FISHFRIENDS×HEATコラボ企画 アユは怒らせて追わせる!?
「友釣り」の魅力から最高の食べ方まで

記事提供:フィッシュフレンズ【FISHFRIENDS】

「アユの友釣り」はいろいろな釣りのなかでも少し変わった世界だと思います。エサを食わせるわけでもなく、ルアーで反射的に誘うわけでもない。アユの縄張り意識を利用して、縄張りに侵入したアユに体当たりさせるそんな釣りです。

魚を怒らせて釣る「アユの友釣り」の魅力

初めて聞いた人は「そんな釣りが成立するのか?」と思う人が多いと思います。しかし、実際には全国に熱狂的なファンがいるほど人気の釣りです。私も最初は半信半疑でしたが、一度魚が掛かった瞬間、その印象は180度変わりました
川の中で泳ぐオトリアユが急に暴れた瞬間、その直後に竿がギューンと絞り込まれるあの感覚は、ほかの釣りにはなかなかありません。魚との駆け引きというより、川全体と勝負をしているような気持ちになります。

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さらに、日差しを浴びたアユは黄金色に輝き、まるで川魚とは思えないほど上品な姿をしています。釣ったアユをタモに収めた瞬間の美しさは何度見ても飽きないです。正直なところ、友釣りはお金も手間もかかる釣りです。しかし、その手間を含めて楽しむ釣りだと、私は感じています。
朝早く川へ向かい、冷たい流れに立ち込み、掛かったアユの香りを嗅ぐ。その一連の流れこそが夏の風物詩ではないかと思うのです。

アユの気持ちになって楽しむ友釣りの基本

まずは必要な道具をそろえよう

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友釣りは専用の道具が多く特殊なため、一見すると難しそうに感じるかもしれません。渓流釣りや堤防釣りに比べて必要な道具が多く、基本となるのはアユ竿をはじめ、引舟(曳舟)、タモ、アユベルト、友舟用品、アユタビなどが必要です。

とはいえ、最近は初心者向けのレンタルタックルセットも充実しています。最初から高級品をそろえる必要はありません。

アユの気持ちになって川を読む

道具がそろったら、次に大切なのは川の状況を読むことです。アユは石に付いたコケを食べる魚のため、「磨かれた石が多い場所にはアユがいる可能性が高い」、逆に「石が泥を被っている場所はアユが少ないことが多い」というのが重要なポイント。
ねらう場所としては瀬肩、瀬の芯、流れ込み周辺などが定番で、とくによい石が入っていて、ほどよく流れが効いている場所は期待できます。

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初心者がやりがちな失敗のひとつが、オトリを無理に操作しようとすることです。アユは生き物なので、自ら泳ぐ力を持っています。必要以上に動かし過ぎると不自然な泳ぎになってしまううえ、弱る原因にもなります。川の流れに合わせながら、自然に泳がせることを意識しましょう。すると、縄張りを持つアユが「何だあいつは」と飛び出してくる可能性が高まります。

また、朝一番だけがチャンスというわけではありません。真夏は昼前後にアユの追い気が高まることもあります。川に立ちながら、アユが跳ねる様子や群れの動きをよく観察し、その日の状況に合わせてねらうことも大切です。

結局のところ、上手な人ほど慌てません。川を見て、石を見て、流れを見ている。釣りというより半分は観察であり、その時間すら面白く感じ始めたら、もう立派な友釣り好きになっているはずだと私は思います!

釣ったアユを美味しく味わう鮮度管理と食べ方

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せっかく美しいアユを釣ったなら、美味しく食べたいですね。実はアユは持ち帰り方で味が大きく変わる魚です。釣れたアユは引舟の中で生かしておき、帰る直前に締めるのが基本で、弱ったアユを長時間放置すると身質が落ちてしまいます。私の場合は帰る前に氷を入れたクーラーを準備し、アユを静かに冷やして持ち帰るようにしています。アユは身が柔らかいので乱暴に扱わないことが大切です。
そして、アユ最大の魅力の1つが独特の香りで、スイカやキュウリにたとえられることもありますが、実際にはアユ特有の上品な川の香りです。この香りを残すためにも鮮度管理は重要なのです。

食べ方としてはやはり「塩焼き」が王道!!! 串を打ち、アユが泳ぐ姿になるよう焼きます。パリッと焼けた皮をかじると、まず香りが広がり、そのあとに上質な脂と旨味がやってきます。とくに友釣りサイズの20cm前後のアユは骨まで柔らかく、頭から尻尾まで食べられることが多いのが特徴です。

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もう1つおすすめなのが「アユ飯」です。焼いたアユをほぐして炊き込みご飯にすると、これがまた実に美味い。家族から「また作ってほしい!」と言われる率が高い料理です。
このように、“釣る楽しさ”と“食べる楽しさ”の両方を味わえることが、アユ釣りの大きな魅力です。釣ったアユを囲みながら一杯楽しむ時間まで含めて、アユ釣りは完成すると私は思います。

アユの友釣りは、「ベテランしかできない」「道具代が高い」「難しそう」と思われがちな釣りです。確かにほかの釣りにはない独特な部分もありますが、最近は初心者向けの体験教室レンタルタックルを用意している河川も増え、以前より気軽に挑戦できる環境が整っています。

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実際に川へ立ってみると、最初からたくさん釣れなくても十分に楽しめることに気付くはずです。川の流れを感じ、オトリが自然に泳ぐ姿を眺め、ようやく1尾を掛けたときの感動は、友釣りならではの魅力。そして、自分で釣った天然アユを塩焼きにして味わう時間は、「今年も夏が来たなぁ」と実感できる格別のひとときです。

もし夏の川を見て少しでも興味が湧いたなら、ぜひ一度、「アユの友釣り」を体験してみてください。毎年多くの釣り人が川へ通う理由も、きっと実際に竿を出せば分かるはずです。アユの友釣りは、魚を釣るだけではなく、夏の川と向き合い、その季節を存分に味わえる釣りなのです。

企画・記事協力:FISHFRIENDS


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レポーターREPORTER

プロフィール:浜崎 鮎

島根に住んでいます。アユの解禁日になると、毎日のようにアユ釣りを楽しんでいます。