足を運んで自分の目で見ることです。とはいえ難しいことではなく、地元の釣り人がいる港内を回って、どんな魚が見えるか? をチェックするだけです(笑)。そのほか、潮通しがよいところや浅場と深場が隣接しているところ、ライト(常夜灯)の位置などを見ていきます。あとは砂地や藻などの有無も見ています。
デイゲームをするにあたって大事なことは「日陰のチェック」です。デイゲームでは「日陰がどこにどれだけできるか?」を知っておくことが重要だと思っています。
なぜかというと、ターゲットとなる魚は身を隠すために陰となるところに多く集まるからです。係留している船の下や人工物の陰、または海底の起伏付近にある海藻の陰などに身を寄せています。陰が多いと魚がいる確率も高まるのです。また山などに囲まれていれば、朝夕のマズメ時にたくさんの陰ができ、デイゲームでのポイントを選びやすくもなります。
とはいえ、いろいろ考えても外してしまうことも多くあるので、とにかくやってみるのが一番! 最終的には魚がいるのかが重要ですね。釣りは自然が相手であり難しい面がありますが、とくに今回のような旅ついでの釣りの場合は、「釣りは遊び!」という気持ちでよいのかもしれませんね。
旅途中の釣りは手軽に!
夕マズメねらいで楽しんだライトゲーム
旅行と釣りを両立させるとなると、軽装で手軽に楽しめる釣りモノが最優先となります。今回の釣りでは、足場のよい漁港内や堤防で楽しめ、キャストできれば誰でも釣りが可能なライトゲームをチョイスしました。
ちなみに、ライトゲームは手軽な反面、あまりに風が強いと途端に難しくなり、釣りができないというリスクもあるので天候次第の釣りモノです。
今回はジグヘッドにワームだけといった、シンプルな「ジグヘッド単体」で楽しみました。比較的小さな魚をねらう釣りですが、繊細な釣りで奥深さもあり、私自身とても好きな釣りです。ときには大きな魚も釣れることがあるのがまた面白い! 一般的にターゲットはアジやサバ、根魚など豊富で、いろいろな魚が相手をしてくれますが、ジグヘッド単体で釣れてくれれば何でもオッケーです。
結局今回は、下見をした漁港のうち、宿から近い「神浦港」を選びました。港の入り口は潮通しがよく砂地で、直線的に漁港の奥に潮が当たる地形の漁港です。
まずは夕マズメをメインにデイゲームから開始! 癒しのカサゴにマズメのアジと短時間ですがライトゲームを堪能。そして暗くなり始めたころにはメバルも登場と、離島ならではのフレッシュな釣りを楽しみました。もちろん、これだけでは収まらず(笑)。食事後の空き時間に再び訪れるとメバルが連発!
この島はとくにメバルが多いようで、季節的なこともありアジを探すのが大変な状況でした。やはりメバルの群れが多い場合はアジが避けて移動するか、レンジを変えたり、散らばってシブくなってしまうといったことが考えられます。終始ポイントやレンジを変えてアジを探してみましたが、残念ながらこの日アジはボトム付近で釣れた1尾のみ…。もう少しアジを釣りたかったと後ろ髪を引かれながら、釣りを終えました。とはいえ、離島ならではのフレッシュな釣りは、とてもストレス発散になりましたよ。
釣りのあとは食事が美味しい!
実は一番の楽しみだったり!?
今回の旅のお宿は「THE BONDS(ザ ボンズ)」さん。島の中でも特段おしゃれな宿にお世話になりました。なかでも夕食前に支配人さんと女将さんが挨拶に来てくれて、会話を楽しんでから食事というスタイルが印象的でした。そして、楽しみにしていた食事のメインは「タイしゃぶ」。島で獲れた新鮮な魚と野菜を美味しくいただきました。もちろんシメは雑炊でしたよ。
そのほか大エビの刺身にホタテの炙り、かぼちゃのスープと大満足。しかも食後のデザートにはお手製のみかんジュレまで出てきました。すっきりとした甘さに加え、ドライフルーツの甘酸っぱさが最高でした。さらに、翌日の朝食もバランスがよく、とても美味しい食事のラインナップに心もお腹も満たされました。
こちらのお宿では、釣り目的で宿泊されるお客さんも多く門限もないので、釣りに出掛けたい場合は伝えておくと玄関を開けておいてくれます。そんな釣り人にも優しいお宿にお世話になり、食事も釣りも存分に楽しめたよい旅となりました。またいつか、中島にアジングメインで遊びに行きたいと思います!
今回は釣りをメインに離島で連休を楽しんだ旅でした。今後もまだ行ったことのない離島を訪れ、自然に囲まれながら旅をし、いろいろなことに触れながらよりたくさんの離島で釣りを楽しんでみたいと思っています。ぜひみなさんも離島での釣り旅を楽しんでみてはいかがでしょうか? 私はどっぷりハマってしまいました(笑)。
では、また次回の離島の旅でお会いしましょう!
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レポーターREPORTER
休みの日も家でのんびり過ごせない昭和のアラフォー世代。人なつっこい笑顔と誰とでも仲良くなれる性格とは裏腹に、ライトソルトをメインにワカサギ釣りまでこなすマルチなハヤブサフィールドスタッフでもある。『イノォさん』の愛称で親しまれ、関西圏を中心に週末の釣りを存分に楽しむ生粋のサラリーマンアングラーだ。