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北海道の離島「利尻島」。北海道銘菓である、石屋製菓の「白い恋人」のパッケージにも使われている利尻山をはじめとした、豊かな自然と豊富な海産物がそろう観光地として名が高い離島です。そして利尻島といえば、われわれ北海道民アングラーはフィッシングアイランドと呼ぶほど魚がよく釣れる島で、北海道の離島のなかでも群を抜いて魚の数と型ともによい釣果に恵まれます。
ずいぶん前の話になりますが、この春に大型マガレイをねらいに利尻島へ行ってきました。
札幌から稚内まで車で約5時間、稚内からフェリーで約2時間の片道7時間もかかりますが、利尻島で釣りができる興奮で移動はまったく苦になりません。ちなみに利尻島は空港もあるので、飛行機の移動であれば、札幌市の丘珠空港からなんと1時間弱で着いてしまいます。そんな利尻島で釣れた大型カレイを使って、自家製で乾物を作ってみましたのでご紹介したいと思います。
大型カレイが連発する利尻島
さて利尻島では4つの漁港を回って投げ釣りでマガレイをねらいました。実釣取材も兼ねており、1つの港にあまり長くとどまらず、2時間程度釣りを試しては移動をしたといった具合です。
1つ目の「仙法志(せんぽうし)漁港」では無釣果で終わってしまいましたが、「沓形(くつがた)港」「雄忠志内(おちゅうしない)漁港」「鴛泊(おしどまり)港」では最大40cmを含め、ほとんど35cmオーバーのマガレイとクロガシラを釣ることができました。
時期的にカレイは水っぽく…そこで乾物作りを思い立つ!
さすが利尻島と思える数多くの大型のカレイを無事にGETできましたが、美味しくいただくには時期が少しだけ遅いといったところでした。この時期のカレイは産卵直後で、身が少し痩せており水っぽい状態…。水っぽさがあると、煮ても焼いても刺身にしても味が落ちてしまいます…。
しかしせっかく釣った利尻の大型カレイ。乾物にしたら間違いなく美味しくなるはずだと、乾物作りに挑戦してみることにしました!
お手軽かんたん!カレイの乾物レシピ
レシピはかんたんです。カレイはウロコ、頭、内臓を取り、背中と腹に中骨に沿って切れ目を入れておきます。切れ目を入れるのは塩水がしみ込みやすいようにと、乾いてから身をむきやすくするためです。
そして、飽和塩水に約1時間浸け込み、カレイの水気をしっかりキッチンペーパーでふき取とったら、干し網に入れ干すだけ!
6月は雨期もあったため完全に乾くまで半月以上かかりましたが、無事カレイの乾物ができました。
早速試食してみると、お味は大変美味! 脂が少ない分、サラリとした食感とほどよい塩加減。噛めば噛むほど味が深くお酒によく合いました。
ただ、ひじょうに身をむきづらく、皮をはがすのは少々困難でした。市販されているむき済みのカレイ珍味が高額なのも納得できました。何枚かむいているとコツがつかめてきたものの、中骨が手に刺さってケガをしそうになりましたので、トライされる方はお気を付けください。
魚の乾物は手間が少なく長期保存ができて、さらに糖分がないので、おやつやおつまみにもヘルシー。今回のように水っぽくほかの料理に向いてない魚などを含め、大半の魚で作ることができますので、ぜひチャレンジしてみてください。
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レポーターREPORTER
1974年生まれ /北海道夕張市出身、札幌育ち、石狩市在住
オカッパリによる海釣りを好み、なかでも、投げ釣り、サビキ釣り、ロックフィッシュ、エギング、サーモンフィッシング、ワカサギ釣りを得意としている。ブログやSNSを通じ釣友たちとの釣行を楽しむ日々。
日本釣振興会北海道地区支部役員、小樽海上保安庁指定フィッシングセーフティーリーダーも務めている。