知って得する!川田一輝のお魚あれこれ No.113クロダイが意外なアレで釣れる!?

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こんにちは! もうすでにこんがり日焼けしている、「さかなのおにいさん」かわちゃんこと川田一輝です。

釣りをしていると年柄年中日焼けしているんですが、日差しの強さが本格的な夏を感じる季節になってきました。夏といえばみなさんは何をイメージしますか? 海水浴、花火、夏祭り、ラムネ、カブトムシなど……。
今日は夏といえばの「アレ」が大好きなさかな、クロダイをご紹介します。

クロダイの意外なギャップ!?

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クロダイはタイの仲間
タイ科の大型魚としては珍しく、浅瀬にもやってくるクロダイ。川も上ってくることから能登の方では「川鯛」とも呼ばれます。
マダイとは近いようで違うところもたくさんあり、マダイはメスからオスに性転換しますが、クロダイはオスからメスに性転換するんです。

汚染にも強いので大阪湾など工業地帯の湾奥にも数多く生息します。そのため釣り人に大人気!

チヌ釣りいうたら関西人の嗜みやで!

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関西などでは別名「チヌ」と呼ばれます。
大阪湾は昔「茅渟(チヌ)の海」と呼ばれていました。神武天皇東遷の折、傷ついた兄の五瀬命が近くの「山の井」で血を洗い、海が血で染まり「血の沼」となったことが由来と言われています。

(出典:泉南市観光ガイド 恋するせんなん より)

大阪の泉南市にはその名も「茅渟神社(ちぬじんじゃ)があり、チヌ釣り愛好家が供養と釣りの安全を祈願し全国から訪れます。
釣りのように引くおみくじなど、釣り人なら一回は訪れたくなる、楽しみながら大漁祈願できる神社です。

それだけ人気なクロダイ(チヌ)釣り、とくに大型のものは一味違います!

駆け引きも面白いクロダイ釣り

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クロダイ(チヌ)釣りの醍醐味は重たく力強い引き!
フカセ釣りやルアーでのチニング、和歌山では紀州釣りなど、いろんな釣り方でファイトを楽しめます。

特に50cmを超えるものは、大きくなるのに20年近くの歳月がかかると言われていることからリスペクトを込めて「年なし」と呼ばれます。それだけ大きくなれたということは警戒心が強く仕掛も見切られるため、なかなか釣り人の思うように釣れてはくれません。

そんな警戒心が強いクロダイですが、意外なエサであっさり釣れちゃったりもします。それは……!?

スイカには目がないねん~!!

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まさかのスイカ! 食べるんかーい!!
生魚になるとカニやエビ、甲殻類から小魚や虫、果てはスイカやコーン、みかんなど、幅広い食性でなんでも食べます。
とくにスイカをマキエやサシエに使うことで他の魚が釣れることを避けられることから、能登の方では釣具屋さんでスイカがエサとして売られています。

僕もスイカ大好きなので海水浴で流れてきたら食べてしまいそうですが、能登の方では釣られてしまうこともあるかもしれないので気をつけます!
みなさんもこの夏、スイカを食べる際はクロダイのこと思い出してくださいね。じゃあまたね!

 

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レポーターREPORTER

川田 一輝
プロフィール:川田 一輝
1990年大阪生まれ。さかなたちの“おかしな”生態や海の大切さをイラストや歌で伝え、子どもの好奇心を育てる活動をしている。テレビの釣り番組や水族館でさかなを解説したり、ラジオDJ・声優としても活躍中。
初の書籍「ツッコミたくなる おさかな図鑑」は重版。SNSのフォロワー数合計50000人以上(2021年現在)
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インスタグラム:@kawayanfishing (https://www.instagram.com/kawayanfishing/)