こんにちは!
今年は海水浴行けなかったなぁ。「さかなのおにいさん」かわちゃんこと川田一輝です。
シーズンオフの海水浴場に群れで現れて「人喰いザメ」と呼ばれるシュモクザメ。でも本当に怖いサメなんでしょうか?
今回はシュモクザメを好きになってもらうべくギャップをご紹介します。
シュモクザメの「シュモク」は頭の形から。シュモクという鐘を打ち鳴らすT字の道具からきています。その独特な姿から海外ではハンマーヘッドシャークとも呼ばれます。
頭を使って好物のエイを海底から掘り出したりとても便利な頭ですが、目が離れすぎてるため正面は死角なんですって。
そんなシュモクザメは人間らしい一面もありまして……。
子育てをします。
産まれたばかりの子ザメは40cmくらいで、ハワイなどでは大きなサメが入ってこない島の浅瀬などに子どもの「保育所」をつくり、しばらくの間はそこで成長します。
ちなみにウチワシュモクザメは、メスだけで小ザメを産むことができます。
生まれた子ザメは母ザメと同じDNAのクローン! なんとも変わったサメですね。
そして変わったといえば、健康志向がいきすぎて……。
自分でデトックスをします。
腸を肛門から外に出す「腸洗い」という特殊な行動をすることがあります。これは未消化の骨などを対外に出したり、寄生虫の排出を行っているとの説も。
シュモクザメのイメージが「人喰いザメ」から「親しみやすくて仲間を大切にするサメ」に変わればいいなぁと思って描きました。
読んでみてイメージは少しでも変われば嬉しいです。
レポーターREPORTER
1990年大阪生まれ。さかなたちの“おかしな”生態を書籍やメディアで伝えることで、子どもの好奇心を育てる活動をしている。テレビ東京「シナぷしゅ」や釣り番組・情報番組に出演中。
著書に「ツッコミたくなる おさかな図鑑(ワニブックス)」「全国クセすご水族館図鑑(中央公論新社)」など。SNSの総フォロワー数70,000人以上
ツイッター:https://twitter.com/sakana_bro
インスタグラム:@kawayanfishing (https://www.instagram.com/kawayanfishing/)
Youtube:さかなのおにいさん かわちゃんねる
公式HP:https://sakana-bro.com