初めまして。東京都在住の川崎芳美です。
幼少期から家族で釣りをしていて、現在は1人でも釣りに行く釣り好きになってしまいました。釣ったお魚はすべて美味しくいただいています。
今回は真夏に1人で、東京湾の「LT(ライトタックル)アジ」に行ってきました。最近のマイブームはカワハギ釣りなのですが、なぜアジ釣りに行ったかというと、友人の子(小学1年生)が1人で私の家に泊まりに来てくれるので、釣りたてで新鮮なアジを一緒に楽しく料理しようと思ったから…。アジは誰もが知っているお魚。さばきやすく、そして、初心者・子どもでも手軽に始められる釣りとして有名ですよね。私もよく子どものころに家族で出掛けていた釣りがアジ釣りでした。
そんなワケで船からサビキでアジを釣るLTアジという釣り。船宿さんによっては午前船・午後船に分かれていて、1年中楽しめる釣りモノであるうえ、乗船料もお手頃です。ほとんどの船宿さんに500円ほどでレンタルタックルもあります。また、女性割引の船宿さんも多くあります。近所のスーパーでも必ずと言ってもいいほど売られている身近なお魚「アジ」を釣る、手軽な釣りなんです。
今回はそんな船のアジ釣りと、釣ったあとのお楽しみを紹介しましょう。
事前に船の予約をして、電車で船宿へ
船宿さんは予約なしでOKのところもありますが、満船になる場合がありますので、基本的には事前予約をしましょう。その際にタックル(釣り道具)をレンタルするのか自前で持ち込むのかを伝えておくと、当日の受付がスムーズに進みますよ。私はいつも自前のタックルでトライしています。そのほか、ビシカゴ・仕掛・天秤に魚バサミやタオルといった、釣りに必要な道具があると便利です。
船酔いをする方は酔い止め薬の準備も忘れずに。私は過去に、酔い止めを服用し忘れて終始気分が悪いことがありました…。また、暑い時期は日焼け止め・帽子・飲み物も忘れずに、必ず準備しておきましょう。
この日は朝7時に出船でしたので、それまでに受付を済ませておきました。
出船すると1時間くらい沖へ走ります。東京湾は羽田空港を利用する飛行機の離発着が見え、そのうえ飛行機がとても近くを飛んでいるのでアトラクション気分を味わえます。そしてさらに走ると、ゲートブリッジや海ほたるが見えてとても景色がいいんです。遊覧気分で1時間があっという間ですよ。友人の子がもう少し大きくなったら一緒に来れるのにな……と思いながら、アジのいるポイントへ走りました。
当たればカンタン!
船長の指示を守って好釣果
プチ遊覧ののち釣りのポイントに到着したら、いよいよ釣りを開始します。
カゴにコマセというエサ(イワシのミンチ)を8割ほど詰めて、船長の指示するタナ(この日は底から1.5~3m。ポイントによっては底から5mまで探りました)に仕掛を落とし竿をシャクルと、カゴからコマセが出てアジが寄ってきます。海中に広がるコマセの中に仕掛を同調させて、アジがパクっと釣りバリに掛かれば巻き上げるといった具合です。
ほとんどの場合、とてもカンタンに釣れることの方が多いのですが、ごくまれに渋い日もあります。終始コマセを撒き続けても音信不通…。日焼けと筋肉痛だけが残る日を、私も経験したことがあります。そんな渋いときは船長さんや中乗りさんが丁寧に教えてくれるので、分からないことは何でも聞いてみましょう。
基本的に安定して釣れる釣りモノであるLTアジ。子ども連れのファミリーフィッシングにもオススメです。
ちなみにこの日は、8時過ぎから釣り始めて3時間ほどは船中アタリなし…。船長が必死に釣れる場所を探してくれました。「釣れなかったら今夜の晩ご飯はどうなるのかしら…(汗)」と、釣りたい一心で頑張ってコマセをフリフリ。11時ごろからやっとアタリが出始め、嬉しいことに私が船中ファーストヒットをいただけました。
船長の指示ダナをゆっくり丁寧に探り、ハリスはやや細い1号を使用していたのがよかったようです。渋い時間帯はベタ底からゆっくり竿を上げていくのがコツ。これを「聞き上げ」といいます。釣れない焦りからこの聞き上げが早くなりがちですが、釣れないときこそゆっくりがイイんです。結局この日は最終的に40尾を釣り、竿頭をゲットすることができました。嬉しかった半面、たくさん釣れたために電車釣行の私は帰宅するのに一苦労でしたが…(笑)。
帰宅してからのお楽しみ!?
子どもと一緒に調理するアジ料理
船宿さんからの帰宅に時間がかかりバタバタとしてしまいましたが、帰宅後、タックルやクーラーボックスを玄関に置きすぐに友人の子を迎えに行きました。子どもを連れて家に戻ってくると、早速「この箱は何が入ってるの~?」とクーラーボックスを開け、たくさんのアジに驚いてました! それはそうですよね。アジは食べたことがあっても、実際に生で見たことは(恐らく)ないでしょうし、氷いっぱいのクーラーボックスも珍しいですから。
子ども用の包丁を100円均一ショップで購入していたので(100円と思えないくらいよく切れてビックリ!)、初めて触る生のお魚を自分の思うままにさばいてもらいました。氷締めしているアジが冷たくてヌルヌルしているのにさらに驚いたようです。
最初は触ることに抵抗があったようで「うわぁ」と声を漏らし、触る度にこまめに手を洗っていましたが、時間が経つにつれ慣れ少しずつ触れるように。そして、魚を切ってお腹の中を見てみたり、しまいには「目をくり抜いてみたい!」なんて……もちろんしていませんが(笑)。ウロコを取り3枚におろしているときに、ちょっとだけケガをしてしまったものの、無事にアジのお刺身を作ることができました。
最終的に時短のため、私が3枚におろしにして友人の子がピンセットで丁寧に中骨を取り、アジフライの下ごしらえを。衣を付ける工程はおままごとの延長のようで、小麦粉つけて卵にくぐらせパン粉をつけるまでの流れを、楽しく1人でやってくれました。そして私が揚げたあと、熱々のアジフライを2人で食べたのでした。
釣りたてのアジのお刺身にアジフライ。初めてさばいたからすごく小さくなってしまいましたが、2人で料理してとても楽しめました♪ 「また美味しいお魚を食べたい!」と言ってくれ、友人夫婦からも「貴重な経験をありがとう!」とも言ってもらえたアジ釣りの晩。もう少し大きくなったら今度はぜひ2人で釣りに行って、また美味しいアジ料理を楽しみたいと思います。
船釣りは乗船の予約から道具の準備、うまく釣る方法など、慣れないとはじめは難しさがあります。しかし、釣れると嬉しいこともたくさん! とくに船釣りのなかでも「アジ釣り(LTアジ)」は、やっぱり釣ったあとの料理が楽しいですね。
ぜひみなさんも船のアジ釣りとお料理に挑戦してみてください!
レポーターREPORTER
鹿児島県出身
幼少期に家族と釣りをしていたことがきっかけで自身も釣り好きに。週末は1人でも釣りに行くOLアングラー。好きな釣りモノはカワハギ・アジ・キス・テナガエビ・タチウオ(ジギング)・オニカサゴ…などなど。そのほかにもいろんな魚種にチャレンジしている。夢はクロマグロを釣ること。