どうも! 小学2年生から何も変わっていない進化のない人間!
「さかなのおにいさん」かわちゃんこと川田一輝です。いまだにお菓子とゲームが好きです!!
僕みたいに小さいころから何も変わらない生き物のことを「ネオテニー(幼形成熟)」といい、人間やウーパールーパー(メキシコサンショウウオ)が当てはまります。
今回紹介するのはその真逆の生き物、一生の中でめっちゃ変化するクラゲの話をしたいと思います。
みんなは知ってる?ぼく、クラゲの一生
クラゲはふわふわ漂う、プランクトンの一種。脳や心臓、血管もありません。その代わりに神経が張り巡らされていて、刺激に反射して行動しています。
今回はミズクラゲを例に、一生をざっくり追ってみましょう。
クラゲの一生、スタートはプラヌラ!
オスメスの有性生殖によって生まれた卵から、プラヌラという幼生で誕生します。プラヌラになると、ふわふわ海の中を泳いで岩や貝殻などにピトッとくっつきます。
するとクラゲの姿に……?
まだクラゲにならないよ。ぼくポリプ!
なんか思ってたんとちゃう形になります。これがポリプ。
イソギンチャクのような形になり、流れてきたプランクトンを触手を使って捕食しながら大きくなります。
しばらく大きくなると、体にくびれが出てき始めます。すると、みんなの知ってるクラゲの姿に……?
まだまだクラゲにならないよ。ぼくストロビラ!
もっと違う形やーーん! これがストロビラ。
ストラビラは無性生殖を行い、どんどんと体のくびれを深くしていきます。一つ一つのお椀状になったある日、ぽこんっと分裂して! ついに……!?
ん~まだクラゲじゃないですね。ぼくエフィラ!
まだクラゲならんのかーーい! これがエフィラ。
お椀のように見えた一つ一つがストロビラから分裂して、海へと旅立ちます。
桜の花びらのような可憐な見た目でヘコヘコ泳ぎながら、真ん中の「飛び出した部分=口」からたくさんのプランクトンを食べて大きくなります。
そして、今度こそ、なんと、ついに……!?
ようやくですわ!!ぼくクラゲ!
待ってたよーー! 待望のこれがクラゲ。
エフィラは1週間ほどで1cmほどのクラゲになります。
稚クラゲから親クラゲ(メデューサ)になり「有性生殖=卵」を産みます。ミズクラゲの一生はこんな感じで、1年ほどでお空(天国)へ旅立ちます。
まとめるとこんな感じ!!
クラゲの一生!こんな感じ!!
「最後はお空へ旅立つ」と言ったのですが、正直な話海に溶けてなくなります。
人間はあまり変化を好まないですが、クラゲの一生はこんなにも変化と変身の連続!
僕らもクラゲに見習って変化していきましょう!
それではまたねー!
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レポーターREPORTER
1990年大阪生まれ。さかなたちの“おかしな”生態を書籍やメディアで伝えることで、子どもの好奇心を育てる活動をしている。テレビ東京「シナぷしゅ」や釣り番組・情報番組に出演中。
著書に「ツッコミたくなる おさかな図鑑(ワニブックス)」「全国クセすご水族館図鑑(中央公論新社)」など。SNSの総フォロワー数70,000人以上
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