こんにちは!
世界一さかなの話をしているラジオDJ 川田一輝、またの名を「さかなのおにいさん」かわちゃんです!
今レギュラー番組をしているKiss FM KOBEのオーディションでは、ブリの釣り方とさばき方を熱く語ってグランプリをいただきました。(後に印象を聞いたら、ヤバいやつ来たなと思われていたそうです)
どんなニッチな世界にも「世界一」というモノはあるんですが、実は田んぼのそばで泳いでいる小さなこのさかなも、あることで世界一なんです。
メダカは○○で世界一
小学校のころ、どのクラスにも水槽があり飼っていたと思います。日本の四季にも対応していて、生存できる水温の目安は2℃~38℃くらいとかなりタフネス。飼育がかんたんなため、キンギョと同じように観賞魚として古くから日本人に親しまれてきました。
そんなメダカ、実はあの海のさかなと親戚なんです。
さんまの仲間
メダカとサンマは同じダツ目の仲間なんです。
小川と海で棲むところも別々ですが、口の形が受け口だったり、水草などに絡みつくための糸が卵にあったりと実は共通点があります。
そして本題の、何が「世界一」かと言いますと……?
地方名の数
方言名の数が世界一なんです!
一部ご紹介すると、
チリンビャー(岡山)
タカマメ(鹿児島)
などがあります。
そしてもはや「メダカ」の原型が全然ないのが……!?
茨城では…
ペンペンダコ!?
「メダカの方言」という本によりますと、方言の数はなんとおよそ5000!! それだけいろんなところで人間と密接な暮らしをしてきた魚なんですね。
ただ、昔はどの小川にも泳いでいたメダカですが、1980年から水質悪化・護岸工事・外来魚の到来によって数を減らしています。
1999年2月に環境庁が発表したレッドリストにて絶滅危惧II類 (VU)(絶滅の危険が増大している種)にメダカが記載され、2003年5月に環境省が発表したレッドデータブックに絶滅危惧種として指定されました。
可愛いメダカの泳ぐ川がいつまでもあるように、環境について学んだり、ゴミをできる限り減らしたり。できるところから始めていきたいですね!
それではまたねー!
出典:辛川十歩, 柴田武 著(1980)『メダカの方言 5,000の変種とその分布』 未央社.
レポーターREPORTER
1990年大阪生まれ。さかなたちの“おかしな”生態を書籍やメディアで伝えることで、子どもの好奇心を育てる活動をしている。テレビ東京「シナぷしゅ」や釣り番組・情報番組に出演中。
著書に「ツッコミたくなる おさかな図鑑(ワニブックス)」「全国クセすご水族館図鑑(中央公論新社)」など。SNSの総フォロワー数70,000人以上
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