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「せっかく船釣りに出掛けるなら、いろいろな魚を釣ってみたい!」そんな欲張りな楽しみ方をかなえてくれるのが「リレー船」です。
リレー船なら、1回の乗船で異なるターゲットをねらえるため、1日で2種類の釣りを楽しむことができます。とくにさまざまな魚がねらえる東京湾では、季節や船宿によっていろいろな組み合わせのリレー船が出船しています。
そこで今回は、「リレー船ってどんな船?」というリレー船の基本から、東京湾でねらえる魚、メリット・デメリット、初めて乗船するときに確認しておきたいポイントまで紹介します。
「リレー船」ってどんな釣り?東京湾で楽しめる組み合わせ

「リレー船」とは、1回の出船で異なる釣りモノを順番にねらう乗合船のこと。たとえば、前半はアジをねらい、後半はタチウオをねらうといった具合に、途中でターゲットを変更します。釣りモノが変わればポイントを移動し、それぞれの魚に合わせて仕掛や釣り方も切り替えるというやり方です。
午前船と午後船をそれぞれ乗り分け、別の魚をねらう方法もありますが、リレー船なら基本的に同じ船に乗ったまま2つの釣りを楽しめるのが特長。「どちらを釣りに行こうか迷う」「せっかくの船釣りだから、いろいろな魚をねらってみたい」といったときにも、選択肢の1つになります。
東京湾のリレー船では、アジと別のターゲットを組み合わせたプランがよく見られます。たとえば「アジ+タチウオ」「アジ+シロギス」など。比較的馴染みのあるアジ釣りと別のターゲットを組み合わせることで、タイプの異なる釣りを1日で楽しめるわけです。

出典:写真AC
また、東京湾では季節によってねらえる魚が変わるため、リレー船の組み合わせも1年中同じとは限りません。その時期に楽しめる魚を組み合わせて出船するケースもあり、「今の時期はどんなリレー船があるんだろう?」と探してみるのも楽しみの1つです。


さらに、船宿によっては、予め決められた組み合わせだけでなく、仕立船などで乗客の希望に合わせて釣りモノを組み合わせてもらえる場合もあります。「前半は○○、後半は△△をねらいたい」といった希望があれば、仲間同士で好みのリレー釣りを楽しめるかもしれません。

一方、乗合船でも、事前に釣りモノのリクエストを受け付け、要望の多かった組み合わせでリレー船を出船する船宿もあります。「こんな組み合わせで釣ってみたい」という希望があれば、船宿のウェブサイトやSNSなどでリクエストを募集していないかチェックしてみるのもよいでしょう。
ただし、どんな魚でも自由に組み合わせられるわけではありません。シーズンやポイント、移動時間などによって対応できる釣りモノは異なるため、希望がある場合は事前に船宿へ確認しておきましょう。
1回で2度オイシイ!東京湾リレー船の魅力
リレー船の魅力は、なんといっても1回の乗船で2種類の魚をねらえること。「アジも釣りたいけれど、タチウオも気になる」といったときも、どちらか1つに絞る必要がありません。
釣果に恵まれれば、クーラーボックスの中には異なる種類の魚が並ぶことも。釣る楽しみはもちろん、持ち帰ったあとの料理や食べ比べまで楽しめそうですね。


また、ターゲットが変われば、使用する仕掛やエサ、誘い方なども変わります。そのためリレー船では、単に2種類の魚をねらうだけでなく、異なる釣り方を一度に経験できるのもメリットです。いつも同じ魚ばかりねらっている方にとっては、新しい釣りを知るきっかけにもなるでしょう。
そして、自然が相手の釣りでは、いつでも思い通りに魚が釣れるとは限りません。前半にねらった魚の活性が低く、思うように釣果が伸びない日もあります。しかしリレー船なら、後半には別のターゲットが待っています。前半がイマイチでも、後半の釣りで状況が一変する可能性があります。異なる2つのターゲットに挑戦できるからこそ、最後まで期待を持って楽しめるのもリレー船ならではの魅力です。
いいことばかりじゃない?リレー船の注意点

