冬からがシーズン!ゲストも嬉しい!
ライトタックルで楽しむ「ホウボウゲーム」とは?

01_ 0377

タイラバのゲストとしても定番の魚「ホウボウ」。ゲストであるにもかかわらず、マダイよりも味は美味しく、また、強烈な引きが魅力的な魚でもあります。そんな真冬のメインターゲット(?)ホウボウゲームをご紹介します。

ホウボウとはどんな魚か

釣魚としてのホウボウの生態

02_ 5891

ホウボウとはスズキ目ホウボウ科に属する魚類で、基本的に水深100~200mほどの砂泥底に多く生息しています。しかし産卵のときなどは、浅場の水深までやってくる魚。冬の時期(12月から2月ごろ)は一番脂が乗って最も美味しい時期でもあります。
ノッコミシーズンですのでホウボウは群れを作っており、よい群れに当たればバタバタと釣れたりもします。1人が釣れだすと隣も釣れるなど、面白い場面をよく目にします。

釣って楽しく引きも強い魚

03_ 0f4cc411

ホウボウのアタリはフォールでガツンと明確にきたり、モゾモゾとしていたり、巻き上げ時に追い食いでアタッたりと、さまざまなアタリでアングラアーを楽しませてくれます。また引きも強く、興奮していると胸ビレを大きく広げて上がってくるので、そのとても綺麗なヒレが魅力の1つにもなっています。

ねらう魚が減る冬に、ホウボウはシーズンを迎える

真冬は海水温も下がり、極端に魚の活性が低下します。しかしホウボウはベストシーズン! 真冬に産卵期を迎えるホウボウは、浅場に接岸して群れをなします。
ルアーなどを敵だと認識するのか果敢にアタックしてきます。海の状況がよほど悪くない限り大抵キャッチできる面白い釣りです。

ホウボウは白身の高級魚

ホウボウの身はひじょうに上質の白身であり、江戸時代には「君の魚」といって上流階級の食べ物となっていたそうです。そのトップクラスの美味しさから、高級料理店などでも重宝されている魚です。

04_ 4590

エサでもルアーでもねらえる「ホウボウゲーム」

ねらう水深は浅過ぎず、深過ぎず

ホウボウをねらう水深ですが、なぜか深過ぎても浅過ぎてもあまりよくない感じです。産卵で浅場にくるのですが、水温が安定している丁度よい場所を選んでいるのかもしれません。

ホウボウを釣るには船やボートからねらいますが、基本はドテラ流しでの釣りがおススメです。風があるときは斜めに引き、ルアーや仕掛をアピールできます。もし風がなければ、キャストするなど幅広く探るのがよいでしょう。
ねらう水深はズバリ! 20~30m付近。ホウボウは基本的に砂泥底にいるので、あまり根掛かりは心配しなくても大丈夫です。

エサ釣りでのねらい方

エサ釣りの場合は、天秤仕掛を使用します。20号の天秤にハリス3号、ヒトヒロ程度の仕掛です。エサにはサンマサバを使用し、ハリにチョン掛けしてねらいます。

エサ釣りであれば置き竿でも釣れますが、誘いを入れたほうが数は伸びます、ホウボウは底にいるので、巻き上げは底から3~4mぐらいまでがおススメです。巻き上げて止めているときにもアタるので、すぐには落とさず、止めの時間を設けるのもよいでしょう。ちなみに、オモリの代わりにジグをセットしてアピールするのもアリです。

05_ 0425

ルアー釣りでのねらい方

ホウボウはジギングタイラバでもねらうことができます。船が流れているときはドテラで流してアタリを取り、流れがないときはキャストして広範囲に探りを入れるとよいでしょう。

ホウボウをメインでねらう場合のルアーは重さ30g~60g、タングステンなら30g~80gまでを用意しておけば大丈夫です。
ジギングでの釣り方は基本ワンピッチジャークフォールでアタリを取るイメージです。それさえできれば大抵釣り上げることができます。

ドテラ流しであれば随時新しいポイントに入りますので、ホウボウが群れをなしている所に入ればチャンス! ホウボウは(恐らく)敵がきたと思い、アタックしてきてくれるでしょう。
一方、風がないときや潮が効いていないときは、キャストして広範囲に探るのが効果的。ホウボウがいないポイントでずっとやり続けても釣れませんので、魚がいるポイントを見付けるのが釣果につながる最大のコツです。

06_ 5725

ちなみに、ルアーで釣る際のひと工夫として、「カブラを付ける」というメソッドがあります。ジグの上にあるリーダー部分(30cmくらいのところ)にエダスを出すといった具合で、ジギングサビキやタイラバサビキ同様、ジグやタイラバの上にサビキを付ける要領です。
カブラを付けると、ほとんどの場合ホウボウはこちらに食いついてきます。ジグやタイラバでアピールしてカブラで食わす! そんなイメージでの釣り方です。

ホウボウゲームはゲストも魅力的

07_ 0409

ホウボウをメインでねらっていると嬉しいゲストが高確率で釣れます。カサゴヒラメ、タイなどが釣れるのですが、上がってくるまで分からないのも魅力的です。また、(免許がないとさばくことはできませんが)毒を持つ高級魚トラフグも釣れたりします。

使うタックルは比較的どんなものでもOK

タックルに関して、基本はどんな竿でも大丈夫です。ボートや船に合わせて使いやすいロッドをチョイスするとよいでしょう。私は、スピニング用はエギングロッドやSLJロッド、ベイト用はタイラバロッドを使っています。
スピニングの番手は2500番、PEライン150mを巻けるリールを使っています。ベイトはそのままタイラバで使っている仕様で使っています。

ちなみに、エサ釣りの場合もどんな竿でもOKですが、カワハギロッドが扱いやすいですね。エサ釣りとはいえ、基本は誘いを入れながらの釣り方ですので、カワハギロッドであれば操作がしやすいと思いますよ。

ホウボウの美味しい食べ方

ホウボウのカルパッチョ

10_ 0446

ホウボウの美味しい食べ方の1つ、私のおススメはカルパッチョです。一度食べたら忘れられない味です。マダイより美味いという人もいます。ホウボウのカルパッチョを食べると冬がきたなと実感します。

ホウボウのブイヤベース

11_ IMG_0822

そしてもう1つがブイヤベースです。ホウボウやカナガシラなどはとても出汁が出ます。ぜひ釣れた際は捨てないで出汁を取ってみてください。そのスープを味わえば、高級料理屋のスープを飲んでいる感覚になりますよ。

真冬は水温が下がり全般的に魚の渋い時期ですが、ホウボウはノッコミシーズンです。そんなに難しいことはなく、エサ釣りでもルアー釣りでも同じくらい釣れるので初心者さんにおススメ。ツ抜けも期待できるかもしれませんよ。
お正月に赤い魚は縁起がよいので、ぜひ新年1発目、真っ赤なホウボウをねらってみてはいかがでしょうか。


釣り・アウトドア好きな一般ライターさんを強力募集中!!
詳しくはコチラ!


レポーターREPORTER

岸本 真彦
プロフィール:岸本 真彦
主にルアーフィッシングをメインに、仲間とワイワイフィッシングを楽しむのが大好き。釣り人との交流や情報交換を大切にがモットー。
インスタグラム:
@saizokh (URL: https://www.instagram.com/saizokh/)