お魚大好き「かわちゃん」こと川田一輝さんがお届けする、ほのぼのイラストコーナー!
第28弾となる今回も川田さんのアイデアで始まった、あいうえお順にお魚を紹介する連載! では、どうぞ~!
五十音順にさかなをご紹介! 題して…『あ・い・う・え・おさかな』。
前回からシリーズでお届けしています。さて、どんなお魚が登場するでしょうか?
今回は【カ行】のお魚です!
カエルアンコウ
泳ぐというより胸ビレで海底を歩くさかな。
普段は岩や海藻に擬態する、ダイバーに人気のさかなです。
頭にエスカと呼ばれるヒラヒラの擬似餌がついていて、エビや小魚を呼び寄せてパクリッ! 魚類No.1級のスピードで捕食! 釣りをするサカナなんです。
日本には約12~15種類いるのですが、同じ種類でも色や模様が異なるため、同定するのが大変難しいっ!!
キンギョ
フナの突然変異から生まれた金魚(キンギョ)!
中国では「チンユイ(お金が余るの意)」と同じ発音なので、金運アップ! 縁起のよい魚と言われています。
オスのキンギョは人間でいう思春期になると、エラや胸ビレの根元に白いニキビができます。これを「追星(おいぼし)」といい、基本的にオスだけにできるので性別の判断もできます。
クロダイ
関西ではチヌの方が馴染みがあります。
かつて茅渟(チヌ)の海と呼ばれていた大阪湾に多く泳いでいたのでチヌといわれたそうです。
(チヌ神社もありますよ!)
マダイと比べると成長が遅く、1年で体長12cm、 5年で26cm 、9年で40cm…、50cm以上は年無しと呼びます。
性別のはっきりしない期間を経て、みんなメスに性転換するさかなです。雑食でエビやカニ、小魚、貝類、虫、コーン、ちなみにミカンやスイカも食べます。
ゲンゴロウブナ
本来は 琵琶湖 しかいない固有種。今や日本はおろか、台湾や韓国にまでいます。
ヘラブナは大正時代初期に、体高の高いゲンゴロウブナを品種改良して生み出されました。
ヘラブナは植物プランクトンを食べますが、ゲンゴロウブナは雑食です。
ちなみに、こんな昔話も残っています。
…昔、漁師をしていた源五郎が、琵琶湖のほとりで女性を助けます。助けた女性を源五郎は嫁に迎えますが、その正体は実はフナでした。
正体を知られ琵琶後に姿を消した嫁を追い、水に飛び込んだ源五郎自身も、気づけばフナになってしまい…。
それ以降、大きなゲンゴロウブナが琵琶湖にみられるようになりましたとさ…。
愛のストーリーなのか、ホラーなのか!?
コバンザメ
サメとはいいつつも、じつはスズキの仲間!
背中についた小判(コバン)に似た吸盤でクジラやジンベエザメ、ウミガメにくっついてエサのおこぼれをもらいます。
ときどき、自分のくっついた相手に食べられてしまうお茶目さんでもあるんです。
ここでワンポイントレッスン!
一生使うことない知識だと思いますが、もし体にコバンザメが吸い付いたら、ゆっくり前に押し出すとポンっと取れますよ!
もしもの時に役立ててくださいねー! (いつ?)
いかがでしたか?
実は! この『あ・い・う・え・おさかな』をまとめた、「あいうえおさかな お風呂ポスター」が完成! お風呂が水族館に…。
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レポーターREPORTER
1990年大阪生まれ。さかなたちの“おかしな”生態を書籍やメディアで伝えることで、子どもの好奇心を育てる活動をしている。テレビ東京「シナぷしゅ」や釣り番組・情報番組に出演中。
著書に「ツッコミたくなる おさかな図鑑(ワニブックス)」「全国クセすご水族館図鑑(中央公論新社)」など。SNSの総フォロワー数70,000人以上
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