こんにちは!
自粛期間は釣りに行けず、家にこもって魚の絵を描いていました! 行動がほぼ小学生、「さかなのおにいさん」かわちゃんこと川田一輝です(30歳・男)。
ようやく……とはいえ、少しずつ遠出もできるようになってきましたね。自粛期間を振り返って、アナタは何をしていましたか?
今回は僕らと同じように、いろんな場所にステイホームしているインドア派の魚をご紹介します!
ヤシャハゼの巣の中に、テッポウエビ!
ヤシャハゼとテッポウエビは仲良し。ハゼが見張りをしてエビは巣を掘ります。
エビがハゼの体を掃除してあげたり、ハゼのフンをエビが食べたり。いわばwin-winの関係、これを共生といいます。
タイの口の中に、タイノエ!
タイの口の中にひょっこり隠れているタイノエ!
見た目は白いダンゴムシですが意外と目がつぶらでキュート! その実態は体液をチューチュー吸う寄生虫です。
えー! と思うかもしれませんが、タイの九道具のひとつ「鯛之福玉」として江戸時代では縁起物とされました。
ちなみにアジの口の中にはアジノエなどウオノエシリーズ、仲間は結構いるんですよ。
ナマコのお尻の中にいる、カクレウオ!
「どこに隠れとんねーん!」っと関西人なら思わず突っ込んでしまう。ナマコの肛門、略して「ナマコウモン」の中に隠れる変なさかなカクレウオ。
外敵から身を守ったり、ナマコの食べたものもエサにするんです。時にはメスと出会って愛を育むことも!
でもナマコの気持ちを考えたら、たまったもんじゃないですよね。
タイラギの中に、カクレエビ!
タイラギやイタヤガイの中を棲み家とする小さなエビ、それがカクレエビ。体感ですが、3つに1つは入ってる気がします。
基本的につがいで棲んでいて大きい方がメス! 食べることとできて、唐揚げにするとカリッと美味しいんです。
いかがだったでしょうか?
いろんなステイホームを見ると、海は広いな大きいなと思わず口ずさんでしまいそうです。
それでは僕もナマコの肛門の中に帰ります。アデュー!
レポーターREPORTER
1990年大阪生まれ。さかなたちの“おかしな”生態を書籍やメディアで伝えることで、子どもの好奇心を育てる活動をしている。テレビ東京「シナぷしゅ」や釣り番組・情報番組に出演中。
著書に「ツッコミたくなる おさかな図鑑(ワニブックス)」「全国クセすご水族館図鑑(中央公論新社)」など。SNSの総フォロワー数70,000人以上
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