アングラーズアパレル FREE KNOT とは? Vol.1

フリーノット

機能とデザインを追求し、常に新しい提案をし続けてきた釣りのアパレルブランドである「FREE KNOT(フリーノット)」。

気まぐれな自然を相手に、釣り人の目線から作り出される多機能フィッシングアパレルだ。今回はその開発担当者である高坂氏に、ブランドに関するインタビューをお願いした。まだFREE KNOTをご存知でないという方にも是非読んで頂きたい。

FREE KNOT ブランド創設のきっかけとは?

HEAT:まず初めに、ブランドの生まれたきっかけを伺いたいのですが。

高坂さん(以下高坂):私が入社する前に、前会長のアイデアだったと聞きました。今から約15年程前、いわゆる釣りブームでもあった時代に、弊社の道具やウェアを頭の上からトータルで提案出来ないか?ということで始まったと聞いております。

今見ても遜色のない2001年のカタログイメージ
今見ても遜色のない2001年のカタログイメージ

HEAT:ではまだ比較的新しいブランドということになりますね?

高坂:そうですね。しかもその頃はまだ釣りのアパレルという考えが深くは浸透していなかったとも聞いています。鈎や仕掛だけでなく、新しいウェアを提案するというのは大きな挑戦だった様です。

HEAT:確かに。昔は一目見たら釣り人!とわかる物しか無かった様に思いますね。

高坂:はい。今でこそ、普段着としても着られるウェアが増えましたが、当時業界からリリースされていたウェアの多くは、ユニフォームに近い様な、釣り大会で着たりするイメージが強かった。あまり”釣り釣り”していない、垢抜けたデザインというものが少なかったそうです。

今も昔も、ブレないブランドコンセプト

高坂:そこでFREE KNOTが提案したかったのが、釣りだけではなく普段着としても着られるフィッシングアパレルだったんです。

HEAT:では、今もそのコンセプト、スタイルは当時のまま続いているわけですね?

高坂:そうですね。街で着ていたり、移動で着られても違和感なくという部分はブレずに、今も大切にされている部分です。そしてそこには見た目だけではなく、やはり機能性が求められます。

HEAT:確かにそうですね。本気で釣りやアウトドアを楽しむなら尚更。

高坂:はい。釣りの中で必要とされる機能であったり、アウトドアで必要とされる機能であったり、また安全性など、そういった要素が最優先されるのも事実です。機能の部分を残しつつも、あくまで普段着としても〜、というコンセプト。これが簡単ではないんですけどね(笑)

担当者に聞いてみたオススメのアイテムとは?

Y1118 ハイブリッドUL ダウンインナージャケット
Y1118 ハイブリッド
UL ダウンインナージャケット

HEAT:しかし徐々にそのスタイルは広まり、FREE KNOTのみならず、デザイン性の高い釣りアパレルを目にする機会が本当に増えたと思います。特に「光電子Ⓡ素材」は大きな注目を集めましたよね。
その中でも、ズバリおすすめのFREE KNOT製品があったらお聞きしたいです!

高坂:うーん、個人的な趣味になってしまうかもしれませんが、1点はやはりダウンジャケットですね。品番で言うとY1118のインナーダウンジャケットなんですが、一番人気があります。素材が光電子Ⓡダウンですので、当然軽く、薄くて、そして暖かい。どの商品もそうなのですが、毎年改良を重ねて進化していまして、機能性も高いですし、着心地もとてもよくなりましたね。実はこのダウンジャケット、弊社の冬場の制服にもなっているんです(笑)

光電子Ⓡのアンダーウェア 超厚手タイプ

HEAT:そうなんですか!?社員の皆さんが仕事場で着る。それって実はとてもすごい事なのでは?ハヤブサ的「ウォームビズ」ですね。

高坂:その通りですね。正直お安い商品ではないかもしれませんが、その価値が十分にあると確信しています。

HEAT:機能性、品質がついてこなければ、なかなか出来ないことですよね。

高坂:それともう一つ挙げるとすれば、光電子Ⓡのアンダーウェアですね。特にその中でも「超厚手タイプ」は本当に保温力が高く暖かいので、寒い時期にはオススメです。

HEAT:春・夏に向けてはいかがですか?

高坂:そうですね。2つありますが、先ずはブランド設立以来提案している防虫ウェアのシリーズ「BOWBUWN(ボウブン)」ですね。

HEAT:なるほど。蚊やブヨなど、釣りやアウトドアを楽しむ事とは切っても切り離せない部分ですもんね。

高坂:はい。さらにここ数年で、デング熱やマダニという言葉を耳にする機会が増え、そういった伝染病や害虫への注目が集まっていると考えています。そこでアース製薬さんとテイジンファイバーさんが共同開発した防虫素材を全面的にウェアに採用するなど、今年はより防虫ウェアには力を注いでいこうと。

HEAT:それはかなり期待出来そうですね!

高坂:もう一つは、夏に新しい冷感ウェアを新シリーズとして発売したいと考えています。冷感ウェアもこの何年かで様々な商品が増えたと思うのですが、弊社が新しく提案するのが、汗(水分)を吸収して、それに反応して生地を冷やすといものです。

HEAT:面白いですね。どういった仕組みなのでしょうか?

高坂:はい。それはウェアの生地自体に糖アルコールを混ぜ込むことで、発汗の際に吸熱反応を起こし、よりスキッとした爽快感を得ることが出来ます。水で濡らせばもちろん冷えるのですが、より冷感効果を高めてくれるのです。

HEAT:ほう、ちなみに糖アルコール(耐久キシリトール加工)は洗濯したら効果が消えてしまったりはしませんか?

高坂:洗濯を繰り返すと効果は少しずつ落ちていきます。データ上では洗濯20回を繰り返した段階では、ほぼ効果は変わっておりません。洗濯耐久性は飛躍的にアップしたものを採用しています。

HEAT:デザインだけでなく、やはり機能性、素材など、こだわる部分は尽きませんね。

Vol.2へつづく…