お魚大好き「かわちゃん」こと川田一輝さんがお届けする、ほのぼのイラストコーナー!
第32弾となる今回も川田さんのアイデアで始まった、あいうえお順にお魚を紹介する連載! では、どうぞ~!
五十音順にさかなをご紹介! 題して…『あ・い・う・え・おさかな』。
シリーズでお届けしています。さて、どんなお魚が登場するでしょうか?
今回は【ハ行】のお魚です!
ハコフグ
ハコの形に骨が甲羅になってるフグの仲間。フワフワ泳ぐ姿が観賞魚としても人気!
さかなクンさんの頭の上に乗ってるのもハコフグです!
フグの仲間だけどフグ毒(テトロドトキシン)は持ちません。
なので長崎県の五島列島では、「かっとっぽ」と呼ばれる甲羅の中に味噌を入れて焼く郷土料理もあります。
ただし! ソウシハギ のように食べた微毒を蓄積したりもするので、肝臓は食べない方が吉。
そして皮膚からは、驚いたときにパフトキシンという毒の粘液を出すので、飼育している人が翌朝起きたら、水槽内の魚が全滅しているなんてことも…。
そのときは本人(ハコフグ)も死んじゃいます。
ヒラマサ
ヒラマサと ブリはそっくり!
パッと見ても違いは本当にわからないので、その見分け方をご紹介!
【①.口の端の角】
ブリ: 鋭角
ヒラマサ: 丸みがある
【②.胸ビレの位置】
ブリ: 黄色の模様の下
ヒラマサ: 黄色の模様にかぶってる
【③.尾ビレの形】
ブリ: 滑らか
ヒラマサ: カクカクしてる
他にも顔つきや体のシャープさなど、見分け方はいろいろ。
ちなみにカンパチは、目と目の間に「八」の字の模様があります。
間に八で「カンパチ」お後がよろしいようで~。
フエフキダイ
まるで笛を吹いているかのような顔つきから、その名もフエフキダイ!
沖縄のタマン(ハマフエフキ)は、磯のダンプカーと呼ばれる豪快な引きです。
産卵期の5~6月にフエフキダイはオスからメスへの性転換を行います。
そしてフエフキダイの仲間は、昼と夜で模様や色が変わるものも!
美ら海水族館のイトフエフキは日によって模様が変わるそうな! 毎日通って見てみたい…。
ヘコアユ
トゲウオ目というタツノオトシゴの仲間。
頭を下げ、逆立ちして泳ぐ変わった魚! ヘコは「逆さ」、アユは「歩む」を意味するそうです。
幼魚のときからタテに泳ぐヘコアユ。
なぜタテに泳いでるかというと、海藻やウニ(ガンガゼ)のトゲに紛れるため! ガンガゼのトゲの間に潜って共生する姿も見られます。
エサは動物プランクトンというおとなしいヘコアユくん。
アユの仲間じゃないですよ!
ホホジロザメ
映画 「ジョーズ」でお馴染みのホホジロザメ。
ホオジロザメとも呼ばれますが、表記はホホ(頬)が白いから「ホホジロザメ」。
魚で珍しく交尾するため、魚へんに交わると書いて「鮫」という説も。
そんなサメはいろんな繁殖方法がありまして…。
ホホジロザメはママのお腹の中で、先に生まれた子ザメが他の卵を食べたり、子宮でミルクをあげていたり…、実はすごい!
人食いザメなんていわれますが、ほんとは育児をする魚なんですね~!
いかがでしたか?
実は! この『あ・い・う・え・おさかな』をまとめた、「あいうえおさかな お風呂ポスター」が完成! お風呂が水族館に…。
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レポーターREPORTER
1990年大阪生まれ。さかなたちの“おかしな”生態を書籍やメディアで伝えることで、子どもの好奇心を育てる活動をしている。テレビ東京「シナぷしゅ」や釣り番組・情報番組に出演中。
著書に「ツッコミたくなる おさかな図鑑(ワニブックス)」「全国クセすご水族館図鑑(中央公論新社)」など。SNSの総フォロワー数70,000人以上
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