知って得する!川田一輝のお魚あれこれ No.110 タラコの親はホラーなママ!?

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こんにちは! 最近食欲が止まらない「さかなのおにいさん」かわちゃんこと川田一輝です。

というのも、ふるさと納税で明太子がたくさん届きまして、白米と明太子のラリーが永遠に続いてしまうのです。なんでこんなに美味しいのか。もう食べられない…と思ってからのお茶漬けも最高! ついつい、たらふく食べちゃう!

そんな明太子、タラコから今日はみなさんにご挨拶があります。

いつも母がお世話になってます

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おにぎりの具材でも大人気! 和食に欠かせないタラコ。江戸時代の前期にはすでに食べられていた記録が残っています。1900年台初頭の料理本には「どこの塩魚店の店頭にも並んでいた」と書かれており、当時の人は酢をかけて食べていたそうです。

現在は北海道白老町の虎杖浜が有名な産地となっており、北信越地方や北海道では「紅葉子」と呼ばれたりします。

そんなタラコの「母」とは……?

うちの子がお世話になってます

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タラコの母はスケトウダラ!
日本近海ではマダラ、スケトウダラ、コマイの主に3種類が生息しています。基本的にタラコとして食べるのはスケトウダラ、人によってはスケソウダラと呼んだりもします。ちなみにマダラは白子がとても美味しいです。

雪のように白い身、また雪が降る時期に美味しいことから漢字で書くと「鱈」と命名されたそうな。
そんなタラの習性からこんな言葉も生まれました。

タラのお腹で「たらふく」なんです

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タラはなんでも食べます!
小さいころはプランクトンを食べますが、成長していくにつれて、貝やタコ、イカ、エビやカニ、小魚などなんでも食べるようになります。あまりにも大食漢で、お腹もでっぷり膨れていることから、たくさん食べることを表した「たらふく食べる」の語源にもなりました。

ただあまりにも食べすぎて、実はこんな事件も!?

お母さん……エサじゃなくて僕ですよ!

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子どもまで食べちゃうのーーー!?
何でも食べ過ぎて、お腹を開いたらタラの卵や稚魚を食べてることもあるそうです。食欲ありすぎるのも問題! どんな親やねん!

ただ人間からしたらタラは高タンパク低脂肪のヘルシーな食材、ダイエットにもぴったりです。ほぐれやすく消化がよいので、胃腸が弱ったときにもおすすめですよ!

でも、、、こんなママはいやだ~~!! タラコのしょっぱさはタラコの涙なのかもしれない……。そんなことを思いながら今日も白ごはんが進むのでした。おしまい!

 

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レポーターREPORTER

さかなのおにいさん かわちゃん
プロフィール:さかなのおにいさん かわちゃん
1990年大阪生まれ。さかなたちの“おかしな”生態を書籍やメディアで伝えることで、子どもの好奇心を育てる活動をしている。テレビ東京「シナぷしゅ」や釣り番組・情報番組に出演中。
著書に「ツッコミたくなる おさかな図鑑(ワニブックス)」「全国クセすご水族館図鑑(中央公論新社)」など。SNSの総フォロワー数70,000人以上
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