1日で2つの釣りを楽しめるリレー船ですが、事前に知っておきたい注意点もいくつかあります。
まず知っておきたいのが、1魚種あたりの釣り時間が短くなること。限られた乗船時間のなかで2種類の魚をねらうため、「ようやくコツがつかめてきた」「ちょうど釣れ始めた」というタイミングで、次のターゲットへ切り替わることもあるかもしれません。1つの魚をじっくりねらいたい場合は、1魚種を専門にねらう船の方が向いているでしょう。
さらに、ねらう魚が変われば必要な道具も変わります。組み合わせによってはロッドやリールを2セット用意したり、それぞれの仕掛やオモリなどを準備したりする必要があり、1魚種だけをねらう場合と比べて荷物が増えがちです。
私自身、ライトアジとタチウオのリレー船に乗った際、どちらも自前のタックルで挑んだことがあります。すると、想像していた以上の荷物量になってしまいました。
とくにタチウオでは電動リールを使っていたため、タックルだけでなくバッテリーや竿受けなども必要でした。釣りモノが切り替わるタイミングでは、それらをセッティングし直さなければならず、単純に「竿を持ち替えればOK」というわけにはいきません。限られた時間のなかで準備する必要もあり、なかなか大変だったのを覚えています。

そこで、荷物やセッティングの手間を減らしたい場合は、レンタルタックルを利用するのも1つの方法です。レンタルを用意している船宿も多いので、予約時に利用できるタックルを確認しておけば、持参する荷物を減らしてリレー船を楽しむことができます。
また、初めて船釣りに挑戦する方にとっては、少し忙しく感じる可能性もあります。前半の釣りが終われば、後半のターゲットに合わせてタックルや仕掛を交換し、今度は違う釣り方に切り替えなければなりません。2つとも初めて経験する釣りであれば、覚えることも多くなります。
船釣りそのものが初めての場合は、初心者へのサポートやレンタルタックルが充実している船宿を選ぶとよいでしょう。
初めてリレー船に乗るなら、ここをチェック!

リレー船は、ねらう魚の組み合わせや必要な道具、料金に含まれるものなどが船宿によって異なります。初めて乗船する場合は、予約前に次のポイントを確認しておきましょう。
【予約前に確認しておきたいこと】
- それぞれの釣りに必要なタックル・仕掛
- レンタルタックルは利用できるか
- 仕掛・エサ・氷などは料金に含まれているか
- 出船時間・帰港予定時間
- 初心者でも参加しやすい釣りモノか
なかでも確認しておきたいのが、「タックルや仕掛」です。ターゲットによって使用する道具が異なるため、組み合わせによっては2セットのタックルが必要になることもあります。レンタルできる船宿であれば、自分ですべてそろえなくても参加できるので、合わせて確認しておくとよいでしょう。
また、仕掛やエサ、氷などが乗船料金に含まれているのか、自分で用意する必要があるのかも船宿によって異なります。当日になって慌てないよう、出船時間や帰港予定時間とあわせてチェックしておきましょう。
船釣り自体が初めての場合は、「初心者でも大丈夫ですか?」と予約時に聞いておくのも大切です。必要な道具や服装、当日の流れなど、分からないことがあれば事前に確認しておくことで、余裕を持ってリレー船を楽しめます。
1つの魚をじっくりねらうのも船釣りの楽しみですが、「せっかく1日船に乗るなら、いろいろな釣りを経験してみたい」という方には、リレー船も選択肢の1つです。1回の乗船で2種類の魚をねらえるだけでなく、異なる仕掛や釣り方を経験できるため、これまで知らなかった釣りの面白さに出会えるかもしれません。
季節によってさまざまな魚がねらえる東京湾。次の船釣りを計画するときは、「何を釣ろう?」だけでなく、ちょっと欲張って「何と何を釣ろう?」とリレー船を探してみてはいかがでしょうか。