知って得する!川田一輝のお魚あれこれ No.11 夏のイサキはタイより美味いっ!でもしかし…
異名はなかなかに恐ろしい

illust_川田一輝

お魚大好き「かわちゃん」こと川田一輝さんがお届けする、ほのぼのイラストコーナー!
第11弾となる今回は、なぜか恐ろしい異名を持つ「イサキ」のお話。 では、どうぞ~!

 

夏のイサキはタイをも凌ぐ美味さ。しかし和歌山での別名は「鍛冶屋ゴロシ」
その物騒な名前の由来とは…?

イサキのあだ名や由来

01_イサキ

「磯のタテジマ王子」、
「イサ」は磯を「キ」は魚で「イサキ」など、名前の説は多数あります。

夏のイサキはタイより美味い

02_夏はタイより美味い

イサキはこれから夏が旬の魚!
塩焼きにアクアパッツァ など、夏は脂がのってタイより美味しい白身といわれる時期。

小さいころはウリボウ

03_小さいころはウリボウ

幼魚は黄色の縦縞模様がイノシシの子に似ていることから、「ウリボウ」「イノコ」など呼ばれます。

ちなみに中国では、背ビレの棘が3~4本鋭く立ち鶏のトサカに似ているところから、
「鶏魚」とも呼ばれています。

物騒な別名「鍛冶屋ゴロシ」

04_アサシンの異名

イサキは骨がめちゃくちゃ硬い!!
その昔、和歌山にイサキの骨がノドに刺さって死んだ鍛冶屋がいたので、和歌山では「鍛冶屋ゴロシ」と呼びます。

「イサキは北向きで食べろ」
喉に刺さって北枕でバタンとそのまま棺桶に入れるように…と、こちらも物騒。

現在でも喉にイサキの骨が刺さって手術を受ける患者がいるそうです。
みなさんも食べるときは気をつけてねー!!

 

レポーターREPORTER

さかなのおにいさん かわちゃん
プロフィール:さかなのおにいさん かわちゃん
1990年大阪生まれ。さかなたちの“おかしな”生態を書籍やメディアで伝えることで、子どもの好奇心を育てる活動をしている。テレビ東京「シナぷしゅ」や釣り番組・情報番組に出演中。
著書に「ツッコミたくなる おさかな図鑑(ワニブックス)」「全国クセすご水族館図鑑(中央公論新社)」など。SNSの総フォロワー数70,000人以上
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